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ムラマサミネラロジー

コロナ禍、なんてのはもう二度と経験したくない、最悪の出来事でしたね。イベントごとは制限され、友達と遊ぶにも他人の顔色を窺って大っぴらには言えない状況。マスクはめんどくさくて、僕はそもそもつけるの嫌いだし、ワクチンを接種した証明が無いと仕事にも差し支えるし出先でも良い顔されない。そもそも同僚がコロナに罹ってしまうと週単位で仕事に出れないため、少人数でこなさなくてはならずとても苦労して。
今だって終息したわけでは無いですけど、流石に当時ほどは息苦しくなくなってるし、周りの目もそこまで気にならなくなりました。気をつけなければいけないのは変わりませんけど、閉塞感は大分無くなり有難い事でございます。

ですからコロナ騒動に関しては殆どがマイナスの面でしかありませんでしたが、まぁ少しは、良い部分…と言う言い方はしたくありませんけど、コロナがもたらした僅かな利点も、存在したことは否定しきれぬ事実です。

僕は享受できませんでしたが、デスクワークの人は、それまで頑なに出社を強いられていたのが、テレワークと言う方法で、わざわざ会社に行かずとも仕事が出来ると言う、良い状況の変化も有ったものと思います。

一人旅が大好きな僕には、「宿が安く取りやすくなった」と言う有難い面もありました。そもそも遠出自体が忌避されていた、推奨されてませんでしたから、ホテルや旅館などの予約はスカスカで、普段僕が苦労して安宿泊まっていたところが、簡単に、しかも安価で、良い宿に宿泊する事が出来ました。普段だと4~5万とかする高級温泉宿が、1万円かそこらで泊まれましたからね。今はインバウンド景気なのか、リバウンドなのか、都内のカプセルホテルすら1万円超えるレベルになっちゃいましたけど。

そんな中、僕がコロナ禍の中で「これはある意味良かったかも」と思った事。


「鉱物のイベントに行かなくなったので出費が減った」



酒も、タバコも、ギャンブルもやりません。

高い腕時計とか全く興味が無く、良い車に乗ろうって気もありません、社名の入ったバンを運転して友達んところに遊びに行く事もあるくらいですし。
親父が残した家に住んでおりますから家賃も必要無いですし、スマホゲームに課金する事もしておりません(SHOW BY ROCKのゲーム出たら課金しますけどね!)。

旅行と言うそれなりに金のかかる趣味は有りますが、まぁせいぜいそれくらいでしょうかね。ライブも好きですが控えめ、アーティストグッズも然程欲しいと思わないので買いませんし。

そんな僕にあって、数少ない「金のかかる趣味」。

それが鉱物蒐集。


むらまさのお部屋


小さい石ばかりですけど、実に300個以上の鉱物を所有しております。

これら1個1個が、例えば1000円だとしたら、30万円…いや、1000円なんてのは殆どなく、基本購入価格帯は、3000~7000円くらい、高いのだと万を超えるものもありますので…。


考えないようにしましょうねw


とまぁ、石を集める趣味が有ります。

そしてその石を買うのは、もっぱら鉱物イベントになります。


都会など歩いてますと、石を売る店は結構見かけます。宝石店もまぁそうかもしれませんが、僕の守備範囲とはちょっと違いますね。天然石を売る店、ってのが僕が求める石を売っているお店ですが、正直そういうところで買う石は割高ですね。僕の印象的には、イベントで買うより3~5割くらい高めの価格だと思います。
また、僕は「パワーストーン」等と言う、荒唐無稽な看板を掲げている店を嫌悪しておりますので、いくら素晴らしい石を売っていようと、そういう店で買いたいとは思いません。もし石にパワーがあると言うなら、300個以上所有してる僕が50も間近になろうっていう年齢で独り身のわけねーだろうが!金もねーし!!会社借金だらけだぞこんちくしょう!!!!


