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「モンパレ」ライブの「5つの魅力」そして…その先にあるもの

全国のライブファンのみなさま、こんにちは。

前回こちらのnoteでご紹介したイベント「モンスターパレード」通称「モンパレ」ですが、

今回はその魅力をたっぷりと語ってみます。私論でちょっと長くなりますが、おつきあいくださいな。


【魅力 1】クオリティが高い

モンパレはいわゆる「オケライブ」
バンド演奏ではなく、カラオケに合わせてパフォーマンスするスタイル。

まず伝えたいのが演者みなさんの「歌の上手さ」
評価は人ぞれぞれで絶対的な指標は無いのですが、ここに登場するシンガーさん、もちろん個性は異なりますが、みなさん総じて「ウタウマ」

バンドセットでは無い分、歌声の魅力を存分に堪能できるライブだと思っています。聴いていて歌声にひきつけられる、新たな魅力に気がつく…そんなライブ。

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バンドライブの強みは(良くも悪くも)その場でしか生まれない独特のグルーヴやノリ。あれですよ、1+1が2以上になっちゃうやつ。(ドヘタなバンドだと逆にマイナスになるw)
またバンドセット独特の「音圧」も魅力のひとつ。楽器からダイレクトに届けられるこれら音の塊、迫力がありますからね。

オケライブには無いこうした部分、ついマイナスと捉えてしまいがちですが、ここをプラスに考えることも出来るのですよ。

モンパレに登場するシンガーさん、中にはバンドセットでのライブを行っている人もいます。

オケライブだと当然バンドメンバーは居ませんから、ひとりでオーディエンスと対峙することになるわけで、バンドセット以上に「すべてを一手に引き受ける」「すべての注目を集める」状況。
その分パフォーマンスが「いつも以上」になっている気がするのです。

演者さん側としても
「表現する上で(自分の)バンドセットには負けられない」
「バンドとは違う色を出そう」

という気概をもって臨んでいるのではないでしょうか。言い換えれば「ボーカルではなくシンガーとしての力量を魅せる」それだけの熱いパフォーマンスが観られるって考えましょう。

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いろんな考え方はありますが、「バンドセット」「オケライブ」これは優劣ではなく表現方法の違い…これが自分の考え。

楽曲によっては「オケ」の方が向いている…てのひらえるさんの楽曲などはその典型ではないでしょうか。



【魅力 2】25分尺で聴き応え十分

ワンマンではない対バンですから、演奏時間はどうしても限られます。それでも25分あれば、セットリストでドラマが創れる

代表曲やキラーチューンはもちろん、レア曲、時節に合った曲、時にはカバー曲を混ぜるなど、毎回異なったひとつの物語を展開。なんなら曲順を変えるだけでも大きく意味が変わってくる。これが25分尺の魅力。

仮に15分3曲の枠だと
葉月「WO!!」「わんだふる」「RTD」
小原「透明」「RRS」「Goodday!!」
あたりにになるのかなぁ。

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5曲の披露が平均と思われますが、25分の尺があればMCもそれなりに時間が取れる。

今後のライブ告知はもちろんなのですが、それ以上に「アーティストとしての考え」や「人となり」をファンだけでなく初見の人にも伝えることが出来る。これも大きいと思っています。

25分ライブ→5分転換というわかりやすいタイテ

【魅力 3】入場料がお手頃価格

初回は記念価格?でなんと前売り(要予約)で2000円+ワンドリンク。当日券でも2400円+ワンドリンク。

最近だと2400円(要予約)+ワンドリンクが多いでしょうか。

気がつきました?入場料2500円ではなくて、2400円
これドリンク代(一般的に600円)含めて3000円で収まるように設定されているのではないかと推察します。

たかだか100円?いや、されど100円ですよ。わざわざ3100円にならないように設定しているのではないかなぁ。この心意気は「お小遣い制度」の家庭持ちにとっては嬉しいもんですよ。


【魅力 4】転換5分でテンポよい進行

バンドセットにつきものの転換、おおむね10分~15分だと思いますが、こればかりは避けられません。フロアに知り合いでもいれば時間はつぶせるのでしょうが、ボッチ参戦だとスマホを弄るぐらいしか手がありません。(ハコによっては電波が届かない悲劇も)

またバンド機材のセッティングやPAの調整が上手くいかず、時間が押してしまうことも。こうなると終演時間や後物販に影響が出てしまいます。

しかしオケライブなら基本的にその心配は無用。ほぼオンタイムでプログラムは進められます。遠征民や終電が早い人など、途中退出しなければならない人にとって優しく安心の進行。

転換5分、実はこれもなかなか絶妙で
「バーカンでドリンク交換」
「トイレを済ませる」
「タバコを吸いに行く」
集中力が途切れることなく、良い感じの息抜きタイムになってます。

モスコミュールをオーダーしがちなワシ

【魅力 5】フロアが暖かい(らしい)


何人かの演者さんからSNSなどで聞いたのですが、演者さん、みなさん口をそろえて「フロアが暖かい」とお褒めの言葉。

たしかにフロアにいるみんなが「目当てとか初見とか関係なしに、純粋に音楽を楽しんでいる」のは感じます、なんとなくですが。

過去にライブを演ってた経験から言わせてもらうと、他所のファンが自分たちの出番で盛り上がってくれるのって、死ぬほど嬉しいもんですw

演者さんによっては圧縮やサークルピットの発生もありましたが、危険を感じるようなことはありませんでした。なんなら最前に女性がいたことも何度か目にしてます。

その「最前列」も自分の知る限りですが、お目当ての人に譲っているシーンを何度も目撃。お互いを尊重し合って良いライブにしましょう、なんていうファン同士の無言のやり取りが感じられるんですよねぇ。

