【41~】一番優しいスマートフォンSEOの教本

41_動画検索の対策

googleの通常検索でも動画の出現率が高まっている。動画を検索結果に表示させるためには、動画のサムネイル画像と動画ファイルへのリンクの2つが必要。youtubeへアップしている場合は特別な対応は不要。その他のサイトにアップする場合は、googleがサポートしているエンコード方式、サムネイルとプレビューを用意することでクローラーに正しく情報を伝えることができる。

42_youtube内での動画対策

youtube内の検索ボリュームを調査するツールもある。SEOと基本アプローチは一緒だが、youtubeではレコメンドから動画を見つける人もいるため、キーワードに関係なくても話題になる動画を作ることが有効。

下記が有効。
1つ目は動画内でもキーワードが発話されるようにすること。
2つ目は動画を適切な長さにすること。テーマによって異なるので、上位表示されている動画を参考にすること
3つ目は最後まで見てもらえる内容で視聴率を上げること。離脱を防ぐためには最初の15秒が重要。
4つ目はユーザーエンゲージメントを高める内容にすること。視聴回数、評価数、チャンネル登録数、シェアやコメントのような指標もランキング要素になっているといわれている。

43_MFIを理解してサイトをタイプ別に対策

PC版のインデックスに加えてモバイル版のインデックスもあると勘違いしがちだが、MFI以降後は、モバイル版のGooglebotに変えるページのみがインデックス対象となる。PC版しかない場合もインデックスから削除されるわけではなく、引き続きPC版がインデックスされる。

レスポンシブではなく動的な配信にする場合、下記の注意が必要。
 1つ目はVaryヘッダーの設定。サーバーが返すHTTPレスポンスにVaryヘッダーを追加する必要がある。
 2つ目はクローキングに注意。PCかスマホかのみの判別を行いGooglebotかどうかの判断は行わないようにすること。Googlebotのみに異なるページを返すとクローキングとみなされることがある。
 3つ目はPC版とモバイル版でコンテンツを一致させること。

別々のURLで配信する場合、下記に注意が必要。
 1つ目はアノテーションの設定。PC版サイトとモバイル版サイトのつながりをHTMLのheadタグ内に記載し、明確にGooglebotに伝える。PC版サイトへは該当するモバイル版ページのURLをrel="alternate"にて設定、モバイル版サイトへは該当するPCページのURLをrel="canonical"にて設定する。この設定をアノテーションという。指定するURLはTOPページなどではなく、必ずそれぞれ該当するURLを1対1で使用する。
 2つ目は最適なリダイレクト設定とVaryヘッダーの設定。PC版ページにモバイルからアクセスをモバイル版へリダイレクトする場合、アノテーションと同様に感がらずアクセスされたページに該当するモバイル版ページにリダイレクトするようにする。
 3つ目はエラーステータスを統一すること。モバイルとPCで対となるページのエラーステータスは統一する。
 4つ目はモバイル版のURLでフラグメント(#)を使用しないこと。フラグメントを含むURLはインデックスされない。
 5つ目は複数のPCサイトでそれぞれに該当するモバイル版サイトを準備すること。
 6つ目はサイトの多言語設定を確認すること。
 7つ目はモバイル版サイトを設置するサーバーーの処理能力に注意すること。モバイル版のクロール頻度が高くなる可能性があるため、処理能力を確認する。
 8つ目はrovots.txtの内容を確認すること。

44_JSとクロールの関係を理解する

スマホはPCに比べて画面の形状、サイズ、通信の安定性などに制約があり、それらの解決のためにJSが利用されている。アコーディオンや無限スクロールがその一例。

取得したJSの処理が実行できるか、実行される際のパフォーマンスはクライアント環境に依存する。クローラも基本的な動作はWEBブラウザと同じ。サイトのHTMLを取得し、記載内容に応じて順次処理を行う。

JSの実行が必要なコンテンツについては、クロールされた結果、JSを実行した結果のHTMLを再度取得するという行程が通常処理のほかに追加される。この初回のクロール処理をファーストウェーブ、その後行われるJSの実行結果の取得処理をセカンドウェーブと呼ぶ。

googleでは、ユーザーにアクセス許可を求めるリクエストはすべて拒否される。Cookieやローカルストレージを保持し続けることもできないため、これらを使用してコンテンツを出し分けている場合は注意が必要。

セカンドウェーブの処理はレンダリングキュー(待ち時間)が発生する。重要なページや更新頻度が高くインデックス更新を高めたいおエージはJSを使わず性的なHTMLでページを作成するのが良い。

