【AIR】曖昧になる家とホテルの境界線(つづき)
前回「曖昧になる家とホテルの境界線」というタイトルで、ホテルがコロナ禍の中で始めたサービスアパートメントや長期滞在プランサービスについてピックアップしご紹介しました。今回はホテル以外で登場してきている「泊まる」と「住まう」の間にある新しい領域のサービスについてご紹介したいと思います。
コロナ禍以前から「アドレスホッパー」という特定の定住する住所を持たず、ゲストハウスやビジネスホテル、Airbnbといった宿泊サービスを利用しながら各地を転々としながら旅するように暮らす新しいライフスタイルを実践する人が少数ながら出てきていました。こうしたライフスタイルから着想を得て数年前から総務省が「移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々」として「関係人口」という言葉を出すようになってきています。
・総務省 関係人口ポータルサイト
https://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/about/index.html
アドレスホッパーや関係人口、さらにコロナ禍で都心と地方の両方に生活基盤を持つ2拠点居住へ関心が集まるようになってきています。都心か地方かの二者択一ではなく、都心も地方もそれぞれの良さを状況に応じて選べる。そんな場所に縛られないライフスタイルがリモートワーク等の新しい働き方が広がり始めていることで現実に実践する人が少しずつ出てきています。
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