「かわいい」女の子が苦手
0. お久しぶりです
なぜか「顔か性格か」みたいな大昔から愛されているトピックが質問箱にたびたび投下されてるから、ぼくが「性格重視」を断言するきっかけになったエピソードでもおいておこうかと。
なんか個人を特定されたら面倒なので細かいディテールは改変しておく。全部フィクションです。
1. よくあるやつ
あれは新社会人になって3か月くらいった日だったと思う。
仕事を定時で上がってスマホを開くと見慣れないアイコンのLINE通知が。個人LINEなどめったにしないオタクなので「なんだどのグルだ?」と思ったらどうも個チャみたいで、そこには
とひとこと。
何を隠そうこれが例の「かわいい」女である。ぼくになにを求めているかはすぐわかるね? よくある話だ。
でもエピソードに入る前にこの「かわいい」女との関係性が必要だね。
2. 誰それ?
これとは中学の同級生で、「友達」と称するよりは「仲良い友達の仲良い友達」といったほうがより適切なんじゃないかなと思う。
その仲良い友達がどちらかと会う予定があるときにもう一方を呼ぶ。そんなイベントがたまにあったから会う機会はあるけど、直接連絡を取ることはないから仲良いとは言い切れない、そんな関係。
だから高校こそ違ったけど本人が浪人していたことも知っているし、今年就活なのもうわさには聞いてた。
そんな関係の相手の就活なんてどうでもいいだろうって? 向こうがこっちにどれだけ関心があったか知らんけど、ぼく個人としては一方的に思い入れがある相手なんですよ。
中学に入学して、はじめて会ったときはかわいいので人気もあって、成績もぼくよりよくて、「人間って二物をもてるんだなあ」となるなど思わせてくる相手で、当然におモテになられており。
ところが友達が少なくそれ故にごたごたも少ないぼくと違っていろいろあったらしく。向こうが伸び悩む中でだんだん成績の方は差がついてきて、ポジションも変わってきて。数少ないぼくの成功体験のひとつ(ほんとか?)
そう、つまりぼくのほうが「ランクが上」とされる高校に行ったんですね。
3. そしてこのLINEである
もうおわかりですか? これはぼくの自尊心を満たしてくれるイベントなんですよ。
当時ぼくより成績のよかったあいつがたかだか就活の「Webテスト」ごときで助けを求めてくるわけですよ。みんながWebテストのことをどう思ってるかは知らないけどあんなもの所詮足切りにすぎないからね?
就活シーズンに本屋いくとSPIの本とか山積みになってるけど、あれ売れ筋なの怖いよね。
もう就活もおわって社会人になったぼくに断る理由もなく。
具体的にどう手伝ったかはご想像にお任せしますが、まあそれは自尊心が満たされるタイプのイベントでしたよ。
4. で?
まだなんで苦手なのか一切触れてないね。本題はここから。
当然対策が終わってからは連絡を取ることもなく、1年半頃たったある日、中学の同窓会が開かれることに。
暇だったので参加するとそいつがいて、当然「今何してるの?」という話をするじゃないですか。
そしたらそいつは「某メーカーで働いてる」と。ぼくは知らなかったし当然その場でお礼を言われることもなく。
まって? そこってぼくがWebテストの対策手伝ったとこだよね?
平静は装っていたものの、珍しくキレてしまい、それ以降何の話してたのか何も覚えてません。
だってぼくが手伝わなければ結構な確率でWebテスト落ちてそこでは働いていないんだよ? なんで「恩人」であるところのぼくがそれを知らないんです? せめてLINEで「受かったよ」くらい言いません?
それ以降共通の友だちにそれを話したこともないのにまだ覚えてるなんてよっぽど怒ってたんだろうね。
5. まとめとか抽象化とか
仮に誰かのおかげで望んだ企業に入れたらひとことくらい言いません?
何もお礼を言わないのはまあいいとして、それでぼくの前で平然としていられる神経が全く理解できず。その後しばらく「なんでそんなことができるんだろう?」と悩んだところ、
「こいつは人から親切にされるのが当たり前で、当たり前すぎるがゆえに感謝していないのでは?」
という結論が出ました。
ぼくの周りにいる人も幸い親切なひとは多かったけど、何も言わずに助けてもらえるような環境ではないんですよ。
ところが彼女は幼少期から花よ蝶よとちやほやされ、なにも言わなくとも周囲の人が「親切」にしてくれる。当然そのうち一部は下心などあっただろうけど。
「かわいい」女はこうも違うのかと。いわゆるカルチャーショックというやつだった。
仲良い人に親切にするのは嫌いじゃないけど、それは感謝されて親切が返ってくるような相手だから好きなのであって、駅前で配ってるポケットティッシュのごとく全く感謝されないんじゃ嫌ですよ。あまりに一方的な関係すぎる。
だから誤解のないように補足しておくと、顔がよくても人の親切に感謝できるひとは好きですよ。
でも「周りのひとは私に親切にして当たり前」というタイプのひととは仲良くできないなあという。そんな話でした。
これ質問主が読んだらまた荒れそうだなあ。
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