失礼、取り乱しました。


まぁ石に力があると信じてそれを心の支えに頑張っている人が居たとしたらそれを否定はしないんですけど、商売に用いようって言う輩は軽蔑しますね。

そんな訳で、もっぱら石を買うのは鉱物イベント、って事になります。鉱物イベント…オタクの方にだと、「石のコミケ」って言うとイメージがバッチリ伝わると思うんですが、そんな感じのイベントですね。国内外、様々な石の売り手が、展示会場の中にそれぞれスペースを設けて、そこに石をならべて即売会を行うイベントです。

東京だと、5~6月の「ミネラルフェア新宿ショー」
10月くらいにある「ミネラルフェアIMAGE」
12月の「ミネラルショー」

等が大きいところでしょうか。特に12月のミネラルショーは、サンシャインシティ文化会館で2フロアくらいの広大な展示会が行われていて、じっくり見る気になれば1日では見切れないほどです。
そんな広大な会場の中で、人の行き来も難儀、人にはガンガンぶつかるし、荷物は当たりまくるし、まともに歩けないレベルの鉱物ファンでごった返します。
人気の店の前など、より良い石を求める人たちが場所を取り合う戦争です。見やすい位置に陣取るのも一苦労。居座って動かないなんて事が有ると滅茶苦茶ヘイトを買う事でしょう。


と言う、石のイベントが有るのです。東京だけで3つ挙げましたが、日本全国、各都市で、毎週のようにどこかでやってます。僕自身も一番熱量のあるころは、横浜のイベントに行ったり、東京の他のイベントにも行ってたりしましたね。


で、毎年上記の3回、多い年はもっと、石のイベントに足を運んでは、趣味の鉱物を買い漁っていたわけです。計算はしませんでしたが、沢山の私財を投じて…w

お金がいくらあっても足りまへん☆


そもそも、蒐集癖があって、集めるなら「全部集めたい」と思ってしまう性質です。それゆえ、好きなアーティストやら作品のグッズ類は集めない事にしてました。全部そろえたくなっちゃうので。

それが、石となると無限大です。石には、2つと同じ形のものがありません。全部が唯一、全部がオンリーワン。集めきることは一生できません。

せめて、全部の種類を…なんて思ったところで、例えば「金」なんてのも鉱物ですが、手に入れようとすると最初に語った価格帯で手に入れるのはほぼ無理。耳クソレベルの「金」は一応持ってますが。
ダイヤモンドなんて所有してませんし、サファイア…はあるかな、エメラルド…もある?えっと、高価なものは流石に買えませんからね。
しかも、イベント行くと「新しく発見されました!」なんて石が度々売りに出されてるし、何をどう買ったらいいのか分かりません。

でも、現地で持ってない石を見ると「欲しい…!」となってしまうのです。そして、買うのです!!!


例え宝くじで1億当てたとしても、「欲しい石を好きに買う!」と言う自分の欲求を全開放した買い方をすれば、秒で使い切れる自信があるくらいです。


ああ、石のイベントは最高です。
楽しい。
美しい、自然の作り出した芸術品を見て、物によっては自分のものにして、いつでも家で愛でることが出来る。
本当に大好きなイベント。


ですけど、終わった後の財布の、まぁ軽い事軽い事…。
預金通帳の、まぁ寂しい事寂しい事…。

石のイベントは、心底愛してやまないのですが。
お金の面で言うと、ねぇ…?w


コロナ禍になり、勿論「石のコミケ」ってくらい人が来る各種の石イベントは、中止になったり密を避けて招待制になったりしました。

該当の時期以降、僕はミネラルイベントに行く事は無くなりました。
寂しいし、つまらないし、悲しかったんですが…。

「あ、これで石に金を使わなくて済むのか…」


となったのは、紛れも無い事実だったりしたのでしたw



しかし!!

石のイベントは!!!

復活しました!!!!!



先週末、新宿ショー「ミネラルフェア」が開催されたのです!!

一旦、「石のイベントは毎回行く」のルーティンから外れていたので、今回のイベント自体も存在を認知してなかったんですが、コロナ前は毎回一緒に行っていた友達から「行かないか?」と誘われてしまいました。

あーついにこの時が来てしまったのか!!


