コメディって

昔から思ってたのが1番おれが笑っちゃうのはバイクで二人乗りしてて後ろには女の子を乗せてて、ブレーキ踏んだらその子が転げ落ちて顔面血まみれで泣きながらのたうちまわる。それまで可愛い話ししてた女の子が。悲鳴をあげて、ごろごろ転げ回る。どんだけ転げるんだ、いつまで転げるんだってまで転げる。でもこれを笑えないっていうやつがいる。そいつらには、これは映画ですよ、これはコメディ映画ですよ、とか、なんならその女優が、転げすぎながら、笑いを堪えてる顔を見せれば笑える。要は客観性だ。これは全部ネタだと思えたら、笑う準備にはいる。でもそんな説明は必要ない。ブラックコーヒーに砂糖とミルク入れまくらないと飲めない。そんな人たちだ。リアルを感じたら笑えなくなる。あれと一緒だ。子供の頃、救急車が走ってきて、お前のこと迎えにきたで、と言ったら笑える。だけど、あの中でだれかが死にかけてると知ったら笑えなくなる。リアルに感じると笑えなくなる。笑いは笑いだ。勝手にお前の体験、経験のリアルと結びつけて、笑えないと怒るな。わたしの友達でそれでいじめられて可哀想だった子がいるー、って怒るな。舞台で火事のネタも交通事故のネタもできない。医者のコントも、もしかしたら医者のせいで自分の身内が殺されてる奴も客の中にはいるかもな。

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