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連載『地方の兆し』#2「いつか来る日のために」

こんにちは。
福島県出身・村上ゼミ3年のたんばです。

私が見つけた地方の兆しは、
5月22日の福島民報から見つけました。
「クリムゾンクローバーが見頃 福島県葛尾村 紅色の花咲かせる」

以下、リードの一部です。
福島県葛尾村で、田畑の地力を回復させる緑肥として植えられているクリムゾンクローバーが紅色の花を咲かせ、見頃を迎えている。毎年この時期の復興のシンボルとなっている。

復興はまだ終わっていません。
だからこそ、復興のシンボルが必要になるのだと感じます。
帰還できたとしても、問題は山積みなのだと感じました。避難指示が解除されてもともと住んでいた場所に住めるようになりました。
でも、元のように暮らせるわけではありません。農作物が育つような土地になるには、10年、20年かかるかもしれません。現実はいつも重くのしかかってきます。原発事故のもたらした代償はいつまでもついてまわります。このような事故を繰り返してはいけないのだと思いました。
はじめて、この記事を目にしたときは、農地から観光地に転換してしまったのかと思っていました。
詳細を読んでみると、それははなはだ見当違いでした。誰もあきらめていません。クリムゾンクローバーは観賞用の植物ではなく肥料。燃え盛るように一面に咲いている赤い花々は住民の決意の証なのです。
クリムゾンクローバーが咲かなくなくなったときが、復興を果たしたときなのだと感じました。「復興の象徴」がなくなるときがはやく訪れることを願っています。

◎↓ 記事全文
クリムゾンクローバーが見頃 福島県葛尾村 紅色の花咲かせる

2022/05/20 21:05

深紅色の花が見頃を迎えているクリムゾンクローバー・葛尾村大笹地区

深紅色の花が見頃を迎えているクリムゾンクローバー・葛尾村大笹地区
 福島県葛尾村で、田畑の地力を回復させる緑肥として植えられているクリムゾンクローバーが紅色の花を咲かせ、見頃を迎えている。2016(平成28)年6月に東京電力福島第一原発事故による避難指示が一部地域を除き解除された村で、毎年この時期の復興のシンボルとなっている。
 クローバーの仲間の一年草で、ストロベリーキャンドル、ストロベリートーチとも呼ばれる。豊富な養分を含む表土が除染で削られた土地に混ぜ込み、肥料にする。上葛尾、大笹、大放地区などの農地に植えられている。
 花の見頃は場所によって異なるが、今月末までは楽しめる予定。村復興交流館あぜりあが場所を示した地図を配布している。

◎↓URL
https://www.minpo.jp/news/detail/2022052097228  

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