見出し画像

横瀬町の田端さんインタビュー。「思わず記事を書きたくなってしまう横瀬町や田端さんの魅力とは。」

駅に到着して青い空が目に入ります。その次に目に留まったのは大きなお山。

そのお山は、ちょっとかわいそうで、コンクリートの為に削られて、山肌の地層がむき出し。そして、なにやら山のふもとでは、コンクリート工場らしき煙突から、煙がもくもくと出ています。

武甲山

蝉の大合唱が聞こえるほどの自然に囲まれる一方で、産業色のコントラストが印象的で、ジブリ映画の「アシタカせっき」を思い浮かべました。ここは大昔、海だったそう。いまは、山から石灰を削り、人が住む町になりました。

その中で、ぜひとも(強調)ご紹介したいのが、海から水を、山から土を掬うような自然さで、山を中心とした循環に目を向けて、人に込められた魅力を掬い、新しい町をつくる。そんな、魅力発掘家のたばたさん。(魅力の渋滞)

にっこり田端さん

その方の目を輝かせる未来には「日本一チャレンジする町」と掲げる理由がありました。

かっこいい!

田端さんと出会ったのは、私が駅前で迷子になったところを助けてもらったのがきっかけです。田端さんのにっこり笑顔に、不安な気持ちも一安心。親戚のおじさんのような、ひょんな登場の仕方で、気がぬけてしまう雰囲気ですが、実は、巷で有名なスーパー公務員さんらしいのです。

お話を聞いてみたら、記事なんて書いたことないのに、思わず、誰かに魅力を伝えたくなって、どうしても、あふれる思いで動いてしまった。。そんな影響力の持ち主

その魅力をインタビュー記事にまとめました。

まとめるとこんな感じです。

少しでも伝わったらいいなと思いグラレコにチャレンジしてみました。

すごい田端将伸さんのプロフィール


挑戦的なイベントのポスター

プロフィール |
1974年、埼玉県横瀬町生まれ。1993年、横瀬町役場に入職。税務課、総務課、振興課を経て、2016年からまち経営課。「小さな町だからこそできることがある」をモットーに、官民連携プラットフォーム「よこらぼ」を軸にさまざまなプロジェクトを企画。「よこらぼ」では3年間で計69件の事業が実現。中学生とクリエイターの社会課題解決プログラム「横瀬クリエイティビティー・クラス」などがある

https://miratuku-journal.org/guest-profile/37

商店街が無いなら、人の魅力で”新しい”をつくる

公務員のイメージを覆すラフな田端さん

私(以下青枠): こんにちは、田端さん。
助けていただいて、その節はありがとうございました。多忙の中、お時間をいただきありがとうございます。まず初めに、田端さんが思う「街づくりへの思い」や「地域の産業」について聞かせていただいてもいいでしょうか。

田端さん)こんにちは。よろしくお願いします。
街づくりにおいて、町の「人がもつ温かみ」をいかすことに力を入れています。具体的には、この町には商店街がありません。つながりをつくる、マイナスからスタートなので、難しいんです。商店街の要素を、どうやって人の持つ温かみで、再現できるか。マイナスからどうやってプラスにするのか、この町がチャレンジする大きなポイントです。

地域の産業は、山のセメント産業が有名ですが、資源は有限で、限界が近く、持続可能ではありません。山は、昔から信仰の対象であるため、環境を大切にしながら、コンクリート産業と共存する必要があります。だからこそ、持続可能的な人のもつ魅力に着目して、自分らしい生活をつくるような、町の作り方をしたいと思います。

ーーマイナスからのスタートなのですね。それをプラスにする為の、人のもつあたたかみと、商店街の要素について教えてください。

商店街の要素では、買うこと、売ることが行き交い、地域で愛された物が、お金の交換で循環しています。

また、商売だけでなく、人がつながる、あたたかさがポイントです。生活に身近な交流の場所でもあります。世間話なんかも地域の見守りの輪になっていて、ある種のプラットホームなんです。それを、「形のちがう新たな商店街のつながり(町)」の概念をつくる地域の知恵を借りて、要素を創造し、得意や個性を、場に偶然の形を求めることで、地域の活性化を目指しています。

ーーなるほど。商店街がない所のマイナスから、人の得意や個性をいかした、偶然の組み合わせた形にして、偶然の巡り合わせたご縁で販売、循環することで、プラスに。その地域づくりの実際の事例を教えてください。

林業から、木からほしい形をつくって、販売する新しいまちづくりや、木のデザインの丸みのあたたかさをいかして、親子の休憩スペースも木の家具で作っています。もちろんすべて地元食材です。

職人さんの手作りの柔らかいやさしさがあります


農業から顔のみえる、好きなことにチャレンジする、
人がすきになる形をつくって、販売して循環する。チャレンジキッチンENgaWA。

応援・ご縁・円(EN)が(ga)輪(WA)をつなぐ」をテーマに、地消地産を応援してみんなの縁をつなぐ縁側(ENgaWA)です。

偶然とご縁。愛のあるつながりの場所を

ーーお話を聞いてて、循環するような形づくりに、わくわくしまた。では、なぜ地域活動がそのように活発なのでしょうか。

横瀬町は「日本一チャレンジする町」のスローガンを掲げています。個性や得意って、挑戦していかないと見えていかないんです。失敗は怖い。でも失敗も成功と捉えてくれる人がいれば安心。だからこそ、みんなで町で、そんなひとを応援できる、ひとの個性があたたかい町になりたいです。

