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【AIR】飲食店現場で進むロボット導入の試み

先日、渋谷に行った際に一風変わったカフェに立ち寄りました。その名も「Henn na Cafe」。2018年に渋谷の商業施設に大手旅行代理店のHISが渋谷本店の旅行相談カウンタースペースに併設する形でオープンしたカフェの店主はロボットです。アーム型ロボットがコーヒーなどのドリンクをカウンター内で作って提供してくれるというものです。

・Henn na Cafe
https://www.hennnacafe.com/

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HISはロボットが接客する「変なホテル」やロボットが調理する「変なレストラン」とロボットを積極的に導入した業態を開発してきていますが今度はカフェ×ロボットという展開です。

・変なホテル
https://www.hennnahotel.com/

・【ハウステンボス】ロボットの王国「変なレストラン」レポート
https://robotstart.info/2016/07/16/kingdom-of-robot-restaurant-report.html

券売機で好みのドリンクのチケットを購入し、チケットに記載されているQRコードを読み取り機にかざすとロボットアームが動き出しコーヒーカップを掴みマシンにセットします。続いてドリッパーに削りたてのコーヒー豆の粉を入れドリッパーもマシンにセットするとお湯が注入され一杯ずつコーヒーを淹れてくれます。

よく見るとロボットは製造業の工場に導入されている汎用の工業用ロボットアームが活用されており、複数台設置されているカメラで客の年齢や特徴、動きを捉えAIで判断してロボットが動いているようです。

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・実は黒字「変なカフェ」を作った職人 稼ぐロボが飛躍する未来
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00362/00002/

こちらの記事によるとこの「Henn na Cafe」単なる話題性ばかりでなく、お店としてもしっかり黒字なんだそう。ロボットが人の仕事を奪う未来というのが、実はこうして少しずつ現実のものになってきているんですね。

数年前は人手不足の解決策の一案としてサービス産業の現場でロボット導入のテストが日本でも少しずつ始まった訳ですが、今はコロナ禍という状況下を受けてロボット活用に新たな意義が見いだされているようです。大手飲食店の現場でロボットを活用することでフロアーにおいて配膳ロボットを導入することで非接触での接客を増やし感染防止拡大を図ろうという試みが出てきています。

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