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応急手当(日常的なけが編)

こんばんは、今回は日常的に起こるけが(突き指、捻挫、打撲、切り傷
など)の応急手当の仕方についてお話しします。

手順
1.けがの部位と種類、程度を確認する。
 (部位によって手当の方法が変わったり、痛み、出血、腫れの様子、
  手足の動き具合についても手当の仕方が変わるので同時に
  確認します。)

2.けがをした状況や痛みについて傷病者に尋ねる。
 この時に痛みが激しい時、意識が朦朧(もうろう)としている時、
 顔色が青白い時は、すぐに医療機関に運ぶようにする。

出血している場合
通常はガーゼなどを押しあてますが、ない時はタオルやハンカチなどを
使い、「直接圧迫止血法」によって出血を抑えます。

直接圧迫止血法をするときの注意点
・砂などの異物が傷口についていても、こすらない
(傷口が悪化するから。)
素手で血液を触らない
感染症になるリスクがあるから。)
もし触ってしまったら、すぐに水で洗う。
・手袋やビニール袋を使って血液を触らないようにする。

骨折が疑われる場合
その部位を動かさないようにするためにストッキングなど身近なもので固定する必要がある。
(山道ならば添え木など、また近くに何もない場合は、傷病者の片方の足を固定し、両足をハンカチやタオルなどで結ぶ。)

これらの手当は、痛みを和らげるだけでなく、内出血や腫れを抑え
けがをした部位や周囲の腱(けん)・血管・神経などの保護にも
役立ちます。

捻挫や打撲の手当は「RICE処置」を行います。

RICE処置「ライス処置」とは
Rest:安静にする
Ice:冷やす
Compression:圧迫する
Elevation:挙上心臓より高くする
 ☟
これらの単語の頭文字を取って名付けられました。

覚えておくと便利です。
また、上級救命講習の筆記試験でもたまに出題されます。

RICE処置を調べたら、PRICES処置やPORICE処置っていうのも出てきたのですが、どれがいいんですか?

検索すると、RICE処置以外にPRICES処置プライシス処置」とPORICE処置ポリス処置」というものが出てくると思います。
これは、RICE処置に追加で単語を加えているだけで、正直RICE処置をすれば良いです。
ちなみに
PRICE処置のPは、Protect(保護)Sは、Support(固定)です。
PORICE処置のPは、protection(保護)
      OLは、OL:Optimal Loading(至適負荷)です。
PORICE処置は、急性期のけがを手当てするとき使います。

最後に
次回は、「止血法」についてお話しします。

本日も読んでいただきありがとうございました。


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