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優しい先生!!

同調、ほとんど見えない糸が身体を傷つける。レイヤーの違いで受け取り方が変わる。僕らの持つ「愛したい」という情熱が違いを真っ赤に染める。知り合いが言っていた「お金が問題だ」その人はお金がどれだけ人間にとって毒なのか探ろうと、日本のお金の始まりに詳しかった。人の位を分けるために使われていた、それが根強く今の今まで続いていると言っていた。僕は「物事の始まりは常に人の喜びの上に成り立っていると思います。最初はきっとみんなに見せたかった、美しく、きれいなものを、その感動を分け合いたかった」と言った。その人はそういう話をしたかったわけじゃないのに、しっかり僕の言葉を聞いてくれた。詳しい人からすると、僕の感想は浅く、無知なものだろう、でもきっと最初は純粋な喜びだった。それだけは忘れられない、捨ててはおけない。

敵を作ると楽になる。物事に整理がつく、わかりやすく伝えやすい。ただ敵ではなくなったときにどうするのだろうと思う。無敵という言葉がある。敵がいないほど強いという意味でよく使われるが、本来、敵を作らないと言う意味だ。外交や交渉をうまくやり、敵がいないのだ。いつも唱える言葉がある東ティモールの先住民の話。その民族の中では敵という言葉はなかった。1番敵に近い言葉は「今は違う方向を向いている人」。敵を作ったときに何か得をするんだろうか。なんにも得るものはないと思うんだけど。

競争という概念からも僕らは卒業しなければならない。速さなどどうでもいい、自分で経験を積み上げるだけだ。だって誰かよりお金をたくさん稼いだって、権力や名誉を得たって、心を自由にできなければ、心を表現できなければ、一時の満足で終わってしまう。大食い、早食い競争なんて本当に目も当てられない。
競争という手段を個人的に使えばいいという人もいるだろう。でも誰かより早くして得られるものは何だろうか。やっぱり自分でしっかりやれるならそれでいいじゃないかと思う。比べる癖も無くさなきゃ。他者とはクリアする順番が違うこともある。それを見てできる出来ないなんて比較して苦しむ必要はない。僕らは僕らの人生をちゃんと生きているのだから。これからの時代それを知っている人が必ずあなたの目の前に来て、教えてくれる。絶対、教えてくれる。

人が進化しなければ種の限界近いと言う話を2000年ごろからよく聞いた。人の進化とは価値の精査から始まる。我々は生きていかなければならないのだから、お金があろうがなかろうが生きていけるシステムを作り出すのだろう。それがハーモニーという小説のような世界となろうとも。中国は現に国民を追跡できるシステムを使って感染対策を行っている。今一度、どのような世界がいいか、考えてみる。そこを目指そうと生きてみる。あの小説では世界が大きく分かれて人々は管理されていたが、現実ではもっと細分化し、しなやかさ多様さを持っていくかもしれない。どのような世界に生きたいのか。どのような世界を残したいのかではなく、どのような世界に自分が生きたいのか。今を変えていくことしか僕らにはできない。後世のためだと言う人がいるが、それは違う。しっかり大地に足をつけて、自分のためにと言うといい。そう言える環境、心、思考法が何より大きな遺産だ。

僕らの貨幣への依存度は、今世界を見ていて明らかに病的だ。そしてその薬がいないと生きていけない、精神も崩壊しかねない。お金がなくては生きていない状態になっている。僕も当然、同じところにいる。「お金は悪くない」いつでも、物は悪くない。使う側の問題だ。人間が仲良くなれていないのだ。だから教えてもらおう。そして教えてあげよう。一人で歩けるように。この世界を胸を張って闊歩できるように。先生はあなただ。生徒は全人類だ。愛を表現したい。でも常識やその場の空気という枠があって心を外へ出せない。僕はそんなあなたに先生になってもらいたいんだ。そうそう、そこでお尋ねしたいことがあるのですが

あなたはどんな先生が好きですか?



P.S.写真の鳥居はたぶん明治神宮です。

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