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【AIR】脱プラスチックなサステイナブルサービス

2015年に国連総会で2030年に向けた行動計画として「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され17の目標と169のターゲットが示されました。いわゆるSDGsと言われ日本でも大企業中心にSDGsに関わる取り組みを行っているところもありスーツにSDGsのシンボルマークのピンバッジを付けている方を街で見かけたりします。

・企業経営者のSDGs認知度は約9割、取り組み実施企業は6割超  『日本企業の経営課題2020』第3弾の調査結果を報告
https://www.atpress.ne.jp/news/228675

昨年7月からプラスチック製レジ袋の有料化の実施、プラスチック製のストローを紙製に切り替える店舗の出現、マイボトルを持参した人への店頭での割引等、プラスチックゴミを少しでも削減することで、地球規模の海洋汚染問題やCO2排出による地球温暖化といった環境問題にアプローチしようとする動きが私達の身近でもありますよね。

ただ大半の人にとってエコの大切さは分かるけれども日々実践するとなると話は別でなかなか難しいものです。日々の暮らしで意識することさえもなかなかできませんし、ましてや行動に移すとなると更にハードルが高くなります。

そこで消費者が日頃の買い物の中でデザイン性の高い商品を選んだ結果プラスチックゴミ削減にも繋がる仕組みに参加していた、というように日々の買い物をスイッチしていくことで無理せずプラスチックゴミ削減に参加できるプロジェクトとして注目されているのが「Loop」です。

・Loop
https://loopjapan.jp/

Loopは米国のスタートアップ企業のテラサイクル社( https://www.terracycle.com/ja-JP )が運営する循環型のプラットフォームサービスです。

Loopの仕組みは次のようなものです。食品や日用品等の商品が入った容器を企業の財産として取り扱い使用後はメーカーに返却してもらい、メーカー側はこれを洗浄・再利用する循環ネットワークを構築しようとするもの。循環させるため容器などは何度も使い回すことを前提にステンレスやガラス素材を用いて作られ容器のデザインも個性的なものにすることで容器自体に価値を持たせるようにします。消費者は従来商品とは別のデザイン性が高い容器に惹かれて商品を購入したつもりが自然な形でサスティナブルな取り組みに参加し、結果として家庭から出るプラスチックゴミの削減に貢献でき、使用頻度が高まるほどプラスチックゴミ等の削減に繋がっていきます。

・「プラスチックの持続可能な利用に向けた新たなビジネスモデル」
事業者の選定について
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/08/06/05.html

2019年に東京都の「プラスチックの持続可能な利用に向けた新たなビジネスモデル」事業に選定され、江崎グリコ株式会社、サントリー食品インターナショナル株式会社、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
株式会社ロッテ、株式会社I-ne、といった企業も参加し試験運用を始めているようです。

・テラサイクルの容器再利用事業Loopに13社が参画、来年秋から東京で試験運用
https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1195100_1501.html

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