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学園アイドルマスターの最初の印象を書いておく

 この手のコンテンツで定番の初見の反応。かつてシャニマスで同じようなことを考えて筆をとっておきながら全員は書ききれず、それなりに時間が経ってしまったので、学園アイドルマスターではしっかり書いておこうと思います。またゲーム始まったら印象変わる子も沢山いそうで将来見返したりして自らの人を見る目のなさを確認したりしたいですね。基本PVや公式サイトの情報のみで先行プレイの記事については未見です。

・花海 咲季

 学園アイドルマスターの赤。だけど天海春香以来の「普通の子」的な性格ではなくかなり強気で自信家。主席で入学で運動神経抜群と紹介されてるように結構イケイケ感強めな要素が多くて、今までにない赤だった。…なんか一人でいろいろ出来ちゃいそうだしプロデューサー必要なのか?って感じだけど彼女なりに考えがあってプロデューサーをつけたような感じなんだろうか。
 「すでに完成されつつある能力は大きな成長が見込めないように思えるが…」と評価されていて、「このままじゃ絶対に負けたくないことで負けちゃうの」とセリフがあるように出来上がってる能力をさらに殻を破るには?というようなストーリーになるのかな。プロフィールを書いてるのが作中のプロデューサーだとしたら、能力の高い入ったばかりの子に成長を見込めないと評せるのなかなか凄い。応援してるチームの新人選手にそういった評価をしたことないかもしれん。
 「偽物の天才が夢をかなえるところをね!」というようなセリフも改めて見るとどういう文脈なのだろうか。努力の人ではあるんだろうな。

 ソロ曲も今までの赤の曲というよりライバル曲に来るようなそれだ。妹の佑芽が王道の赤ならそのライバルキャラなのでこの曲が来るのもなるほど違いない。961プロ的な立場でプロデュースやれるのは面白いかもしれない。そういえば総本山の天海春香さんも最初のソロCDで出してきたの「I Want」だし長くアイマスやってればこういうことだって起こる。MVはジャンプしてるオタクが楽しそうです。

・月村 手毬

 こちらは徹頭徹尾青すぎる。言葉遣いも演技も想起される物語も「こういうのだよね」ってぐらいアイマスの青。あらゆる新映像でこの子が喋るたびに青すぎる!って言ってる気がする。

 プロフィールに「素行に問題あり。悪い噂多し。トラブルメーカー。」って書かれるのすごい。アニメ以前の低ランクの時の如月千早に対するスタッフからの評価か? 教師が外に出さない内々の児童生徒の評価でもここまで直接的なこと書かないと思う。PVのセリフを見てると本当は甘えん坊だったりするところもあるけど不器用さと真面目さで対人関係がうまくいかない…みたいなこれまた青らしい問題が出てきそうだなと思いつつ、ここまではっきり問題児と書かれるとそれが対人関係の不和だけでなく何らかの出来事まで起してしまうぐらいの頑固さと、直情的に行動に起こしてしまう喧嘩っ早い短気ところがあるのかもしれない。

 歌は青らしい歌唱を音の中心にした歌い上げる系ではないけど、それは時代性もあるのかな。後ろのピアノがいいですね~なんてのをPV時点では思ってたけどフルをちゃんと聞くと豪華なオーケストレーションだった。大サビからの大団円感がすごい。コンテンツが始まる前の今聴いてもいい曲だけど、何年も経った後に色んなことを積み重ねた先で聴くと絶対いいというのが予定されてるというか、そうあってほしいみたいな願いをこの曲に託してしまえそうだ。かつて自分が「ヒカリのdesitination」に思ったのと近い感想が学マスのソロの中ではこの曲が一番近かった。

・藤田 ことね

 紹介的には学マスの黄色なんだろうけど赤と青の二人が奔放で自我が強い二人だったので自由人タイプの黄色の投入ではなく常識人がやってきた。

 現時点で公開されている1話~6話を見るとめちゃんこ可愛い。表情も喋りもコロコロ変わるコメディ的で見てて飽きない。Pも結構いいキャラしているのが本人の内心の毒づきやらツッコミを引き出してて面白い。
 プロフィールだと一般評価は低いけどそれはバイトの掛け持ちによるデバフによるものが示唆されているので、プロデューサーだけが気づいた発掘した才能!みたいな話になるのだろうか。プロデューサーとの仲も面白おかしくすすみそうな子だけど、アイドルとしての本筋のストーリーもしっかりしたものができそうだし、お金を稼ぐことへの執着も、明るくてお茶目な子だけど実は…みたいな話も予期できて楽しみだ。たくましく生きてほしい。