二つ返事でOKしたむらまさは、26日の日曜日に新宿住友ビルの三角広場に足を運んだのでした。


だって、石好きなんだもん。




これは会場に入る前の小ブース。それでも人が沢山



活気のある会場入り口


ポスター




とは言え、購入はちょっと抑え目にしました。「折角暫く石でお金を使わなかったんだから…」と言う意識は働きましたね。

買ったのはたった6個のみ。
6個って少ないの?と言われたら、僕にとっては少ない、としか言えませんねw
幾ら使ったかは、内緒です…。

以下、戦利品。


やべ、値段書いてあるw CANDY CHALCEDONY(玉髄)



葡萄石・緑簾石


化石化した植物「珪化木」


非常に細かい結晶が積み重なっている「LUSSATITE」 CHALCEDONY FLOWER、と言うタグで売られてました


玉髄多いな!!まぁ好きなんですしょうがない。


これは割引してくれるって言うから買ったけど、タグが無くてなんだか分かりません。ゼオライト、ソーダ沸石かなぁ?



と言うわけでこれらがむらまさコレクションに加わりました。

推定ソーダ沸石が一つだけデカいんですが、こうならべるとそう見えないですね



今回の買い物は、一つ一つは気に入って買ってはいるんですが、イベント自体が久しぶり過ぎて、なんか自分が既に持ってるのをそれほど考えずに買っちゃったので、帰って来て飾ってみると「もう持ってるやつばかりだな」ってなって、正直最良の買い物ができたかと言えばそうでは無かったですね。
二つと同じものが無いのが鉱物の良いところ、ではありますので、失敗とかは無いんですけどね~。もっと珍しいもの買えばよかったかな。


noteに鉱物の事を書くのは確か初めてなので、自分の部屋に並べてある石野コレクションをここに貼っておきましょうかね。

大物石の棚。横に恐竜が倒れてるのは気にしないでね



壁掛けの小物石ケース


壁掛け小物ケースその2と3。



中ケース1。



ケース2,もう入りきらなくて上にも手前にも置いててグチャってます



ケース3



ケース4



ケース5



ケース6、玉髄ホント多いな!



入りきらなかった石 1
入りきらなかった石 2



因みにこの4段カラーボックスは見づらいので、もう少しちゃんと並べたいと思ってる


ご覧いただくと分かると思いますが、僕は宝石の類のものは持ってません。あくまで欲しいのは「原石」。人の手によって形や表面を整えられてる石も嫌いではありませんが、僕が求めるものではありません。あくまで、自然の形、長い年月をかけてその色、その形、その表情を形成され、他に2つとない絶対唯一の芸術品。
とか言って買った石の中には人工石もあったりしますけども。気づかなかったり、気付いてても綺麗だったので買っちゃったりね。あくまで自分ルールで「原石!」って言ってますけど、本当に欲しいのはただの「綺麗な石」ですからね。

何はともあれ、実に数年ぶりに、むらまさの鉱物棚に新顔が追加されました。
これがまた1季節ごとにどんどん増えていくのかどうかは分かりませんが、これもまた経済活動、自分のストレス解消の一環。

それにほら、同価格の石と交換しただけなので、実質タダみたいなものだし!!!


…これからも、どんどん石が増えていきそうな、コロナ禍を越えて復活した、鉱物蒐集趣味の再開の鼓動の聞こえる日曜日の出来事でございましたとさ。



因みに、今回のイベントは誘ってくれた友達の他、僕を含め4人で行ったんですが、それぞれが思い思いに好きな石を買ってホクホクしておりました。

そして、買い物が終わったとにロイヤルホストで夕食食べながらそれぞれの石のお披露目大会などやってたわけですが、ロイホのメニュー表を開きつつ、値段を確認して…

ファミレス飯、高ぇ!!


と悲鳴をあげました。
一食3000円超えって!そんな高い飯食えない!!


先程まで石に沢山のお金を使っていた僕ら(購入した石の写真に金額が書いてあるモノが有りますが、僕が買った中ではそれが一番安いですw)、中には最近臨時収入が有ったため今回一個3万を超える石を買った友人もいたのですけどね。
金の価値って、良く分かりませんねw

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