容量1KBPCの備忘録 その20-3 そろそろいいでしょ Qに至る道

前回の続きから。今回はサード後からUS作戦までを考えていく。

サードにより大地の浄化をほぼ完了させたネルフ。逆に行動可能な範囲を上空と海洋上に限定されてしまったヴィレ。動く必要がないネルフに対し常に動き続ける必要性が出来てしまったヴィレ。状況としてどちらが有利かは言うまでもないだろう。しかしネルフにはエヴァが無い。ネルフはヴィレに決定的な打撃を与えるべく、mark.9及び最後の執行者としての第13号機の建造を開始。また大地の浄化により生じたインフィニティの一部を兵器として転用する計画を発動させる。それによって生み出されたのがmark.4及びシンで登場したmark.7だろう。
ネーメズィスシリーズを中心とするmark.4による侵攻によりヴィレ側は碌な補給も開発も出来なかった事が想像される。それでも何とかヴンダーのガワは整えたものの、最後に主機となる初号機が必要となる。そしてヴンダー完成への総仕上げとしてUS作戦が発動される。

初号機を封印柩に納め宇宙空間に飛ばしたのは間違いなくネルフだろう。時期としても今までの考察から恐らくサード後と思われる。またヴィレ側がUS作戦を成功させた事を見ても、ネルフ側も問題なく初号機を回収可能だったのであろう。
ヴィレはおいそれと回収も出来ないがネルフは回収しようと思えば回収出来る場所は?と考えれば何故宇宙空間に「保管」していたかも分かる。

では次にmark.4について詳しく考えてみよう。先程自分は、補完により生じたインフィニティをベースに作られたと考えた。
こう考えるとマリやアスカの言う「使徒もどき」の意味が見えてくる。
そもそもゼーレの行おうとしていた補完計画は、新劇場版に於いては、使徒を全て倒しその後に使徒の持つ生命の実を人類が獲得する事で、より優れた生命になる事を目的としていた。そしてQの時点で「我らの願いは既に叶った」のだ。つまりサード後の生命は知恵の実と生命の実を抱えた生命である為、元来生命の実しか持たないものを使徒と呼ぶのに対しての使徒もどきという呼び方をしているのも理解出来よう。
人間以外の生き物から作られたインフィニティをベースとすれば水中での移動能力や空中飛行能力を与える事も容易だろう。
またヴィレもシンに於いてエンジェルブラッド、つまり使徒の成分を弍号機に使用し疑似シン化に近い状態を作り出していた。ネルフもヴィレも元々は同じ組織だった事を考えれば、ネルフもそれに近しい、使徒の力を与える技術を持っていた事が考えられる。そうしてインフィニティと化した知恵の実を持つ生命に使徒の力を与えて作られたのがmark.4であると自分は考える。

次回はQ本編について触れていこうと思う。まだまだ先は長い。

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