 曲はハニワすぎる。この曲名って過去に使われてたりしてなかったのが意外ですらある。最近の曲としての尖り方が他が多い中で今までのアイマスとも親和性がある文脈にふりきってるので特にコールなんかは一発で入れやすいですね。

・姫崎 莉波

 紹介PVの味付けが濃すぎる。お姉さんキャラのストーリーの中でも「っぽい」ところを煮詰めすぎていないか?

 設定的に年下のお姉さんという形で倒錯があるのでそこにストーリーのひとひねりがあると予想するもセリフで全部しゃべっちゃってるな。プロフィールみると過去は妹キャラで失敗していて本人のらしさを踏まえて再挑戦!というなかで(本人が生来もつ属性とうのもあるけど)形からお姉さんキャラに入ってみたというのはPVから分かるところ。でもここだけで話作っちゃうには余りに入口すぎるのでそこからのもう一ひねりがあると予想。実は雰囲気や対人やらはお姉さんキャラだけどアイドルとしてうまくいかなかった妹キャラの方が本人の本性には近かったり。みたいな。
 お姉さんキャラといえば見た目喋り方はおっとりながら実は奔放というのももはや定番になりつつあるので、そのあたりも気になる。

 曲は最初のMVではライブならではの煽りと、オタクが楽しそうにしているのが強烈。その後フルを聴いてライブの印象をある程度外してからもふとしたタイミングでサビのメロディが頭をよぎるところがあるので中毒に至るまでの即効性がとにかく高い。よくできました。

・紫雲 清夏

ギャル枠。アイマスのギャルといえば埼玉だけどこの子は埼玉ではなかった。

 アイマスのギャルはあまりに真面目でいい子が多すぎるきらいはあったのでサボり魔の彼女に期待するのは割といい加減な人であったりしてほしかったりする。オタクにも優しくなくていい。プロデューサーでなく遊び相手として扱われてるような雰囲気だけど、遊んでると思ってたら突然冷めたりするオタクに厳しいギャル…にはならないだろうなあ。セリフだったりプロフィールのバレエの実績があったとのことで過去の挫折が今の彼女に大きい影響が…みたいなところが話のキモになってきそう。Pっちってなんなんだ。

 曲はクラップ曲。サビ前にブレイクの部分が演出ではなく音源でもそのままだった。ゲーム内だとここで煽りが入るようにゲームでも減jちうでもライブでの一回性を楽しめる曲になりそう。学マスは客席への煽りやらの表現が多くて、そういう遊びの余地が際立つのがこの曲かもしれません。

・篠澤 広

 天才少女。シンデレラではいたけど比較的地に足ついた天才キャラに思えた。天才なので運動はからっきし。

 プロフィール見ると嘱望された未来を捨ててアイドルになった…というけど、知識欲の延長線上の未知の体験への欲求というのは実際にあって、そこに飛び込んで出来ないことが周りに沢山ある世界を楽しんでいるんだろうなって感じだろうか。出来ないことに対して新しい経験を得ていくだけでなくそこに悔しいって感情もひっくるめて楽しんでる子だといいな。いや、うまくいかないということそのものを体験として求めているというか。
 「アイドルになるのは夢じゃない、強いていれば趣味かな?」 良すぎるセリフ。何らかの承認を求めるためにアイドルに人生をベットするのでなく数ある“面白そうなもの”の一つでアイドルをやる。よい。人生のあらゆる選択で何を選び取ってもそれを正解にし続けることができるという世界への原信頼がある人間であってほしい。見た目的には歌唱だとしっかり髪の毛を結っているのもいいですね。

 最初のPVだけだとライブ部分の曲とそれ以外の部分の曲のインストで受ける印象が違いすぎて同じ曲でつなげているわけではないのかな?なんて思ってた。何かしらギミックがあるのかな~?と思ってたらギミックだらけだった。2分30秒からの音も映像も凄すぎる。未知の世界の広がりを認識した時に、今まで見えていた世界が違ったものに見えたときってこのMVみたいな音と映像が鳴る。

