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実録 りんご音楽祭24時

今日の話を忘れないうちに書かせてくださいね、

今日は有給と言うものを取りました。有給って働かなくてもお金が入ってくるんですよ。すごいよね。

かくしてそんな有休デイ、朝起きて名古屋駅からガタンゴトンと普通電車に乗って3時間と少し、ワンマン列車という、切符はない・整理券でのみ運行しているローカルな電車に揺られゆったりと外を眺めていました。長野って車窓がもうね、長野なんですよ。それはもう長野で、BIG自然たち、デカイ川にモヤモヤとした霧、美しい色の木々たちと古い民家、車窓に飽きないこと飽きないこと。

まあ、そんなこんなで松本に着きまして、そこから1時間かけて山道をえっさほいさと登り、山の奥の方から徐々に大きな音たちが聴こえて参りました。
今日は前夜祭、まばらな人と涼やかな空気、暗闇でキラキラ光るステージに心が浮き足立ちました。

初めてのりんご音楽祭、私はとりあえずビールを買いました。シンハーというタイのビールでした。サッポロやキリンの時代はりんご音楽祭ではもう過去の遺物なのか?そういう畏敬の念さえ覚えました。(実際、シンハーはめちゃすき)

人の流れる方向へ向かい、そうするうちにDJブースに辿り着きました。グッチャグチャの泥の中、お洒落な装いの人々はズンズン響く低音とビートに合わせて、ゆらゆらと揺れておりました。私もその頃にはシンハーを3つも飲んでいたものですから、楽しくなってきて一緒に揺れの一部になりました。

しばらくすると、私のめちゃくちゃ大好きな民族音楽が流れるターンに入り、徐々に民謡・呪術チックな曲が増えてきました。Youtubeでよく民族音楽や宗教音楽の演奏動画を見るのですが、どれも太鼓を中心に打楽器に合わせて思い思いに踊り狂ってる姿がとてつもなく好きです。それを勝手に「民謡ボルテージ」と呼んでる訳ですが(動画内の女性の様なかんじ)、自分も段々と揺れているうちにそのボルテージがマックスになり、遂には足元ビチャビチャの泥ぐちゃぐちゃ、ウキウキ・ダンス人間になってしまいました。こうして、無事私のりんご音楽祭は幕を開けたのです。



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確か酒を5~6缶飲んだ頃でしょうか。記憶がほぼないのですが、昼間にゲストハウスのお兄さんにコーヒー風呂のお勧めをされたのを脳のどこかで覚えていたのか、気が付けばあんなに長い山道をすっかり降りて、コーヒーの匂いのする真っ黒なお湯に浸かっていました。

コーヒー風呂は、大きめの麻袋に喫茶店の良い匂いの豆がギュッと入っていて、体中が香ばしい香りがしました。
風呂から上がった後、銭湯の番台のお兄さんと少し長話をしました。お兄さんはその銭湯の4代目で、昔音楽をしていたけど今は銭湯が大好きだと言っていました。明日りんごで銭湯の宣伝するんだよね!って言って、明日配るはずのステッカーを2枚もくれました。

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本当に記憶がね、ないんですね。マジでうっすらとダイナソーjrを爆音でかけながら下山した記憶と、途中のセブンで生のパイナップルを買った記憶はあるけど、その他は何もなく、携帯にはめちゃくちゃ松本の夜の街の写真が残っていてどういうこと?となりました。私って酒を飲んでも好きな場所の写真撮るんだなあ。

そのあと、ゲストハウスのメガネのお兄さんに記憶無いまま下山したという話をすると、ケラケラと笑いながらそれがりんごだね〜と言われました。ああ、これがりんごなんだ〜と思いました。お兄さんは昔りんご音楽祭のチケットもぎりのボランティアをしていたそうで、かつてのりんごの話を聴かせてくれました。そのあと、お兄さんは夜が深けるまでしばらく話に付き合ってくれました。

そろそろ眠くなってきちゃったな、明日に備えて寝ます。実録24時と書いたけど17時間くらいしかないや。アハハ

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