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【AIR】総務省「統計からみた我が国の高齢者」から知る日本の高齢化

ちょうど昨日は「敬老の日」だったということにちなんで総務省が日本の高齢者に関する統計数値を公表し、下記の記事でも取り上げられていました。

・毎日新聞 75歳以上、人口の15%超に 65歳以上は3割に迫る 総務省推計
https://mainichi.jp/articles/20220918/k00/00m/040/192000c

そこで2022年現在の日本の高齢者にまつわる数字をみていきたいと思います。取り上げる資料は総務省が公表している「統計からみた我が国の高齢者」です。こちらの資料大きくは「高齢者の人口」に関する数字と「高齢者の就業」に関する数字の2つを取り扱っています。

・総務省「統計からみた我が国の高齢者」https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics132.pdf

まず「高齢者の人口」に関するデータから見ていきます。

高齢者がどのくらいの割合を占めるのか知る上での前提となる日本の総人口ですが、によると、2022年9月15日現在での推計では1億2,471万人です。2021年の総人口が1億2,553万人でしたから82万人減少しています。

総人口に占める今年9月15日現在の65歳以上の高齢者数は、3,627万人と前年の3,621万人から6万人増加して過去最多だそうです。この65歳以上の高齢者数の中でも今回押さえておくべき点が、人口のボリューム層にあたる1947〜49年生まれの「団塊の世代」が今年から75歳を迎え始めたことです。そのため冒頭の毎日新聞の記事にもある通り75歳以上の後期高齢者が総人口に占める割合が初めて15%以上となりました。

総人口に占める65歳以上の割合も29.1%と前年の28.8%から0.3ポイント上昇し総人口に占める高齢者の割合も過去最高となっています。

(出所)総務省「統計からみた我が国の高齢者」表1「年齢3区分別人口及び割合(2021年、2022年)」

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