容量1KBPCの備忘録 その23 シンクロニシティ

以前に自分は、環境キャラではなくそこからは少し落ちるがやり込みで勝利を手にするプレイヤーが、ストⅤでもスマブラでも見られるようになってきた、と纏めたが、またしても何の因果かストⅤとスマブラで別ベクトルで似たような事象が起こっている。

槍玉になっているのはルークとスティーブ。
ルークは現ストⅤ最終追加キャラであり実装当時から強キャラ認定されてはいたが、現在の批判のされようからはまだ離れた所にいた。問題が顕在化したのはストⅤの(恐らく)最終となる調整において、他の強キャラと言われていたキャラは軒並み下方を貰ったがルークに関してはほぼノータッチ。つまり周りが落ちた事により壊れてしまったのだ。

スティーブはスマブラDLC第二弾の追加キャラ。比較的最近追加されたキャラ。こちらも実装当時は技が強いが癖のあるキャラだった。だが癖というのは時間が解決するもので、開発が進みその凶暴性が一気に顕現化。遂には日本の大型大会を同週制覇するという偉業を成し遂げた。またスマブラの調整も最終であり、これからの調整はないと明言されている。その際にはスティーブはノータッチである。ちなみに他の使用率が高く結果も残していたキャラには弱体調整が入っている。

さてここまで書き連ねただけでも、あれれ?おかしいぞお?と思ってしまうのだが、この2キャラ、キャラ性能まで似通っているから最早内通者がいるのではないかと勘繰ってしまう。

ルークは速い弾と高い対空リターンにより1発貰ったらアウトという状況に陥りやすく、また体力差がつけばルール上攻める必要性も無い為、体力差つけて弾撃ちしてTKO勝ちという展開になりやすい。
スティーブは…うん、申し訳ないが説明すると長くなるので、端的に話せばノーリスクハイリターンキャラとだけお伝えしておこう。格ゲーとされるゲームでやってちゃダメな事を幾つもしているのがスティーブというキャラである。

さてこの2キャラまだ似ている点がある。それは「弱体化を免れた理由」である。
ルークは次作ストⅥにて重要なポジションになる、と明言されている。
スティーブは言うまでもなく「世界一売れたゲームのキャラ」である。
この二文で、なぜ弱体化されなかったのか、が伝わってくる。
どちらもゲーム性を飛び越えた大人の事情という言葉がチラつくのは言うまでも無い。

一コンテンツの終末期に誕生してしまったルークとスティーブ。何が悪いかと言えば「それ」を許した開発側ではあるが、こうなってしまうとキャラにまで火の粉が飛ぶのは避けられない。
バランスを欠いた調整はどんなゲームにでも見られるものではある。だが現在はそれを何とかする事も出来るのだ。
費用回収し終わったものに割くリソースなんて無いよ、という事情も理解はするが、これ以上の問題へと発展する前に何らかの対策が必要かと思う。

けどまあ…神の手は期待出来ないだろうな…ルークゲーミング、スティーブゲーミングに立ち向かうしか無いのだろう…

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