村を燃やす

丸山るい・岡本真帆による短歌ユニット / @mura_moya

村を燃やす 自選短歌 / 丸山るい・岡本真帆

村を燃やす 自選短歌 / 丸山るい 揚々と電話を切ってそのあとはさみしいいかだとなって過ごした 真夜中を素手で歩めば向こうからけものそれからおおきなけもの 戸外は春…

村を燃やす10-12月/「振り返す手」「ラットレース」

振り返す手 / 岡本真帆 いつの日か殺人犯になったとき使われそうな免許の私 ハンガーにコートを掛けるそれくらい些細なことでほしい肯定 夜は更けて時間は止まる凍てつ…

村を燃やす 9月 / 「テルミーワンダー」「星のかたち」

テルミーワンダー / 丸山るい なんとなくすべて終わりになりそうな朝に輝く蚊柱がある 共有部みたいなこころ次々とあらたな土足を迎え入れては ゆるやかに裾はさまれて…

村を燃やす 8月 / 「ジェネリック夏休み」「化石づくり」

ジェネリック夏休み / 岡本真帆 遠雷の夢が終わって寝返りをうてば私は犬を飼ってる 透きとおる水を揺すって水出しのパックは底へ沈む静かに すぐに手を探して握るひと…

村を燃やす 7月 / 「手紙」「桃」

手紙 / 丸山るい ため息の距離であなたと暮らしたい奇数の花を花束にする 暗緑にレイヤーされる雨だけが視えるつめたい土曜日の窓 こんなにも湿度の高い七月よ延滞のイ…

村を燃やす 6月 / 「土足で部屋に」「夏至過ぎて」

※6月は、岡本真帆の連作を2篇掲載します。 土足で部屋に / 岡本真帆 こんにちはーいちおう声をかけてから土足で部屋に押し入っていく 店員に1人も日本人はいない魚の骨…