45_クローラーがJSを読み込めているか確認

クローラーがレンダリングしたそのページのスクショ、HTMLソースコードをモバイルフレンドリーテストで確認することができる。

詳細は割愛

46_遅延読み込みをSEO的に正しく実装

即座に読み込まれる必要のないコンテンツをサイトへのアクセス時ではなく、要素が表示領域に入ったタイミングなどで送らせながら読み込ませる処理を遅延読み込みという。

Googleは実際に画面上に表示されたタイミングで読み込むことを推奨している。また、IntersectionObserver APIの利用を推奨している。このAPIを利用することで、遅延読み込みをするべき要素が表示領域に入ったかどうかを判別できる。古いブラウザでIntersectionObserver APIが利用できないときは、Polyfillを利用することがある。

47_JSでページ内容を書きかえる実装

SPA(single page application)は、初回のアクセス時に土台となるHTMLやJS、CSSなどを読み込み、それ以降の画面遷移はJSによるHTMLの書き換えのみで行う表示方法。実装方法によってはページが遷移しているにもかかわらずURLが変化しないため、インデックスのさせ方を気を付ける必要がある。JSによる画面遷移をしても「各ページへ固有のURLを割り当てる」ことが重要。

無限スクロールにおいても固有のURLを割り当てることが大切。無限スクロールに加えて、各ページ番号へ直接遷移できるページネーションリンクを設置すると、JSが実行できない環境であっても画面遷移を行え、また好きなk所に遷移しやすいため、ユーザーにとっても使い勝手が良くなる。

48_表示速度を調査、改善

モバイルページの読み込み速度もランキングシグナルとして使用するアップデートがされている。googleが提供しているPageSpeedInsightsというツールを使うとページの表示速度をチェックすることができる。

PageSpeedInsightsとlighthouseのスコアが一致しない理由は2つ。
 1つ目はスコアリングに関するデータの差で、lighthouseはテストを実行した時点でそのサイトのパフォーマンスデータ(ラボデータと呼ぶ)を取得し、スコアリングするが、PageSpeedInsightはラボデータに加えて、政界中のChromeユーザーによる実際の利用情報に基づいた統計情報であるフィールドデータも使用されている。
 2つ目は検査を実行する環境の差。PageSpeedInsightsはgoogleのクラウドサーバー上で指定したURLの検査を実行するのに対して、lighthouseは自身のPC上で実行する。

▼FCPとは、First Contentful Paintの略で、ブラウザ上にテキストなどのコンテンツをいずれか1つレンダリングし始めるまでの時間を示す。
▼TTIとは、Time to Interactiveの略で、ユーザーがページ上の全要素の操作を行えるようになるまでの時間を示す。
▼速度インデックスとはmいかに早くページ内のおおくの割合を表示するか示すスコア。
▼TBTとは、Total Blooking TImeの略。FCPからTTIまでの間に発生したブラウザの処理をブロックする50ミリ秒以上のタスクの合計時間。
▼LCPとは、Largest Contentful Paintの略で、ページ内の最も大きな要素が表示されるまでにかかる時間。
▼CLSとは、Cumulative Layout Shiftの略で、一度表示された要素がどれほど移動するかを表した指標。リンクをタップしようとして違う個所を押してしまったなど。
▼FIDとは、First Index  Dilayの略で、ユーザーが何らかの操作を行った際にページが応答できる時間を示す。

49_パフォーマンス改善にAMPを使用する

モバイル版WEBページを高速化するためにの手法。

GoogleはAMP導入の有無が直接ランキングに影響はしないとしながらも、ページスピードの判定はAMPと従来のぺーぞで同一基準で判定するため、検索結果に良い影響を及ぼす可能性が高い。また、高速であるためLCPやFIDはもちろん、意図しないレイアウト崩れも置きづらいためCLSも良好。

一方デメリットとして、下記があげられる。
①コンテンツの管理が正規版、AMP版の二重になる。
➁AMPではリッチな表現が困難である。
③GAや公庫億タグでは独自対応が必要、場合によっては実装不可になる。

AMPページにはcanonicalをかけ、正規ページを明記する必要がある。

50_適切にクロール

対象サイトの応答速度やアクセス負荷への体制、サイトの知名度や更新制、有益性などの指標をもとに、Googleがクロール数や更新頻度を調整している。

rovots.txtのクローラー可否の指示は下記。
・Use-agent=対象のユーザーエージェントを指定。通常はすべての意味の「*」
・Disallow=クローラーのアクセス拒否
・Allow:クローラーのアクセス許可。デフォルトではアクセス許可

robots.txtに指示する代わりに、HTMLのheadタグにnoindexやcanonicalを記述するのは誤り。noindexはページをインデックス登録させないことが目的なので、クロール自体は行われるため、クロールバジェットの節約にはならない。canonicalも同様。

