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【AIR】再開発情報まとめ2022(四国エリア編)

2020年、2021年と全世界的な新型コロナウイルス感染症拡大という想定外の状況から各地の再開発事業にも一時ストップしたり見直しがかかったりというプロジェクトも出ています。そこで各地の市街地の今後の展望を知る上で2022年以降現在進行中であったり計画や構想段階の再開情報をピックアップしてきています。今回は四国エリア編として、徳島、香川、愛媛、高知の情報をみて参りましょう。

1.徳島

●徳島市/徳島文化芸術ホール(仮称)整備事業

徳島市はもともと新しい文化芸術ホール(仮称)整備を「新町西地区第一種市街地再開発事業」として中心市街地商店街の再開発事業とセットで計画してきていました。ところが前市長の遠藤彰良氏が再開発事業の白紙撤回を公約として出馬し2016年に当選。これまでの徳島市の方針を転換し公約通り再開発事業から撤退したことで、新町西地区市街地再開発組合は市に対して損害賠償を求める訴訟を提起する事態にまでなっていました。

その後、訴訟は2021年4月8日に和解が成立し、徳島市は再開発組合へ和解金4億1,000万円を支払い決着しているようです。

・再開発中止賠償訴訟で和解成立、徳島市が組合に4億1000万円支払う
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01204/

こうした背景から新たな文化芸術ホールの整備がしばらくの間、宙ぶらりんとなっていましたがようやく仕切り直して徳島文化芸術ホール(仮称)整備事業が動き始めたようです。

徳島県と徳島市協調で新ホール整備基本計画を策定の上、徳島県が公募プロポーザルを実施し、昨年9 月、熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設 拡大共同企業体に優先交渉権者を決定しました。施設は地下1階・地上5階建てで、延べ面積は約14,000㎡です。施設の北側に大ホール、中央にエントランス広場、南側に小ホールが配置され、複数のテラスと施設全体が連続して繋がるようなデザインになっています。目標スケジュールとして大ホールが2026年8月、小ホールが2027年3月の開業です。

・“迷走”続いた徳島新ホール整備計画、熊谷組JVを優先交渉権者に選定
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01298/

・徳島県 awa アワー project(徳島文化芸術ホール(仮称)整備事業)の公募型プロポーザルに係る二次審査結果について
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/bunka/5050328/

また下記の記事によると事業費参考価格として、設計費が8.5億円、工事費が194億円、工事管理費が1.8億円となっています。

・徳島県/文化芸術ホール整備プロポ(徳島市)/熊谷組JVに優先交渉権
https://www.decn.co.jp/?p=122598

一方、事業が白紙撤回となってしまった再開発組合の方は、新しく事業計画を練り直し組合主体で民間主導での事業推進をしていく方針のようです。

・民間主導の新たな再開発事業を了承 徳島・新町西組合
https://mainichi.jp/articles/20210803/ddl/k36/040/370000c

2.香川

●高松市/高松市大工町・磨屋町地区第一種市街地再開発事業

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