2020.3.7 無人島のロマンの話

珍しく胃腸炎を患って本調子ではない週だった。水曜日におかしいなと思って会社を早退し内科へ。薬をもらってひたすら家でじっと過ごし、木曜、金曜と仕事は問題なくできるようになったのは幸い。会食が流れてしまったのが残念。

家でゆっくりするにも生活リズムをずらせないので寝るわけにも行かず、ずっと読んでいたのがこの本だった。

最近、元同僚が Facebook で紹介していて衝動買いした。半分強を占める前半は、全国の無人島を1島4ページ (見開きカラー写真の2ページと、解説の2ページ) が続く。とにかくその全てが無人島。小さいけど高い崖がそそり立つ島、不自然に緑が抉れている島、赤褐色が印象的な島… それぞれの島が特徴的で見ていて飽きない。人が住んだ記録のない島もあれば、自然の猛威に文明が飲み込まれた島、経済の発展で生活か立ち行かなくなった島、戦争の悲しい歴史を背負った島…色々ある。すべての島の面積や標高とともに、アクセス手段と人口が記載されているのだが、全て「アクセスなし」「人口ゼロ」だ。

画像1

この本に出てきた島で、いくつか聞き覚えのあった島があった。過去の NHK で特集された「南硫黄島」と「孀婦岩」(そうふがん) だ。

日本のガラパゴス 南硫黄島

人が住んだ記録のない南硫黄島。それもそのはず、島を囲う海岸線が崖になっており、島全体が一つの山となっていて、とても人間が生活を営めるような環境にはない。この NHK スペシャルは、この南硫黄島を調査するプロジェクトに密着したもの。

NHKスペシャルのこのシリーズ、とにかく科学者が少年のように目を光らせて希少な種や独自の進化を遂げた生物に出会う様子がとにかく面白い!南硫黄島は、これだけ狭い島でありながら、その標高差ゆえに様々な環境が密集しているというのだ。特に鳥類にとっては重要な羽休め地点となるのだが、ドローンを駆使してそれまで観察できなかった鳥の生態が見つかるところなど、NHKがレベルの高い撮影技術をもってて流石だなぁと感心するところ。

火山の歴史の一瞬 孀婦岩

南硫黄島のエピソードは過去に視聴したものだったんだけど、孀婦岩のエピソードは『秘島図鑑』を読んでから、観たくなってしまったので胃腸炎に倒れたベッドで今週視聴した。

サムネイル画像がわけわからない構図だと思うのですが、この孀婦岩、直径100mもないのに、高さが99mあるという明らかにバランスのおかしい洋上にポツンと佇む (ポツン、というには大きすぎる) 岩なのです。

とにかく謎なのはそのできた過程… それはNHKスペシャル自体に譲るとして、この孀婦岩の調査でも奇妙な深海魚が釣り上げられたり、通常の3倍の大きさの昆虫が見つかったりします。壮絶なのはこの孀婦岩への登頂。この撮影が人類初の登頂というわけではないのですが、これもまたドローンを駆使して迫力ある映像が撮影されてるのでなかなかすごいです。

たまに観たくなるNHKオンデマンド

時々観ちゃうんですよね、NHKオンデマンド。朝ドラや大河ドラマは興味ないし、大戦を中心とした歴史ものもそんなに得意ではないのですが、自然調査系のドキュメントは結構観ます。さすがNHK!という感じがして良い。数がちょっと少ないのが残念なのですが、なんとかならないですかね。今は配信されていないのですが、明治神宮の驚愕の森林の実態を解き明かしたこのドキュメントは見ごたえあったんだけどなぁ。

そんな今週でした。では。

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