①アンディのアメリカ便り
先日、現地のスーパーでキムチを見つけました。
アメリカの製品っぽくてどんな味か気になったので、ちょっと高いけど購入。夕飯の時にビンの蓋を開けようとしたら爆発して、赤い汁が飛び散りました。
服やテーブル、床にぶち撒かれたキムチ臭い液体をティッシュで拭きながらふと、「ああ、アメリカに来たんだな」って思いました。
ニューヨークに到着した日。飛行機から降りて、「思ったより近かったな」と僕は思いました。出国して13時間弱、睡眠薬を飲んでひたすら爆睡していたせいもあるのかもしれないけれど。あまり遠くに来た感じはしませんでした。
電車に乗って街へ着いても、新天地に来たワクワクより、懐かしい場所に帰ってきたような既視感を覚えました。アメリカは初めてじゃないし、6年間住んでいたヨーロッパの街並みに似ていたからかもしれない。
何が言いたいかというと、生活が劇的に変化した感じはしていなくて、日本から少し離れただけだなというぐらいにしか思わなかったのです。ニューヨークは都会なのでそれほど不便さも感じないし、遠くに来た実感のようなものがあまりなかった。
でも、キムチの汁がこびりついたシャツの臭いを嗅ぎながら、「ふざけんなよ」とかブツブツ呟いていた時。自分が異国にいるのだという事実を、改めて認識したのです。なんだか不思議ですね。
ちなみにそのキムチは辛くて酸っぱいだけで、旨味もコクも皆無でした。二度と買うつもりはありません。
最近はセブンイレブンのピザ(200円/1スライス)にハマっています。正直言って、毎日食べられるくらい美味しいです。アメリカに来たらぜひ一度、本場の(セブンイレブンはアメリカ発祥)ピザを食べてみてください。
あと、ダンキンドーナツのグレーズド。これぞアメリカのドーナツ、という味がします。たまに無性に食べたくなってしまいます。
僕は外食や買い食いが多いと疲れてしまうたちなので、日本でも基本的に自炊していました。玄米無しには生きていけない体のため、五合炊きの炊飯器をスーツケースに詰めて持ってきました。
玄米なんて、アメリカでは高級な健康食なのではと恐れていたのですが、中国系のスーパーで普通に売っていました。日本のカレールーも売っていて、記念すべき最初の自炊はカレーライスにしました。
今住んでいる部屋はとても快適で、すごく気に入ってます。個人的には充分な広さだし、ダブルベッドなので思う存分ゴロゴロできます。
唯一の欠点は、洗濯機がないこと。というか、ニューヨークの物件ってほとんどが洗濯機無しなんですよね。だから街中にコインランドリーがあって、みんなサンタクロースのように洗濯物のバッグを抱えて運んでます。非常に不便です。
しかも、こんなにテクノロジーの進歩した時代なのに、その先端を行くアメリカなのに、洗濯機へ投入できるのは25セント硬貨のみです。それ以外は一切受け付けてくれません。両替の機械に紙幣を入れると、大量のコインがジャラジャラと出てきます。子どもの頃、ゲームセンターで遊んだ記憶が蘇ります。
そんなこんなで、色々ありますが。楽しい生活を送っているアンディです:)
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最近、マンハッタンにあるカフェで働き始めました。イーストヴィレッジという、若手のアーティストが多く住むエリアに新しくできた店です。日本人の方がオーナーで、面接に行ったらその場で採用されました。笑
初日、1時間だけ色々教わって、あとはずっと一人で営業してます。「まあいけるっしょ」みたいなゆるい感じで任せてくれるので、自由にやれて最高です。
店の名前は「Hard To Explain」、「言葉にできない」という意味。粋な店じゃありませんか? 日中は抹茶を点てたり、コーヒーを淹れたりしています。夜はバーになる予定で、基本的には常連さんだけが集まれるようにするとのこと。
このお店、僕が東京で店長をしていた「ソーシャルバーPORTO」にそっくりな雰囲気なのです。カウンターしかなくて、スタッフや他のお客さんとの会話を楽しみにくる人がほとんど。僕は結局、そういう場所に吸い寄せられてしまうんですよね。笑
そんなわけで、日本にいた時とやってることはあまり変わりません。会話の言語が英語になったくらいでしょうか。
「ニューヨークへ来たらふらっと寄ってくださいね」、なんて言える距離じゃありませんが笑、お店の様子を撮影したりもする予定なので、お楽しみください:)
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次回のお便りは、六月末にお届けする予定です!
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