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「フロアの治安が良い」なんてことも聞いたのですが、それぞれがそれぞれのマナーに沿って楽しんでいる、そんな感じでしょうか。

ふたつの界隈に足を突っ込んでいる自分としては「Gooddayで踊る葉月界隈」「わんだふるで沸く小原涼宣伝部」なんて景色を目にすると、やっぱり楽しいもんですよ(笑)


その他こまごました事柄

あとは細かいことですが
・フライヤーのレイアウトに統一感があり、イベントに合ったデザイン
・常に新しい演者さんを入れて、新しい風みたいものを積極的に取り込んでいる

あたりかと。(ある程度、顔ぶれが固定的になるのは必要な部分だと思っています)

統一されてアイキャッチとして機能しているwebフライヤー、なんかピンクが妙に目立つw

平日開催が多いイベントですが、学校や会社帰りにふらっと立ち寄ってライブを楽しむ、そんな性格のイベントと捉えています。
開演時間も18:30や19:00なので、頑張って仕事を片付けて、って感じでしょうか。(もちろん場所にもよりますが…)

ライブに開演時間から参加できたことが何度かあったのですが、トッパーでは15~20人ぐらいの入りも、進行するにつれ人がだんだん集まって来る、トリの頃には、あれ、いつの間にか人がいっぱいに…なんて平日ならではの景色でした。


5つのポイントまとめ

さて、改めてモンパレの魅力をまとめてみると

・クオリティが高い
・見ごたえある25分尺
・お手頃な入場料
・テンポよく予定通りの進行
・フロアの治安が良い

この5点。これが私の考えるモンパレの魅力です。

さてこの5つのポイント。よーく見てください。

これって、いわゆる

ライブハウスに来たことが無い勢
ライブハウスは怖いよ、と躊躇している勢

におススメできると思いませんか?

例えば、冒頭で述べた「バンドセットならではの音圧・音の塊」
私たちライブハウスに慣れている勢にとっては魅力のひとつなのですが、人によっては慣れてなくて、疲れてしまうかもしれない…なんて場合もあるでしょう。
イベントにとって「心地良さ」は絶対に必要な条件ですから。

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また女性のお客様にも観てもらいたいイベントと言えます。
女性シンガーだけのライブゆえ、男性ファンで占められるのは仕方がないところ。実際、95%ぐらい(いや下手すれば全部ってことも)男性で占められている印象です。

でも出演されている演者さんから発せられるメッセージって、どれも女性の方の共感も得られると思うのですよ。
自分の知っている範囲では、愛沢絢夏さん、小原涼さん、葉月さん、てのひらえるさん…もちろん世界観にそれぞれ違いはありますが、いずれも普遍性が高く、性別や世代を問わずに自分に合ったものを発見できる、そう信じています。

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ちょっと古い資料で恐縮ですが、こちらのグラフをご覧ください。(スクショなので見にくくてゴメンナサイ)
(コロナ前に)音楽のライブ・コンサートにどれぐらい行ったか、その頻度を問うアンケート結果です。

〜「LiveFans」ユーザーの音楽ライブファン約2,800人を対象に、コロナ禍における音楽ライブ配信の利用経験や満足度、有料オプションの利用意向などを調査〜より引用

Live Fansさんのアンケートなので、当然、回答者は音楽ファンが多いと思われます。それでも年間のライブ参戦数が月平均で1、2本~それ以下の割合が80%を占めているわけです。

この人たちがライブハウスに足しげく通ってくれたら、シーンが活性化・拡大すると思いません?

あれですよ。物販で
「1万円使ってくれるファン10人」
「1000円使ってくれるファン100人」
どちらも総売り上げ結果は同じ10万円だけど、安定して継続できる可能性が高いのは後者。これの集客バージョンみたいなもの。(優劣はありません)

モンパレ公式ツイッターでアップされているライブダイジェスト動画が良いきっかけになったら良いのになぁ~なんて思ってます。

この回は特に激熱でした(春のスダ祭りw)


最後に

ライブハウスは楽しい、ぜんぜん怖くないよ。
憧れの演者さんと同じ時間を過ごせたり、感想を伝えられたり、ハコに通うことでそこで新しい仲間が出来たり。(実際、自分が通うようになって飛躍的に知り合いが増えましたw)

気軽に足を運んでもらって、ライブの楽しさを知ってもらって、さらにバンドセットのライブに行ってみたり、もアリでしょう。

このイベントに限らず、良質のイベントってたくさんあります。例えばハピコレ、ガールズアップ…とか。その中で新規や女性のお客さん獲得の足掛かりになるライブイベントになるんじゃないかなぁ…モンパレって。


以上、これが私の考えです。このイベント、長く続くと良いな…なんて思っています。

長文のしょーもない私論におつきあい頂き、誠にありがとうございました。

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なお、次のモンパレは明日(2023/4/24)開催です。この回はどうやらアコースティックによるパフォーマンスが多い模様です。(なんと出演者のはっちゃんが「え?そうなの?」と。知らなかったのかw)


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