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【AIR】首都圏の注目再開発情報2024(2)/埼玉・群馬・茨城・栃木編

前回は東京都周辺の首都圏の再開発情報として神奈川、千葉について取り上げました。今回はその続きとして埼玉、群馬、茨城、栃木を取り上げます。再開発にご関心のある方向けにご参考になれば幸いです。

3.埼玉

【所沢】所沢駅西口開発計画

西武新宿線所沢駅西口に広がる西武鉄道所沢車両工場跡地を含む周辺一帯で「所沢駅西口土地区画整理事業」が進められています。その地区内に西武鉄道と住友商事が事業主となり、事業費約295億円をかけ、新たな商業施設を整備する「所沢駅西口開発計画」が2022年に公表されています。その商業施設がいよいよ今年秋に開業となります。昨年12月にキーテナントの一部が公表されています。

・「所沢駅西口開発計画」の事業内容について
https://www.seiburailway.jp/file.jsp?id=13233

・2024 年秋開業「所沢駅西口開発計画」 キーテナント 11 店舗決定
https://www.seiburailway.jp/file.jsp?id=16302

所沢は、西武グループの西武鉄道沿線において重要な交通結節点となる駅です。 そのため2020年に所沢駅をリニューアルし駅と直結する商業施設「グランエミオ所沢」を開業、2021 年には埼玉西武ライオンズの本拠地の球場をボールパーク化、西武園ゆうえんちを古き良き昭和を体験できるテーマパークにリニューアルしたり。またJR武蔵野線東所沢駅周辺では、出版大手のKADOKAWAが旧所沢浄化センター跡地に角川武蔵野ミュージアムをはじめ、KADOKAWAのオフィス、イベント施設、レストラン、商業施設等で構成する「ところざわサクラタウン」を2020年にオープン。ベッドタウンから遊ぶ、働く、学ぶ、暮らすといった要素が揃うリビングタウンへと印象が変わってきています。今回の再開発で更に所沢駅西口が大きく変わることになるので埼玉県内でも更に注目が高まるのではないでしょうか。

◾️所沢駅西口開発計画概要
・開業:2024年秋予定
・敷地面積:約34,000㎡
・延床面積:約129,000㎡
・建物階数:地上7階
・店舗数:約150店舗

【大宮】大宮駅西口第三地区

住みたい街ランキング首都圏版で上位の常連となった大宮。大宮駅周辺では再開発が複数同時進行中です。中でも「大宮駅西口第三地区」は、大宮駅西口の駅前の好立地にあたることから注目再開発事業の一つです。

地区を5つのブロックに分けて再開発が計画され、大宮駅西口第3-A・D地区市街地再開発事業、大宮駅西口第3-B地区市街地再開発事業、が既に動いています。

(出所)https://www.city.saitama.lg.jp/001/010/015/004/008/001/p032290_d/fil/omiya3machidukurihoushin.pdf

大宮駅西口第3-A・D地区市街地再開発事業

A・D街区は、東京建物、中央日本土地建物、大和ハウス工業の3社が再開発組合に参加し事業を進めることが決定しています。住宅棟と業務棟で構成され、棟の間をまちなかガレリアとし低層階部分には商業施設となるようです。

・「大宮駅西口第3-A・D地区第一種市街地再開発事業」東京建物・日本土地建物・大和ハウス工業を参加組合員予定者に決定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000052843.html

◾️大宮駅西口第3-A・D地区第一種市街地再開発事業
・竣工:2025年度竣工予定
・敷地面積:約9,500㎡
・延床面積:約85,000㎡
・建物階数:(業務棟)地上21階 (住宅棟)地上27階
・住戸数:約230戸

大宮駅西口第3-B地区市街地再開発事業

もう一つのB街区は、日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発が参加組合員として参画し「大宮サクラスクエア」として開発が進められ、2024年度に竣工予定。本事業では、地上13階建てのA棟、地上28階・地下2階建てのB棟の2棟が建設され低層階には商業・業務機能を備えた施設ができる計画です。

・「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」のタウン名称を決定 住宅・商業・業務一体型の複合再開発街区 『大宮サクラスクエア』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000001379.html

◾️大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業
・竣工:2024年7月竣工予定
・敷地面積:(A棟)約609㎡ (B棟)約7,642㎡
・延床面積:(A棟)約3,798㎡ (B棟)約67,363㎡
・建物階数:(A棟)地上13階 (B棟)地上28階・地下2階
・住戸数:(A棟)60戸 (B棟)522戸

【大宮】大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発事業

大宮駅東口側では大宮中央デパート跡地に、2022年に再開発で複合施設「OMIYA KADOMACHI」が開業しました。その隣接する敷地で新たな再開発「大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発事業」が決定しています。

・大宮駅東口大門町3丁目中地区における都市計画が決定(変更)しました。
https://www.city.saitama.lg.jp/001/010/015/004/006/002/p099605.html

事業協力者として第一生命保険、竹中工務店が選ばれています。建物は地上21階・地下1階、高さ約100mとなり、低層階は商業施設、中高層階は高規格オフィスを計画しています。2024年度に再開発組合設立、事業認可、2025年度に工事着手、2028年度に工事完了予定です。

◾️大宮駅東口大門町3丁目中地区市街地再開発事業
・竣工:2028年度工事完了
・敷地面積:約6,000㎡
・延床面積:約40,000㎡
・建物階数:地上21階・地下1階

【大宮】桜木駐車場用地活用事業

昨年、さいたま市は大宮駅西口から500m圏内にあり現在は市営駐車場として利用されている用地活用で公募を実施。大和ハウスとJR東日本グループが優先交渉権者に決定し、商業棟、オフィス棟、駐車場棟等の5棟を建設し、スーパー、シェアオフィス、結婚式場等を整備し、2027年末からの供用開始を予定しています。

・桜木駐車場用地活用事業者の公募について
https://www.city.saitama.lg.jp/001/010/001/p085693.html

【浦和】浦和駅西口南高砂地区市街地再開発

さいたま市で大宮と並ぶ拠点都市である浦和。JR浦和駅西口の駅前にある約1.8haの敷地で進むのが浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業です。

参加組合員として、野村不動産、三菱地所レジデンス、大和ハウス工業が参画しています。建物は地上27階・地下2階、塔屋3階、高さ約99.4mとなり、商業・業務・子育て支援センターの他に市民会館うらわが低層階に入居し、高層階はマンションとして販売される計画のようです。既に解体工事に着工しており2026年6月に竣工予定です。

・浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業
https://www.city.saitama.lg.jp/001/010/015/015/002/p033973.html

【川口】旧「そごう川口」跡地

首都圏のベッドタウンの一つとしても知られる川口市。JR川口駅東口側にあった「そごう川口」が2021年に閉店し、その後の跡地活用が課題となっていましたが動きが出てきたようです。三井不動産がそごう・西武の所有する建物と土地の所有権を買い取り、リニューアル工事を実施し、新たな商業施設として開業する計画のようです。

・そごう川口店跡、三井不動産に売却へ 閉店から2年半
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC1347E0T10C23A9000000/

4.群馬

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