あなた『ハイボールNo.8』
ハイボールNo.8
0時渋谷区を おのぼりさんが歩いてる
全てが許されそうな ヤバイ空気に飲まれちゃう
ジャケットにキスマーク したことは覚えてる?
君は分からないな 表情がドライだから
禁断の果実に触れたい
ハイボールの匂いの中
ヘイホーレッツゴー
今すぐ僕の知らないこと 知りたくないかい?
「レイディー、 僕が最後でもいいの?」
聞けるはずもないけれど
フロム・エイジ・ブラッド
相性は分かりません
今言えることは受信歴が気持ちです
夜のセンター街は NO.8 恋しくなる
ヘイホーレッツゴー
今すぐ僕の知らないこと 知りたくないかい?
『BOYS BE...』のHOW TOじゃ
ちょっと君は口説けない
いつも
GET UP KIDS
TOO TOUGH TO DIE STAND UP
ヘイホーレッツゴー
今すぐ僕の知らないこと 知りたくないかい?
「レイディー、 僕に本気になってよ。」
言えるはずもない...
とりあえず
ハイボール飲んで考えてみるよ
あの夜の君の気持ちを
NO.8 捨てるからちゃんと
君の答えを知りたい
【解説】
バンドを始めることで東京に行く機会も増えて、
何となくの過ごした方も分かってきたので、
1人でただ遊びに行くことも増えた。
東京にいたあの人に会いたくて、
別に用事もないのに東京に出掛けては、
「お笑い見に来たついでに近くいます」
とか言って、
ちょっとだけ彼女と会って話したりして、
そのまま夜行バスで帰ったりもしていた。
そんな夜、
東京の街をフラフラしてる時のイメージに
『東京サーモグラフィー』ショック後の気持ちを重ねた。
今後おそらく度々出てくるであろう
『東京サーモグラフィー』ショックというワード、
割と明日、照らすでも
このショック前期と後期で別れるくらい
彼女に対しての曲は多い。
この曲のその中の一つ。
彼女は自分よりも年上だったし、
僕はまだそういう恋愛経験も浅い子供で、
いつも彼女がとんでもなく大人に見えていた。
タイトルにもなってるけど、
ハイボール=大人
No.8=子供、田舎
という意味があって、
このNo.8というのは気がついた人がどれくらいいるか分からないけど、
よく田舎の高校生とかが
家の匂い付けで置いていた
芳香剤のガーネッシュのNo.8とのこと。
ちょうどこのくらいのタイミングで
NO CASTERSの武田くんの家に遊びに行った時、
彼の部屋はこのガーネッシュのNo.8が置いてあって、
数年ぶりに体験したこの匂いが
めちゃくちゃ懐かしいなと思って、
高校生くらいの時に
周りがよく使っていたので、
馴染みもあったし、
久々に好きな匂いだなと思っていた。
「でも
あの人はこんな匂いが好きだって言ったら、
田舎者で子供だってバカにするだろうな。」
と思っていたのがタイトルのきっかけ。
女性を口説くセリフも漫画『BOYS BE…』のレベルの私。
しかし
大人の女性の家っていつも匂いがない。
特に芳香剤やエアフレッシャーみたいなのもなく、
何の匂いもないけど嫌な匂いがしない。
彼女はハイボールをよく飲んでいて、
部屋にハイボールの匂いしかしない彼女の部屋と
No.8が好きな僕の部屋という
匂いの対比みたいなのがタイトルになってる。
ただリリース後に
オーバーテイクの小松くんから
「ともやさん、
お酒飲まないから分からないかも知れないけど、
ハイボールって部屋に広がるほど匂いないですよ。」
とはのちのち言われた。
0時の渋谷区を歩いていると
田舎者の僕はやはり浮き足立ってしまって、
「ナンパでもしてみるか。」
とかいうやれもしないのにどうしようもない気持ちにもなる。
ジャケットのキスマークは
『東京サーモグラフィー』
で冒頭に出てくる抱きつかれた話。
禁断の果実に触れたいのは、
『東京サーモグラフィー』に出てくる
いきなり彼女の部屋に行って、
お互いに黙っていた時間。
禁断の果実=彼女。
その辺が前提にあると
割とすんなり曲が聞ける気はする。
フロム 出身
エイジ 年齢
ブラッド 血液型
でのお互いの相性は分からないけど、
あなたに送ってるメール(あなたの携帯の受信歴)が僕の気持ちです。
とは言え、
夜のセンター街は一時的には楽しいけど、
やっぱり地元(田舎=No.8)が恋しいというか、
ここにずっといてもふわふわしてるだけで、
あまりいい事がない気がすると思ってた。
最終的には
あなたが望むならNo.8(子供も田舎)捨てるから
どうしたらいいのか答えを教えて欲しい
という最後。
ヘイホーレッツゴーはもちろん元ネタはRAMONESで、
「ギターロックっぽいけどパンクな曲」
が作りたかったので、
子供っぽさがあっていいなとも思ったので、
サビに何の脈絡もなく入れてみた。
シンガロングパートの
GET UP KIDS
TOO TOUGH TO DIE STAND UP
に関しては、
バンドのThe Get Up Kidsと
またRAMONESの『TOO TOUGH TO DIE』より。
それくらいの時期にRAMONESの同タイトルのドキュメンタリーを観ていた気がする。
ここは本当になかなか出てこなくて、
たまたま豊橋駅前をうろうろしてた時に
いきなりこの言葉が降りてた。
スタンドアップは
何にも思いつかなくて語呂だけで決めた。
「こんなん、歌詞の意味分からんよな。
こんな曲、聴いてもらえるのかな?」
と曲を書いた時に思ってたけど、
今ではライブの定番曲になりつつもあり、
これは嬉しい誤算だった。
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