・葛城 リーリヤ

 めちゃくちゃかわいいですこの子。色白白髪北欧後輩編み込みちゃんて人気になる要素がたくさんながら綺麗にまとまってる。

 「自信なさそうに縮こまってる」はともかく「アイドルに向いてるようには見えないが…」は書きすぎだろプロデューサー!と思ってしまった。
 清夏と同じ中学で学園のライブを見て憧れたとまではあるけど、そこで向いてないという自覚あるアイドルになると覚悟決めるようになったのはどんな事情あったのだろうか。と思えば公式サイトに清夏との約束を守るためみたいなことが書いてありました。義理堅もそうですが、現時点で自覚する能力の低さは克服できるものと自分を信じているパワフルな性格もありそうだと思います。

 ナユタン星人ってザ・ボカロって感じの楽曲の印象が強かったので意外だった。曲調ではなくこの曲の作曲がという点で。大サビ明けで転調するというのはよくあるけど、そこがかなり高くて大変そうではあるけれど、MVにあるような青空を抜けるような感覚を耳で聞くにはこんぐらい突き抜けていたほうがいいかもしれない。そこからのアウトロの音の余韻もよい。個人的にはまるっと一曲聴いたあとのアウトロの集大成を聴くためにライブ行きたいまでがある。

・倉本 千奈

 見た目だけの印象だと勝手に元気系かと思ってたけどお嬢様だった。

 お嬢様ならではの純粋さと素直さで手のかからない子に思えるけど、とにかく能力が低いと描写されててそれをまっすぐ克服できるのか?という話になるのかな。口調や入学の経緯はお嬢様キャラを補強するけれどやっぱり実家のお金持ちエピソードなんか入ってくるのだろうか。先生を悪く言う人たちを見返したいのです!という言葉はかなりの懐きっぷりで畏れ多くなってしまう。他人のためという動機でパワーが出る人はいい人だ!

 劇伴の曲ってどんなに天邪鬼に冷めた感情で見ていても無理やりにでも気持ちを動かされるみたいな一種のズルさみたいなのがあって、この曲もまあ何も知らない現時点でもその壮大さに根拠のない感動ができてしまう。今後曲の背景に色んな思い出がくっついたらどんどんすごいことになるんだろうなと思います。

・有村 麻央

 かわいいもかっこいいも!?

 個人的には自分のアイドルマスターのはじまりが菊地真なので「かわいい」と「かっこいい」の間の問題に直面するアイドルのことが気にならないわけがない。ことねの評価だと外見はカワイイのだけど本人はカッコイイを目指しているらしく、菊地真がカワイイを目指すところを想起してしまう。PV内でプロデューサーの言葉でかわいくてかっこいい王子様系アイドルを目指すことを宣言しているので単純な二項対立からの脱却は早々に終えられていそうではある。かわいいもかっこいいも状況や特定の人間関係において見える人間のある側面でしかないので、見方を変えれば真逆かもしれないけど、どちらにも通底している麻央そのものの根っこの部分の人のよさが分かるようなストーリーだといいな。

 ソロ曲はマジでよすぎます。かわいいとかかっこいいとかそういう振り分けじゃないところに着地したのがとてもよかったと思います。さきにかわいいとかかっこいいとかは人間のある側面を取り出したもの…と書いたけど、歌詞みてるとそのあたりの言及がしっかりなされててよかったです。どのようにイメージを与えられるか?というところでなく、見る側がどのように見たとしても構わないよってのが自分自身に対しての自信の表れのように思えてよいですね。

・おわりに

 ゴールデンウイーク中にちまちまとこの記事は書いてたのですが、ゲームの配信直前までに楽曲PVの毎日公開など情報が続々と解禁されたため、どんどん加筆する形になってしまった。ゲームやら楽曲やらMVやらの力とお金のかけ方も相当なものがあると思える一方で、その公開の順序も熱を絶やさないようにかなり練っていたように思います。だからこの記事があっさり記事の予定以上の分量になってしまったし、なんならゲーム配信日に仕事休みをとるぐらいに楽しみになっています。
 声優のインタビュー記事を見ると2年~3年前の段階で今回のソロ曲は出来上がっていた?との話もあるようで、それまでの仕込みの期間に楽曲がこれだけにとどまるとは思えず、また二の矢三の矢が楽しみですし、ここまでの楽曲軍ならば次の展開の期待もより予想以上のものではないか?とすら思っています。