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リムorディスク論争決着!?前輪のみディスクブレーキ仕様について


はじめに

定期的に繰り広げられるリムorディスク論争を終わらせにきました。

私の自転車を見て気が付く人は気が付くと思いますが、前輪ディスクブレーキ/後輪リムブレーキ仕様となっています。要望もあったので解説記事を起こしたいと思います。異端すぎて記事にしちゃうと機材に詳しい方々にフルボッコにされそうですがお手柔らかにお願いします。

この記事を読んで真似して何かあっても筆者は一切の責任を負いません


経緯、あらすじ

・2019年3月 第二回伊豆一にて9000デュラC35TUにて雨の中熱海峠を下り、カーボンリムブレーキというシステムに疑問を抱く。カーボンリムをすり減らすのは経済的ではないと考えた。

ずっと雨が降っていたイズイチDNF

・ならば安いし前輪アルミリムでよいのでは?と思い実証。ブレーキとして良いが見た目ダサ・・・・

2019.06.01 400ブルベにて

・前後アルミリムでもよいのだろう。
・そしてキャノボした結果、ロングライドにおいてGOKISOは最強と考える

2019.09 初キャノボ(TO)

ハブはGOKISOにすることが確定とした。

アルミリムは雨天制動力がカーボンリムよりかなりましである。
しかし走行面ではリムはやはりカーボンの性能を求めたい(矛盾)

ブレーキ面を消耗したくないし制動力も欲しいのでじゃあ前輪だけディスクブレーキにしてみよう(名案)
ブレーキの比率は前7:後3なので前輪の制動力が大事なんだよ(暴論)

2019.秋 FDB計画始動
とりあえずリムは安く流れていたのでENVEを購入した

何度か実験して乗って問題ないので満を持してGOKISOハブ購入して組み2020.07に今の形になる。

何度かホイールを微調整しているが大きく形は変わらない。

組上げるまでの検討と部品解説

要求スペックの柱(前章のまとめ)

・天候を言い訳にしないディスクブレーキ

・走行性能に言い訳できないカーボンリム&GOKISOであること

部品選定

世間一般でロードバイクのディスクブレーキというと油圧でスルーアクスルのことを指す。DB、油圧、スルーアクスルの3要素である。ついでに言えば紐変速油圧ブラケットサイズが大きいことから電動変速が推奨される。

しかし私はGOKISOを使いたいのである。
①GOKISOにはスルーアクスル仕様はないのでQRしかない(2019当時)
②油圧にするとそろえるものが増えてお金がかかる。

以上より紐引きDB、QR仕様となった。

選ぶ必要がある部品は以下の4つ
ハブ、リム、ブレーキ、フォーク

ホイール関係

・ハブ:GOKISO DB QR 20H
(通常は24Hだが追加料金で20H対応可能)
・リム:ENVE SES3.4(20/24H)(安く手に入ったので)

手ごろなカーボンリムを手に入れてから穴数を確定して発注した。一般的ディスクブレーキ仕様は24Hなところ、20Hであることに多少なりとも不安を感じていた。そこで余っていた20Hアルミリムを用い試走を行っていた。

この中部200kmで急な雨が降り、雨天での有効性が証明されてしまった


フロントフォーク

条件
ヘッド規格1-1/4テーパーであること。QRであること。ジオメトリーが大きく狂わないこと

実はヘッド規格が合えばよしと思いグラベル用のフォークを買ってしまいジオメトリが狂い、全く進まない車体になった。のちにParleeを買い解決

フォークの股下が長い。オフセットもかなり長め

使いたいハブがDB&QRでかなり特殊なのでフォークの仕様はかなり限定されてしまった。今の時代ならGOKISOにもスルーアクスル仕様があるのでかなり自由がでてくるかもしれない。そもそも当時GOKISO選ばなければ


ブレーキ

条件
フォークに合うもの、紐引きであること、ついでに両ピストンだと望ましい。

TRPの油圧・メカニカルハイブリッドディスクブレーキ、HY/RDは機械式ワイヤーにて油圧シリンダーを動作させる「メカニカル・油圧ハイブリッド」ディスクブレーキである。
現在だとEQUALとかも評判を聞く限りよいかもしれない。2019年段階ではそこまで流行っていなかった。

総評

導入して3年が経った。この間、数多の過酷なライドを行ってきたが大きなトラブルは起きていない。雨でも前輪がしっかり効くというのは大変安心できることである。

よい点
雨でもしっかり止まる。雨天アルミリムより良い。
カーボンリムを消耗品にしなくてよい。
リムブレーキ仕様のフレームやパーツを流用できる

いまいちな点
のちに正当な油圧ディスクフレームを買ったが制動力はやはりフル油圧の方に軍配が上がる。正確には握りの軽さ。
しかしフレームの性格の違いからREACTは200km乗れば正直きつい。ロングライドとしてはRIDLEYが圧倒的に良い。そして今後スルーアクスル仕様のGOKISOを組む予算はない。

1ブルベでしんどい

小ネタ

①ヘッド規格がANCHOR RS6、RS9と共通なのでフォークの差し替えだけで使いまわせる。PBPはこの小技でANCHOR RS6で走った。

ANCHOR RS6 金沢自走

②ハンドルの上にワイヤーを通せば簡単にリムブレーキフォークに戻せる。

やってもいいけどやってない課題(備忘録)

リムがチューブレス用としてはいまいちな内面仕上げ。チューブレス運用するならニップルホールレスにしたい。PBPからはCL運用しているのでこのままでいいかな。

油圧ブレーキには敵わない。後用に油圧リムブレーキもあるが組み換えには至っていない。油圧Di2レバーがあれば完成する。(やらない)

紐引きDBキャリパーで有名なGROWTAC EQUAL試してみたい。私がくみ上げてから流行り出した。現状必要性を感じてないが興味本位で使いたい。

軽量化のために後ろにeeブレーキをつける手もある。前後セットでしか流れてこない気がするのでやらない

ホイールはこだわりの一品になったがフレームは手持ちの中から最適なものを選んだだけである。オーダーフレームとかロングに適したフレームだとどうなるのやら。

結論

性能に満足していますが、今のフル油圧ディスク時代に真似するのは費用対効果としては微妙かもしれません。ハブにこだわらなければお気に入りのフレームを残したまま安めにディスクに半分だけ移行できます。

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