時系列がゴチャゴチャしすぎたアニメ感想 ~バッカーノ!~

 🔶内容🔶
禁酒法が布かれていた1930年代のアメリカを主な舞台とする群雄劇で、不死の酒を巡る馬鹿騒ぎ(バッカーノ)が始まる。
シリーズ共通の主人公は特になく、最初のキャロルと話をする副社長の男がこの作品のスタイルを示している。

 🔶感想など🔶
OPのジャズは素晴らしくこの作品の世界観を彩っている。
群像劇でおりなす様々な視点により話が俯瞰して理解できるコンセプトは、粗削りながらも新鮮で面白もあるものの
人物が多く、時系列もバラバラなため話が分かりにくいのが欠点となっている。
 また登場人物ほとんど悪党なこの作品はシリアスで人が死に血飛沫が上がることもある。
しかし、その一方で人物は明るくも愉快で、ダイナミックオシャレな音楽や世界観もありそれほど暗くもならなければノリが良く出ている。
まさに馬鹿騒ぎ(バッカーノ)である。

 🔶アイザックとミリア🔶
 個人的にはアイザックとミリアの強盗カップルが好きで時系列のどこにでも登場し明るいノリと似た者同士の漫才のようなやり取り
非常に頭が悪く馬鹿なことを言っているように思えるがやっていることが豪快なことをやってのけるギャップもある。
今となってはこの作品はやや古いものと言えるだろうが、未だにこういった形での強い個性を後にも先にも見たことが無い。
そして色々なキャラのやり取りの中でも何かと番狂わせのように流れ込んでくる。
よって作中でも特に印象的なキャラクターなのではないだろうか。