【AIR】人手不足の宿泊業、スポットでの助っ人に活路を見出だせるか
夏休みシーズンがもうすぐ始まろうとしています。既にコロナ禍による制限が大幅緩和され、インバウンドによる訪日外国人旅行者の需要が急回復してきている中、更に夏休みシーズンで国内の日本人旅行者の観光需要も乗っかり懸念されていた宿泊業の人手不足が現実になってきています。
・宿泊業、7~8割で人手不足 民間調査で苦境浮き彫り―回復需要取りこぼしも
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023070600985&g=eco
上記の記事によると以下の通り、ホテル・旅館業で7〜8割が人手不足に直面している状況が浮かび上がってきています。
宿泊業の人手不足の背景から、三重県鳥羽市では、市内最大の産業である旅館・ホテルといった宿泊業において、6年ほど前から地域をあげて人材確保に乗り出しています。
・短時間勤務(プチ勤務)で多様な人材が活躍できる地域に
https://jbrc.recruit.co.jp/case/case001107.html
鳥羽市では就労促進施策としてまちにおいて最大の産業である宿泊業の実態調査を行い、専業主婦は「週1日~4日勤務」「1日あたり4時間~6時間未満」の希望が多いのに対し、現在の就業者は「1日あたり8時間~9時間」がボリュームゾーンになっていることを導き出します。そこで、業務を分解して小分けにし勤務日数と勤務時間を短時間のプチ勤務にすることで、専業主婦やシニア等とマッチングしやすくすることで宿泊業の人手不足改善に図っています。
地域には女性やシニア等働く意欲はあるものの、働ける条件にあった仕事を見つけにくかったり、そもそも求人情報が知られていないという現状があります。鳥羽市のケースでは、「朝食の補助」や「昼間のフロア清掃」といったプチ勤務化を可能とすることで宿泊業における柔軟な働き方の提供を行っています。
他にも、人手を確保したい宿泊事業とホテルや旅館で働きながら旅行を楽しみたいという人をマッチングし、地域の外から労働力確保の支援をするサービスも注目を集めています。
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