見出し画像

【3K課題】村内の田んぼで草刈ロボット体験会を行いました

むらまる研の活動について

むらまるごと研究所は、テクノロジーを活用して、地域の課題の解決、願いの実現を目指し、取組を進めています。
令和3年度より村からの委託事業である「先端技術による3K課題解決実証事業」に取り組んでいます。

村の3K課題について

この事業では、「きつい」「きたない」「危険」のいわゆる3Kと呼ばれる職種や業務における作業負担の軽減を目指し、テクノロジーを持つ企業との共創・創発活動による村での実証事業の実施を支援しています。
対象とする課題として、農業に伴う”畦畔での草刈の負担軽減”に資する手段の提供に取り組んでいます。

そこで、7月初旬に、株式会社ユニックさまにリモコン操縦式全電動草刈機をお借りし、農業担い手さんや役場職員の方を対象に、村内での体験会を開催し、畦畔での走行の確認、従来方式との比較や準備や片付けに要する手間や時間の把握等を実施しました。

ラジコン式電動草刈ロボット体験会

今回の体験会ではユニック様のユニモワーズという機械をお借りしました。
機械の特徴は、
・ガソリン式よりコンパクトかつ軽量(縦97cm 横80cm 高さ41cm 重さ80㎏)
・家庭用電源で充電できるバッテリー式
 ▶7時間充電で約1000㎡の草刈が可能
・リモコン操作式
・高接地圧クローラーベルト駆動
・45度の傾斜地でも遠隔操作での草刈が可能

今回は、上記の特徴を兼ね備えたユニモワーズの体験会を村内3地区で実施しました。体験会の中では、平地での草刈法面での草刈積み下ろしにかかる時間の確認を行いました。また、平地での草刈では、参加者の方にも実際に操縦をしていただきました。

参加者による操縦 100㎝超えの草も刈っていきます

わかったこと

①100㎝を超える草が刈れる
今回の試験地はいずれも休耕田でした。そのため通常の農地より草が伸びきっており、100㎝以上のススキなど巨大化した植物がたくさん生えていました。

このような草地も刈ることができるのかが一つの課題でしたが、草刈機の速度や刈高が調整できるため問題なく刈ることができました。

120㎝ほどのススキや笹が生えていても問題なし

②45°の傾斜地での草刈が実際に可能
西粟倉は傾斜地に農地があり、畔も急な傾向にあります。ユニモワーズは45°までの斜面に対応しており、急斜面の多い西粟倉で草刈可能か検証しました。

部分的に45°を超える場所もあり、かなり厳しい条件の試験になりました。実際に走らせて見ると、草の密集地では苦戦したものの、45°までであれば滑り落ちることなく草刈りが可能でした。

かなりの急傾斜地も進んでいきました


③準備やメンテナンスが容易
実際の運用では個人や法人が草刈ロボットを共有することも視野に入れており、誰でも使いやすい機械であることが重要であるため、準備とメンテナンスにかかる時間、手順の確認を行いました。

電動のメリットが活かされており、スマホのように事前に充電しておけばスイッチ一つですぐ立ち上げられ、準備にかかる時間は数分ということが分かりました。
また、メンテナンスも工具不要かつ短時間できるよう配慮されており、初心者でも簡単にできるものでした。

メンテナンス箇所のねじは手で外せる仕様

参加の皆様からご意見や草刈りの現状等、生の声を頂きました。ご意見を踏まえた上で、新たな情報として村の耕地面積や地形の特徴などを加え、草刈ロボットをどう活用するのが村にとって良いのか検討していきます。

今回の試験を快く受け入れて頂いた村内の皆様、どんな厳しい地形も果敢に挑戦してくださった㈱ユニックの皆様に感謝申し上げます。

今後について

参加の皆様からご意見や草刈りの現状等を踏まえた上で、新たな情報として村の耕地面積や地形の特徴などをもとに、村民の草刈り作業の負担軽減に資する草刈ロボットを活用したサービスモデルの構築を検討していきます。

↓ 当日の動画もご覧ください ↓

お問合せ
HP:西粟倉むらまるごと研究所
住所:〒707-0504 岡山県英田郡西粟倉村長尾 1464 
TEL:090-4109-6500
E-mail:office@muramaru.tech
お問合せフォーム:こちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?