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【AIR】新たな担い手が新たなアプローチで挑む鳥獣被害対策サービス

国内の鳥獣被害に関して農林水産省の調査によると野生鳥獣による農作物被害額は年間158億円(令和元年度)にのぼります。被害額全体の約7割が鹿、猪、猿による被害だそう。

鳥獣被害01

そう言われてみると栃木県で暮らす筆者も日光の山の方を車で走っていると突然道路を横切る鹿に遭遇したり、山の斜面からこちらを見下ろしている猿を見かけたりします。先日も餌を求めて山から下りてきた熊が市街地に出没し地元では数日騒ぎになっていました。

・日光の市街地にクマ出没、ワナで捕獲
https://www.asahi.com/articles/ASNBM7DCVNBMUUHB00F.html

このように鳥獣が人里に下りてくると農作物被害以外にも車と衝突して事故になったり家屋に被害が発生したり鹿などによる森林被害が発生したりといった課題があります。

農林水産省も「鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加、さらには森林の下層植生の消失等による土壌流出、希少植物の食害、車両との衝突事故等の被害ももたらしており、被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深 刻な影響を及ぼしている。」と指摘しています。

こうした背景からここ数年、鳥獣・害獣被害解決に挑むテックやサービスが登場してきております。

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