自由な恋愛観を持つアニメ感想 ~カードキャプターさくら~


~クロウカード編~

うっかりばらまいたカードを片っ端から回収していく話で主人公さくらちゃんの衣装、カード(魔法)のバリエーションがかなり多く、
戦闘用のコスチューム以外にも普段の私服まで毎回毎回服が違いさらにデザインのセンスが良く、毎回毎回よく衣装を考案したものだと感心すらする。
逃げたカードの捕獲手段が戦略的でED後のおまけパートも面白い
日常的な家族や友達のかかわり方、学校のイベントごとなど物語中盤から登場する苺鈴もいいテイストとなっており、
これらのバリエーション豊かな要素により、ひたすらカードを回収するだけといったワンパターンなアニメと感じない

友枝小学校の生徒はみんな品が良く、少女漫画特有の嫌な奴とか悪口言う奴とか全くいない。
ふざけて嘘をつく山崎君ですら人を傷つけるようなことはいわないし。
カード絡みの事件はあるものの悪人らしい悪人も結局はいないし、さくらちゃんの住んでる地域ってすっごく治安よさそうである。
(しいていうなら脱走したクロウカードは何かと事件をはた迷惑ではあるかも)

それから桃矢は普段妹に意地悪なところがありつつも気にかけたり、さくらちゃんが何かやってることに気づきながらもひっそりと見守ったり
ミラーの正体を見破ってたりでかっこいい。ミラーのいたずらに分かってて付き合ったり、さくらカード編では一緒に買い物をしプレゼントをあげたりと
これによって、場面としては少ないもののミラーはカードの中でも特に印象的。

さくらちゃんは、可愛い、やさしい、運動神経抜群、家族や友達にも恵まれ、魔法の才能もあり、おしゃれ。
作品を見ている多くの人に愛されると同時に女の子の理想像を最大限に具現化されたキャラクターではないかと思った。

 知世ちゃんの消しゴムのエピソードが個人的に好き。


 ~さくらカード編~


エリオル君が登場し前作と同等かそれ以上のクオリティの面白さで恋愛要素が強い印象、所々で見せ場があって部分的なワンシーンは前作よりも印象的かも。

雪兎さんに告白するさくら、さくらカード編スタート時からさくらを好きな小狼、小狼に盛大に振られて大泣きする苺鈴等
見どころがある一方、知世ちゃんに関しては影からひっそりと見守るようなスタンスとなり、恋愛寄りにシフトした今作ではかなり地味になったかも。

しかし14話のシーン、知世ちゃんは苺鈴ちゃんが小狼君に振られるのを予知していたのか、「何かあったら私を思い出してください」っていって
そのあと大泣きした苺鈴ちゃんに何も言わず背中をなでる、察しがよくて優しい。
シーンは最高に良く声優のゆかなさんの泣きの演技もすごかったためこの部分は何度も何度も見返してしまった。
小狼君がさくらちゃんを好きになっても苺鈴ちゃんがさくらちゃんを嫌いになれないって泣きながら言うところ苺鈴ちゃんもホントに優しくていい子。
兄と雪兎さんの関係を素直に肯定できるさくらちゃんも立派なのだが個人的には特に、影から友達を見守る知世ちゃんと
小狼君に盛大に振られた後にさくらちゃんを小狼君の関係性を応援できる苺鈴ちゃんにはその後の人生で幸せになってほしいものだ。

それとEDの曲「FRUITS CANDY」が好きなのだが さくらと知世がケーキ作ってて
クロウカード編のどこかの話数で知世がさくらに今度一緒にケーキを作りましょ って誘うんだけどここでつくってるんだよね。