51_サイトマップでクロール効率化

サイト内のページや画像、動画などのURLやそれに付帯する情報をクローラーに伝えるためのファイルがサイトマップ。
大規模なサイトや、画像や動画などのメディアを多く利用するサイトではサイトマップを作成したほうが良い。

サイトマップはクロールさせたいすべてのページの最新の情報を記載する必要がある。サイトマップは、サイトマッププロトコルに沿って記載する。サイト全体のページ情報を記載するXML形式が最もスタンダード。

サイトマップには、「1つのサイトマップサイズが50MB以下かつ、URLが50,000件以下」という制限がある。

52_デベロッパーツールでデバイスの表示を確認

Chromeのブラウザメニューから、その他ツール→デベロッパーツールを表示できる。

ElementパネルでHTML構造を理解する。現在ブラウザ上で表示されているもの、つまりJSなどが実行された状態のHTML構造であることを理解する。
NetworkパネルでHTTPステータスコードを確認する。そのページで発生しているすべての通信を把握することができる。404、301リダイレクトがうまく機能しているか見ることができる。

53_WPがスマホSEOに向いている理由

下記理由から、CMSの中で一番スマホSEO対策がしやすいのがWordpress。
①プラグインによる拡張性
➁テンプレートの豊富さと変更の容易さ
③モバイルフレンドリーに対応している

54_WPでできることとできないこと

【メリット】
①レスポンシブでWEBサイトが作成できる。WPの標準テンプレートはレスポンシブに対応している。
➁テンプレートの修正やプラグインを用いることで、SEO要件を満たすことができる。

【デメリット】
①:レンタルサーバーなしで運用するのが困難。レンタルサーバーと独自ドメインが必要になる。
➁カスタマイズには上級の知識が必要。HTML、CSS、ある程度のソフトウェアの知識が必要になる。
③セキュリティには常時機を使う必要がある。過去のバージョンにはセキュリティが脆弱なものもある。

55_WPに必須のプラグイン

下記5つは必須のプラグイン
①Yoast SEO:SEO関連の記述を一括管理、運用できる。
➁AMP:AMPページを自動的に配信可能にする
③AddToAny:シェアボタンをまとめて設置できる
④EWWW Image Optimizer:画像のファイルサイズを最適化できる
⑤Markup Json-LD structured in scheme:Google推奨の構造化マークアップが行える。

56_WPのURLを知ってSEO効果を高める

基本設定のパーマリンクは選ばない。?や&は動的URLと呼ばれる文字で、何らかの理由でパラメータが増えたり順序が変わるとURLも変化してしまう。

URLに意味を持たせる。GoogleにURLページの内容を表すような英字を使うことが推奨されている。日本語URLは避ける。

カテゴリの配下にURLを作る。記事数がある程度あるなら、WPのカテゴリ分類を作成して、URLにもそのディレクトリを含める。

57_WPのカテゴリを使う

海藻になっているキーワードをカテゴリと呼ぶ。WPの標準テンプレートでは2階層までのカテゴリ構造に留める。

1つの記事には原則1カテゴリ。1つの記事が複数のカテゴリページに表示される結果、どのカテゴリページにも同じような記事が並ぶ、似通った重複カテゴリページができてしまい、ユニークという観点からSEO的によくない。

58_WPのパフォーマンスのチューニング

Core Web Vitalsで最も重要な、LCP、FID、CLSの3つが重要。ここに絞って改善を進めることで問題ない。

プラグイン数を減らすことで、LCPを上げる。不要なプラグインは無効ではなく削除する。
画像サイズは最小にしておく。EWWW Image Optimizerを使用する。

59_スマホSEO分析に必要なツール

SEOの目的はサイトへの流入を増やすことなので、最も重要なことは検索流入のモニタリングをすること。全体像を把握してから、デバイスにフォーカスしてデータを確認する。サチコ、GAはサイト開設時に必ず導入すること。

60_検索結果と順位を正確に把握する

自分の検索結果に表示されるものは、過去の検索履歴をもとに検索結果を個別にパーソナライズしている。そのため、プライベートモードで開き、検索結果を確認する。

位置情報によって検索結果が変わるため、複数の位置情報で対策キーワードを検索して検索結果に問題がないことを確かめる。





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