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トキめきを作ろう 〜「忘れないために」を思い出させた菓子
こうなることは予測できていた。
人は痛みを忘れるように出来ている動物、
だから、忘れない、忘れまい!という強い意志を込めたつもりだった。
なぜか数字に拘りの強い私!?
忘れたくない時を刻む、ふっこりん(復興鈴)は「時を数字で記し、風化しないやきものに刻む」というコンセプトで産み出したものだった。
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2011.3.11 この日の恐怖は絶対に忘れてはならない、そう誓った日々・・
1.東日本大震災の復興を支援しようと、震災の起きた2011年の5月に「新洋軒のロイヤルライス」を復活して、義援金を集めたイベント
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「新洋軒のロイヤルライスで昔を思い出す日」を見る(https://neo-cam.net/archives/2011/04/19-092608.php)
2.翌年の2012年3月11日に、再度義援を呼びかけたイベント
「新洋軒のロイヤルライスで未来を思う日」
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このイベントで皆さんが書いた思いの札を焚いた、2012年11月30日の小濁窯
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![](https://assets.st-note.com/img/1710131648675-4WJrLev0YC.jpg?width=800)
3.11月30日の小濁窯メンバーで、翌年2013年3月11日にワークショップを開催。
復興鈴第一号を製作
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時は流れ、2024年3月10日
”明日がその日”であることにすっかり優先が低くなってしまっていた自分を反省しつつ、精一杯、ご予約のお食事の仕事をした日だった。
ヨモギ入りのリッチなスポンジケーキに自家製のつぶあんと生ホイップを混ぜたクリームをサンドイッチしたデザートを作る最中・・
妻が、「あんこをカステラで挟んだお菓子あったよね、何て言ったっけ?」というので・・
そうそう、黄色と黒茶のストライプ!
形と味は直ぐに思い浮かんだ。
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あれこれ調べているうちに、それがシベリアという歴史的なお菓子であると分かった。名前の所以から、羊羹を線路に見立てたという説がある事を知り、「来年は2本線で作ろう」などと考えながら、妻のアイディアをいただいて「トキめき」という名前をメニューに記した。
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上越妙高の風土にピッタリの野草「ヨモギ」(当地ではモグサと呼ぶ)と小豆のあんこは、笹団子でおなじみの出色のマリアージュ。
9年前の2015年3月14日は、北陸新幹線「上越妙高駅」および、えちごときめき鉄道の開業日で、ちょうどその日に新井駅前に机を並べて作った、20150314の復興鈴が思い起こしてくれた(https://fukkoring.jp/150314)
銘菓シベリアをリスペクトした「トキめき」
トキめき を作ろう
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ヨモギの新芽が出始めた原っぱと、茶色がかった残雪に点々と見える土・・上越の春だなぁ〜!
トキ鉄沿線の料理屋さん、お菓子屋さん、ご家庭でオリジナルのトキめきを作ったらどんなに素敵だろう♪
復興鈴を食堂にディスプレーする妻の、あのお菓子なんて言ったっけ?の一言から、
連想ゲームのようにして出来たお菓子。
そして辿ってみたら、亡くなった仲間との思い出や、決して忘れまいと誓った過去の自分、などなど・・・、様々な思いと遭遇した。
今日こそこの記事を書く日だ。そんな思いで書いた。
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