ゲーム感想  ◇天穂のサクナヒメ◇


※多少のネタバレ含みますが、なるべく控えて書いてます。

農林水産省のQ&Aが攻略サイトと言われる話題となったゲーム以前から興味がありやってみたいと思い購入。
マーベラス(開発元 えーでるわいす)という会社が販売元であり、初めて聞いた会社であったため
他にはどんなゲームを作っているのかと見てみると『牧場物語』や『ルーンファクトリー』『ノーモアヒーローズ』等も関わっているようだ
手にしてみると綺麗なグラフィックが目に入り、和風の世界観と神様の存在は個人的に大神を彷彿とする

※これはプレイした当時の感想であり現在ではゲームの内容がアップデートされている

**主な評価点**

◇本格的な稲作
土起こし、田植え、水の調整、草むしり、稲架掛け、脱穀、籾摺り、種籾選別、与える肥料
またサクナが様々な農具を使う場面とそれに伴い操作も本格的かつ奥深く
ストーリー上の田植唄のシーンはなんとも印象的
このゲームを通してお米のありがたみが強く感じられるようになった

◇綺麗なグラフィックとBGM
グラフィックが綺麗であり家から周りの景色を見下ろす背景、食事シーンや稲の成長過程
農具の細かな作りこみ等よくできておりアクションパートも含め元々インディーズのゲームだったとは思えない様な出来栄え
BGMも良質であり特別印象的ということはないが、情景や世界観に上手く合わさったものとなっている。

◇王道ながらの感動するようなストーリー性
ストーリーの進行とともにサクナが成長していく姿が良く描かれており
サクナがココロワとより仲が深まるシーンや、ストーリー上の衝撃的な事件とそこからどう立ち直るのか
その後サクナがどうしていくのか?など熱い展開も用意されている。
 過去に起こった出来事と今起こった出来事とでキャラの変化を対比するような演出が特徴。
 ゲームの進行とともにキャラの生い立ちや世界観の説明なども小出しにし
プレイヤーにも把握しやすくなっているところもグッド!

◇魅力的なキャラクター
サクナと共に鬼島にやってきた人物は個々の生い立ちやゲーム内などでの役割があり
個性の強いキャラクターとなっている。

◇和風ゲームであること
和風を題材としたゲームと言われて思いつく作品は意外と少ない。私が過去に遊んだ作品と言えばせいぜい
『大神』や『ゴエモン』『戦国無双』くらいのモノだろう
ドラクエ11のように一部で和風な要素を取り入れたものなら多くあるだろうが
いずれにせよ、和のテイストだけで統一させた作風というのはかなり少なくそれだけでの希少価値があることだろう。
またそれに加えて、和風の世界観キャラの喋る言葉遣いや方言、言い回しもよくできている。

◇犬猫を撫でたり抱っこするときのサクナが可愛い
意味があるものでは無いのだが生活感の一部が現れる光景であり
サクナが犬猫を愛でる場面はかなり可愛いくちょこちょこ愛でてしまう。
主人公は物語の進行とともに精神的に成長していくタイプであり、喜怒哀楽の表情も豊か
中の人の演技も(CV 大空直美)素晴らしく なんだかんだ優しくも面倒見がよく好感が持てるのだが
犬猫を抱きかかえている姿は見ていて飽きない

**気になった部分等**

◇意図したものだろうとは思うが田植えの操作性が悪い

◇耕すときのサクナのセリフ『そろそろ半分くらいか。もうよいのではないか』→進捗50%
初めてやったときは騙された気分になった

◇ある意味かなりの難しさを孕んだ稲作
適当にそれっぽく作業するだけでも、それなにお米は完成しサクナは強くなるのだが
稲作をする上でゲームには正解がない。一応ヒントはあるのだが
不特定要素がいくつもあり、何がどう影響するのかがよくわからない
ゲームをクリアしこの記事を書いてる今ですらも把握できていないのだ。

そんなわけで毎年毎年、試行錯誤を繰り返していく必要があるのだが
よく言えば色々試すゲームであり、悪く言えばどうすればいいかなんてわからんゲームともいえ
私の場合は食力と神気が上がりにくく逆に運はよく伸びた。米作りに正解はないという作者からのメッセージなのだろう。
個人的には2次分けつあたりで防草をプラスさせる肥料を与えると良さそうに思える。

◇イマイチな性能のなにかが手にはいる
話の後半になると土を耕すうえで、とあるものが手にはいるのだが個人的にはサクナが耕すほうが手っ取り早くて良いように思える上
それを使う際は肥料撒くことができない。一応、ゲーム内の時間が経過しないというメリットはあるのだが個人的には使わない

◇少なくともswitch版だと文字が少し見ずらい

◇ログ機能がなく設定等を見返すことができない
農書や戦闘の指南があるように、世界観の設定等が書かれてもいいかもしれないが
スリーリー自体がシンプルなため特に困ることはない

◇『禍』が面倒
物語の後半でサクナにデバフがかかるイベントが起こり、かなりの弱体化でありながら
それを直すのに時間と手間がかかる。個人的に一番しんどかった展開

◇お面をかぶることでサクナの顔が見えなくなる
ゲームを進めると突発的にストーリーやイベントが進行しそういった時には
帽子とお面は外して状態で見たかった。
一応、我が家では外すこともできるがその設定自体もプレイヤーが忘れている

◇ゲーム性はやや単調ぎみ
探索及び稲作は暫く慣れてくるとルーティン化するものの
ゲーム性としては十分に面白いものとなっている

◇あるクエストがプレイヤーに誤解をさせる可能性がある
話の後半くらいに山のどこかにある「とあるもの」を探させるようなクエストがあるのだが実際はストーリーの進行で
解決するものとなっている。言葉通り本当に山のあちこちで探しに行ったプレイヤーがいたとしたら骨折り損である。

◇サクナの扱いが悪い節がある
 話の最序盤で麓の人間たちと鬼島へと飛ばされる羽目になったサクナだが、元々は都へと侵入し米を盗み食いする田右衛門らに
非がある上、人間の侵入を許すザル警備、何故かサクナに襲い掛かるポンコツ絡繰り兵、食糧庫に蝋燭を配置している危険性や
カムヒツキ様のいい加減さ等、やや理不尽さがある。
その後も唯一鬼と戦い田右衛門らを守っているあたりもう少し感謝されてもいいように思うのだが。

※以上列挙しているもののこの作品自体の不満点はそれ程なく、むしろ全体として十分に楽しく遊べるものとなっている。