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ローカル5Gを活用したオンライン防災キャンプ

ローカル5Gとは
ローカル5Gとは「高速大容量(10Gbps)」「超低遅延(1ミリ秒程度の遅延)」「多数同時接続(100万台/k㎡の接続機器数)」といった特徴をもつ「第5世代移動通信システム」を企業や自治体が携帯通信キャリアに依存せずに、自社の敷地に自ら構築・運用できる、独自の5Gネットワークを指します。
パブリック5Gのエリア展開が進まない地域でも、独自に5Gシステムを構築・利用することが可能となります。 
ローカル5Gの主な特徴としては、以下の3つがあげられます。
①免許に守られ、かつ自社専用のため、干渉や他の利用者影響がなく、「高速大容量通信を安定的」に利用できること
②上り・下りの速度比率をカスタマイズできること
③SIM認証により強固なセキュリティの下でネットワークを利用できるということ



上越市にローカル5G実証拠点「JM-DAWN」がオープン
2021年10月8日に上越市ローカル5G実証拠点「JM-DAWN」のオープニングセレモニーが開催されました。
たくさんの関係者が参加され、様々な取り組みが紹介された時間となりました。

JM-DAWNオープニングセレモニー(2021年10月8日)
セレモニーで構想を説明する村山准教授(2021年10月8日)


ローカル5G実証拠点JM-DAWNについて
JM-DAWN(ジェイエム・ドーン)は、「スマートテレワークタウン・ローカル5Gラボ@上越妙高」推進プロジェクトにより設立されました。
プロジェクトにおける「他地域と差別化された最先端の情報通信基盤拠点」がJM-DAWNです。「JM」は「上越妙高」、「DAWN」は「夜明け」という意味があります。

上越妙高駅周辺エリアにて超高速ネットワークに接続された「屋内外型ローカル5Gラボ」環境です。
コワーキングスペース・サテライトオフィスには、臨場感のある「4K対応高精細遠隔会議システム」「セキュアなテレワークツール」を整備。
ストレスのないコミュニケーションや遠隔授業・レッスンなどが可能です。
また、最新の5G環境を活用したサービス・プロダクト開発を目指す地元企業や、スタートアップ企業を誘致、集積し、優秀な人材の確保と地域産業の活性化を目指します。
JM-DAWNホームページより


+5G~地域の暮らしを変えるチカラ~
第一回「地域を守り 地域の価値を高める」
人口減少に悩む新潟県上越市では、地元企業の丸互がスタートアップ企業の集積を狙い、JM-DAWNという5G設備のある施設を上越妙高駅前に開設しました。開設に携わったコンソーシアムメンバーには産官学に加えて地元金融機関も含まれ、集まった企業の経営面でのサポートも図ると言います。人口の流入を狙った取り組みを紹介します。


ローカル5Gで防災オンラインキャンプ
2022年6月、通信環境を活用した教育活動として、オンライン防災キャンプを実施しました。
学生たちがアイデアを出し、楽しい時間を創ることができました。


学生が作成したフライヤー


JM-DAWNにて(2022年6月24日)
オンラインキャンプの事前打合せ
ローカル5Gの体験
オンラインキャンプのスタッフで集合写真
釜蓋遺跡公園(2022年6月25日)
釜蓋遺跡公園を利用した会場の様子

当日の内容
オープニング(10:00~11;00)
場所:釜蓋遺跡
1. 受付で参加者のチェック
2. 検温、アルコール消毒
3. 当⽇のスケジュール表配布
4. オープニングの会場に流す
5. 開会式:イベントの⽬的の説明(遊んで・学ぶについて)
イベントのスケジュール説明、各イベントの詳細説明

蓋遺跡展⽰案内(11:00~11:30)
場所:釜蓋遺跡
1. 開会式の流れで施設に誘導
2. 施設に案内後ガイダンス開始

防災キャンプ飯(11:30~13:00)
場所:釜蓋遺跡

非常食の説明


1. 上越歴史講座のちオープニングを⾏なった会場に移動
2. 材料を配布
3. レシピを配布し、流れにそって調理
4. アルファ⽶ではなく別に炊飯の体験
・参加者に炊飯袋と無洗⽶を配り⾮常⾷作りを体験
・事前に準備した鍋に⼊れ炊飯
5. アルファ⽶は代表者が作り⽅を⾒せ、その後完成したものを参加者に配る
6. アルファ⽶とともにレトルトカレーについても温めておきすぐ⾷べられる
7. カレーが⼀通り⾷べ終わった段階で声をかけ、使い捨ての⼿袋を渡して炊飯袋のお⽶でおにぎりを作る

アルファ米を利用したレトルトカレー

VR・AR体験
ドローンでの災害対応イベントまで、VRやAI顔認証の体験
場所:JM-DAWN
1. VR と AI 顔認証の体験、ドローンのイベント
2. 上越市と新潟市を繋ぎ、新潟市側に上越市側の司会者により呼びかけ
3. ドローンを⾶ばし空からの映像を流す
4. 釜蓋遺跡公園上空を⾶び、その場所に散らばった⽂字を組み合わせて⼀つの⾔葉を作るゲーム

日本赤十字社による防災授業
場所:JM-DAWN
1. ⽇本⾚⼗字社の担当者による内容説明
2.「ドローイングチャレンジ」
3.「⽵ひごタワーチャレンジ」
4. ⼦供の代表者の感想



JM-DAWNのホームページで活動が紹介されました


日本赤十字社新潟県支部のホームページで活動が紹介されました

自然災害と地域づくり
村山准教授も共著者の書籍に、ローカル5G防災オンラインキャンプのことも記されています。

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