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坂本龍一+今井美樹の楽曲は最高だったな

いつものことですが、またあらゆる音楽を聴いて分析中です。
そこで久々にこれを思い出して聴いてみました。

今井美樹『Martiniqueの海風(かぜ)

1994年のアルバム『A PLACE IN THE SUN』の中の1曲。作曲は坂本龍一。
あの頃の坂本さんはやけにブラジリアン、ボサノバづいていて、これもそうでした。
ちょっとアンニュイなメロディーが徐々に高揚していくこの感じが坂本さんならではで、何百回もヘビロテしましたね。

「坂本龍一がアイドルや歌手に提供した曲はいまいち売れない」という定説があった(90年代後半は小室サウンド全盛でしたからね)気がしますが、とんでもない話ですよ。とにかくメロディーが美しくて歌い手の魅力を最大限引き出せるような音遣い。

そしてもう1曲。これは坂本さんの1994年のアルバム『Sweet Revenge』の中の『二人の果て』。

ジャン・ギャバンが登場しそうな50年代フランス映画のような雰囲気も大好きなのですが、何度か聴いているうちに「これって、雌の捨て猫を拾った男の物語だと思いながら聴くと味わい深いよなぁ」とか思うように。

舗道にたたずむ一人の女は男を見つめる、言葉も交わさず
乱れた髪にただ手を差し伸べる
束の間流れる危険な行方は、炎のように傷つく鳥のように
いつもいつも見てる
二人どこへ
二人どこへ行く

人間の男女の恋物語だと思わせておいて、まさかの猫。なんとも粋なダブル・ミーニング。
(個人の解釈です)

二番のバックのストリングスのオブリガートが最高に痺れます。