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20150405 虚しい妄想

うちの母親は、あくまで彼女の言を頼りにした推測ではあるが、どうやら育ての母と産みの母が異なっているらしい。「親が違う」と断言したワケではないのだが、聞いた話を紡いでいくと、どうもそうとしか思えない。確かに他の兄弟と顔があまり似ていない。

5人兄弟であったが自分だけ幼少時より母親から酷い仕打ちを受けていて、優しかった父親の存在だけが救いだった、という話をよく聞かされていた。確かに、オレが5歳の時にその父(オレの祖父)が亡くなってからジワジワと精神に異常をきたし始めた気もする。
彼女の産みの母はいわゆる「二号さん」というやつ。今でいう不倫相手、愛人ですな。

そもそも育ての母はよく引き受けたなとも思うけれど、見方を変えれば「労働力の数合わせ」として受け入れたまでなのかな、とも思える。中学もろくに通わせてもらえず毎日内職させられていたとか言ってたしね。
確かに、大昔に法事などの親戚の集まりで祖母に会ったとき、まだ幼いオレを見る祖母の目が鬼のようだったのはよく覚えている。何もしてないのになんで?と思った。
その祖母は昨年、90余年の生涯を閉じた。命日は奇しくもオレの母親の誕生日であった。

あぁ、何が妄想かというと、かねてから「親も親戚も全く音楽に興味ないのになんで自分だけ?」と疑問なのだが、もしかしたら母親の産みの母がそうとうの音楽好きだったのかも?なんてことをよく考える。
虚しい妄想だけど。

20231104追記:あの人が60代で亡くなってから、そろそろ12年になります。