嫌われて気付いたこと
日経エンターテイメントの嫌いな芸人ランキング6位に入ってた。不思議だった。テレビに出なくなって三年ほど。当時はどんな暴言を吐いてもこのランキングには入らなかった。しかし突如ランクインした。僕以外はテレビの一線で活躍してる芸人ばかり。その中でテレビにでてないおれがランクインしてる。しかも日経は丁寧に年齢層別でデータを取っていてそれによると僕は「30代後半から50代の男性」の中で1位だった。
さらに面白いことに実は僕の独演会に来てくれるお客さんも30代後半から50代の男性がすごく多い。
この年齢層のファンが増えたのもこの年齢層に嫌われだしたのも全ては漫才やSNSで政治的な発言をしだしてから。おそらく僕の発言はその年齢層の彼らを否定し不安にさせまた違うサイドにいる彼らを肯定し安心させる。
一度広島のBARに入った時に店にいた「おれのことが大好きなおじさん」と「おれのことが大嫌いおじさん」が僕の政治的発言をひとりは応援したいといい、もうひとりは許せないといいお酒の力もあり怒鳴り合いのけんかが始まった。
大好きと大嫌いは隣り合わせというけど好きな芸人ランキングには入ってないから大嫌いの隣に好きはいない。しかしおれにもファンはいる。ある日、独演会にきてくれた男性がこっちに向かってきて「影ながら応援してます」と言い去っていった。影ながら…おれは何者だ…
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