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【AIR】国土交通省開発の「PLATEAU」を活用し実証実験が進む都市のデジタルツイン

まちづくり分野でも「デジタルツイン」に注目が集まっています。デジタルツインとは、衛星写真や各種センサーによる測量データ等の膨大な種類のデータを基にして、現実世界を仮想世界で再現する技術です。

・デジタルツインとは
https://www.ntt.com/bizon/glossary/j-t/digital-twin.html

「デジタルツイン(DigitalTwin)とは、現実の世界から収集した様々なデータを、まるで双子であるかのように、コンピュータ上で再現する技術のことです。コンピュータ上では、収集した膨大なデータを元に、限りなく現実に近い物理的なシミュレーションが可能となり、自社製品の製造工程やサービスの在り方をより改善するうえで有効な手段となります。例えば製造ラインの一部を変更する場合など、事前にデジタルツイン上でテスト運営することで、開発期間やコストの削減が見込めます。」

( 引用元:https://www.ntt.com/bizon/glossary/j-t/digital-twin.html

デジタルツイン技術をどんな風に活用することが想定されているかというと、カメラ等のセンサーから得た情報を基に都市空間をデータ化し、コンピューター上に精密な3Dマップを製作します。仮想世界上に、現実世界の都市を可能な限り再現することで、現実では実施しにくい調査や研究、手間やコストがかかる実証等をバーチャル上でシュミレーションを実施し、その結果を現実にフィードバックしたり、リアルタイムで情報収集したりできます。まちづくり分野ですと防災対策の検討や人流予測、交通量等、コストや物理的制約でこれまで実現が難しかったシュミレーションが可能となってきています。

実は国土交通省では、2020年度からデジタルツイン技術に必要となる3D都市モデルをオープンデータとして使えるように環境整備を進めています。「Project PLATEAU」を立ち上げ、これまでに全国56都市の3D都市モデルを整備し、オープンデータとして公開しています。

・国土交通省「PLATEAU(プラトー)」
https://www.mlit.go.jp/plateau/

・国交省の3D都市モデル「プラトー」の衝撃 メタバースもけん引
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00660/00004/

このPLATEAUを活用し官民共創による実証実験が始まっているので事例をいくつかピックアップしてみます。

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