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18.そして処女喪失

お久しぶりです。

こんな文章でも読んでいただけて、本当に嬉しいです。

さて、アナルから始まり、3P・4Pまがいのことやら色々ありましたが、やっと処女喪失です。

それは医学生との飲み会の日にさかのぼります。

穏やかそうな男の子と、少し太った男の子、色黒で遊んでそうな男の子。
3人の男性と出会いました。

その中の色黒で遊んでそうな男の子が私の初体験の相手になります。

自分のタイプは色白で、真面目
だったので、自分のタイプとは違いました。

話をしていても、特に惹かれる部分はなかったです。

ただ、普通にお話ができたし、悪い人ではなかったので、
もう少し知りたいなと思っていました。

2回目も友人を誘って飲みに行き、

3回目で二人で映画にいきました。

それからゲームをしようということで、彼の家にあそびに行ったのです。

実際にゲームをして、少しくっついて、
「これからエッチなことが始まるんだろうな」
とわかりました。

でもここでも私は処女と伝えていたし、
途中まで楽しませてもらおうと、いつもな感じで行為を楽しんでいました。

彼は

「少しだけ挿れてもいい?
先っぽだけ」

と、よくある決り文句を言いながら、
私の股の間に勃起したものを押し当ててきました。

私は「だめ。」

と、けだるそうに答えて、
なんとなく彼が我慢しているのを楽しんでいた気がします。

ほんとに最初とは大違いで、こなれてなまいきです。

でもそんな自分だったから、バチが当たったんだと思います。

彼はその後も勃起したものを押し当ててきていて、
私はいつまで続くんだろうと、少し気を緩めていました。

すると、

「あれ…これ入ってない?」

彼のが私の半分くらい中に入ってきていました。

挿れるときは痛みを伴うものだろうと思っていたし、
こんなに気づかないうちに入るものじゃないと思っていたので、
私は信じられませんでした。

「うん、半分入ってるね」

彼は、その意味を深く考えていないのか、
さらっと私に伝えてきました。

「じゃあ、これって、処女じゃなくなったってこと…?」

「うーーーん…」
歯切れが悪そうに答える彼に

私は落胆よりも諦めの感情が大きかったのを覚えています。


こんなあっさり、好きでもない人としてしまったんだ。


でも、きっと私はもう、王子様を期待する気持ちはほとんど無くなっていて、こんな煩わしいもの、どこかに捨てたいと思っていたんだと思います。

なんとなくすっきりした気持ちさえあったんですから。

そして、私は彼とそのまま行為を続けました。


痛くもない、でも気持ち良いほどでもない。

ただ、中に入ってる。

自分の中に男の人が入ってくる。

穴と棒。

鍵みたいにすっぽり入る。


面白いなあ。生き物って。

そんなことを考えながら、行為は終わったのです。


あまりにもあっさり終わったものだから、

私はこんな思い出なんて面白くないと思って、

「次は後ろから挿れて」

とせがみました。

本当にさっきまで処女だったのに、生意気です。


そして私は初めて正常位と後背位を経験しました。

やっぱり後ろから挿れてもらうというのは
動物的で、なんとも興奮する体勢です。



それから私は実家に帰宅しました。

家族と会話するたび、
家族が横を通るたび、

私は今日処女を卒業したんだよ。
あなたの娘は今日男の人といやらしいことをしたんだよ。

と、心のなかで話しかけていました。

こっそり大人になっていく自分を
こっそり女になっていく自分を
少し、寂しく思いながらも

隠れて悪いことをしているワクワク感と、
これから広がる性に対する希望で
忘れてしまうのでした。




ただ

「王子様は絶対にいない」
私の王子様を待つ気持ちはここで全く無くなったのは
あとになって気づいたことです。





それから彼とは数回、会いました。

1日2回することは当たり前で、
ピザを食べながら、コタツの中でした行為は
面白くて今でもうっすら覚えています。

あとはフェラチオのやり方もたくさん教えてもらいました。
ちょっとだけ強引で、頭をおさえられながらするフェラチオは
興奮するひとときでした。




それから、もうあんまり彼としたいと思わなくなって、
いらないからあげると言われたコタツだけもらって、連絡を切りました。

その後機種変更をして、本当に連絡先がわからなくなり数年たったのですが、
SNSでまた連絡をとるようになって一度会いました。

「あのとき、付き合わなくてごめんね。
車が無くて(多分免許の点数がなくなったかなにかで)
すぐに会いにいけないのが、ひっかかって
大学の知人の方に決めたんだよね。」

と謝られました。

私は好きになったり、告白した覚えも無いですが、
男の人の自意識は私が思っているより高いものなのかもしれない
と新しい学びを得たのでした。

今でも冬になると、もらったコタツを出して、彼を思い出し、
夫にはなんとなく罪悪感がありますが、
ありがたく使っています。





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