ーーENgaWAマルシェで出会った横瀬の町の方々は、みなさん「すきなことどんどんやりな」と私のことを応援してくださって、他県から来た人にも、スローガンを体現されてるほどでした。チャレンジの怖さもわかってくれる、だけど応援する姿勢も伝わって、今日来たばっかの私なのに、なんだか感情ごと受け入れられて、じんわりする熱量がありました。

持続可能な「日本一チャレンジする町」の体制

LAC横瀬
(元はJA直売所があった場所。野菜を運ぶ作業パレットをDIYでブランコにしてる)

ENgaWAもLACも綺麗で、1から作るにはお金がかかったりして大変ではないでしょうか。。持続可能な点について聞かせてください。

もちろん、大変です。だけど、私たち公務員は、この使用されていない遊休施設をどう活用するか、日常的に考えています。普段から考えていながら地域に飛び出すと、こんな施設や役割が必要だとのご意見やアイディアをいただくことが多いです。そして、具体的には使用されず眠っているマイナスの資産をプラスに変える。コストを最小限に抑えながら、リスクも軽減し、整備する。普段から国や県の補助金メニューを意識して、最良の選択をすることで、持続的なまちづくりができるのではないかと。

ーー日常生活のなかで頂いたアイディアを、使われない場所を活用して、マイナスからプラスに変えていく。助成金を活用し、最良の選択を取ることで、持続的な取り組みや、こうした日本一チャレンジできる応援の体制があるのですね。

私たちができることはたくさんある

ーー自然や山の魅力はセメント産業以外にもあるんですね。

採れるセメントは有限であるため、私たちができる、人の暖かみの点に着目して、すきなことに挑戦できる、チャレンジキッチンENgaWA(地消地産の推進)をつくり、野菜やフルーツを取り入れ、農ある暮らしを生み出しています。

ーー素晴らしい取り組みですね。農業に関しても、どのような取り組みを行っているのでしょうか?

会社を立ち上げて小麦の栽培をしました。 かつては小麦の栽培が盛んで、地域の歌には「麦踏み終えて~」とが登場するほど、地域で必要とされた農産物でした。

ーー昔から続く、自分の暮らしをつくることは、持続可能につながるのですね。

ーー山の資源の有限であることを含めて、共存の道をさがすために持続可能な暮らしを選ぶ必要があるのですね。


人の未来は、人の魅力でつくられていくのだと思います。

AIは医療や他の分野で重要な役割を果たすことができますが、いいと感じることや、その場所の魅力を感じて選ぶこと、人間にしかできないことがあります。

AIで検討すべき領域と、人間で関わる領域を考える必要があります。人は、感情が感じられるように、その感性こそが個性というところが強く惹かれ合うところで魅力です。

だからこそ、あいだを埋めることができます。街づくりにいかしている点です。やさしさや創造力こそが、人と人の間を埋めることに必要なのです。

以上、田端さんへのインタビュー内容をまとめました。お話をありがとうございました。

最後に受け取った愛のお話。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今回印象的だったのは、田端さんの町への情熱です。人の魅力に注目した持続可能な取り組みは、周りの抱きしめられるくらいの人達を大切にした、未来への希望をより柔らかく感じさせるものでした。

人は楽しいことがすき。だからこそ楽しそうにやっている人の周りに人が集まって、新しい楽しいことが起こる。そうやって、伝播する「楽しさ・新しさ・やさしさ」が伝わって、その場に偶然の形が地域の豊かさを組み込み、生まれてきてるのではないかと思いました。その関係性は、消費されたり、限定されることなく、軽やかだけれど、確かな強さがあるように感じました。

また別のお話に、「お金にならなことだけど、お金だけではない価値を役所が創る」という話がありました。その不思議な柔らかさや強さは、自分らが楽しむ、つくってみせる気概を、何より大切にしていることに惹かれるものなのかもしれないと思いました。

役場主体なのに、ちょっぴりおしゃれに見えるようなデザイン。そのおしゃれさってなんだろうと考えると、地域や文化で培った「心意気」なのかもしれません。東京のおしゃれとはちがう、「地域の方が、ここで末永く住み続けたい」そのあり方が見えて、手触りがやさしい。そんなちょっぴりなおしゃれがそっと目の届く、至る所にありました。(柔らかいデザインの椅子大好きです)

町は「日本一チャレンジする町」を掲げていて、チャレンジキッチンでは、その名のもと、たくさんの町民さんの、おしゃれな心意気や気概の産声が聞こえて、美味しくてやさしい食べ物の愛を、体に取り入れていくようでした。

そんなおしゃれな心意気が伝播して、包まれてしまって、記事をやってみたいと言ったら、やりたかった心が顔を覗かせて、町民さんに掬いあげられて、思わず、文字を書いてみました。
もうここが「第二の故郷」と思えてしまいました。


しかしながら、周りを見まわたすと、さすが素敵なお人柄なのか、田端さんの魅力を抑えてくまなく網羅して伝える記事が、この世には、驚くほど沢山ありました。

わたしの言葉は、そんな蟻が食べ物を運ぶ程度ちいささにすぎないのかと落ち込みますが、「他でも無い私が、すきなものは、好き」なんだと、ここの文化や地域の色を身に着けて、自信をもって言いたいです。

ほかの記事を読むと、どれも、本当にお会いした田端さんのまんまで、文字のなかに田端さんがいて、素敵すぎて嫉妬にもえました。

今回の経験から、伝えるって難しいと感じましたし、もっと書く勉強したいなと思います。

そんな気持ちを一歩押してくださる、町の方々と、町を支える田端さんに、この場をお借りして、感謝をお伝えしたいと思います。


お話いただき、背中をおしていただき、ありがとうございました。また第二の故郷に会いにいきたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?