NAGA信者の憂鬱

ルール
完全順位制 2-1-0-▲3
南3局 3本場
これ何切って、どうしますか?

自分は8p切ってリーチしました。
まずリーチはするとして、ピンズとマンズどっち切っても大体打点は確保されてるので、枚数差でマンズがよさそう。(マンズは35689m待ちで13枚、ピンズは58p待ちで5枚)

ということで三色がつくかもしれない打5pリーチか、必ずドラが確保される打8pリーチかの二択で悩みました。この時の自分は大体満貫になる方が良いかな?というフワっとした考えで8p切ってリーチ。
不安だったのでNAGAにも聞いてみました。

NAGAも8p切ってリーチ!

まず、5p切ってリーチした場合と8p切ってリーチした場合の累計収支(枚数×アガリ点)をざっくり求めてみます。

前提
・ツモの場合のみで計算。
ラス目からのリーチで出上がりは効きにくく、13枚もあればツモりそう。
・1ハン偶発役(一発・裏等)が載る確率は40%で計算。
2ハン載る可能性も5%くらいありそうだけど、計算にそんなに影響無さそうなので無視しました。

【5p切りリーチ】
3mツモ→12000×3枚=36000
5mツモ→(8000×0.6+12000×0.4)×2枚=19200
6mツモ→12000×2枚=24000
8mツモ→(4000×0.6+8000×0.4)×3枚=16800
9mツモ→(2700×0.6+5200×0.4)×3枚=11100

全部合計して、36000+19200+24000+16800+11100=107100

【8p切りリーチ】
3mツモ→(8000×0.6+12000×0.4)×3枚=28800
5mツモ→8000×2枚=16000
6mツモ→(8000×0.6+12000×0.4)×2枚=19200
8mツモ→8000×3枚=24000
9mツモ→(5200×0.6+8000×0.4)×3枚=18960

全部合計して、28800+16000+19200+24000+18960=106960

ということで収支的には大差ないことが分かりました。

しかし今回は単純収支だけでは完結させることが出来ない、ある重要な要素が存在します。

それは、ハネツモすればオーラス3着目で迎えられるということ。

しかも次局ラス目に転落するのは次局親番の人なので、一旦この局で捲ることが出来れば、次局親が満貫以上のツモ or 自分の放銃でない限りラス終了を迎えることが無い。もし満貫をツモったとしてもラス目のままで、条件は緩和されるものの状況は変わらない。
(現状3着目と15600点差だが、跳満ツモると12900+3300=16200点縮まるので、瞬間3着目に立つことが出来る。一方満貫ツモると8900+2300=11200点縮まるので、オーラス4400点差となる。親はテンパイノーテンで最大4000点縮まっても3着で残り、伏せる選択肢があるので、次局も自分が1000-2000以上のアガリをしないとダメになる)

完全順位制でラスのペナルティが重いルールなので、一旦3着に上がっておくことの効用はめちゃくちゃ大きい。

ということで、累計収支ではなく累計ハネツモ枚数(ハネツモになりうる枚数×実際ハネツモになる率)を計算してみることに。前提は累計収支計算時と同様です。

【5p切りリーチ】
3mツモ→3枚×1.0=3.0枚
5mツモ→2枚×0.4=0.8枚
6mツモ→2枚×1.0=2.0枚
8mツモ→×
9mツモ→×

全部合計して、3枚+0.8枚+2.0枚=5.8枚

【8p切りリーチ】
3mツモ→3枚×0.4=1.2枚
5mツモ→×
6mツモ→2枚×0.4=0.8枚
8mツモ→×
9mツモ→×

全部合計して、1.2枚+0.8枚=2.0枚

結果、8p切りリーチのハネツモ率は、5p切りリーチに比べて約3倍もあることが分かりました。

もしこれが東1局とかの何も条件の無い場なら、5p切りも8p切りも局収支は大差無さそうだけど、満貫効率で8p切りリーチを選びそう。でもこの局、この点数状況に於いては5pを切ってハネツモを狙うべきだったかもしれない。そんな風に自分の中で結論つけました。麻雀って難しい。

麻雀って二度と同じ場面は来なくて、今この瞬間に直面している状況に臨機応変に対応しないと行けない。そこで固定観念に囚われてはいけないし、一見変な選択をすることになるかもしれない。そしてそれが正解かどうかを保証する術もない。(結局5p切りリーチが合っているのかどうかも不明です)

こういうのってAIだけ参考にしても全然身に着かないし、自分は相変わらず全然出来て無くて課題だなーと思った。逆にこういう場面でバシッと正解を選べる人、例えばMリーガーでいうと堀慎吾pとかは、本当にカッコいいですよね。

以上駄文でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?