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最初は夢と根拠のない自信だけ

でもね、
「釜石から海外へ一歩踏み出すマインドセット」
っていってもね、
「海外ビジネスの勝ち方」
っていってもね、
釜石なんですよ、ここ。東京とか横浜とか大阪とか福岡とかじゃなく。
仙台でも盛岡でもないんですよ。
わ〜、人口が3万人切っちゃった〜。
わ〜、産婦人科がなくなって子どもが産めない街になった〜。
っていってるわけですよ、釜石。
「海外ビジネスの勝ち方」って必要ある?
超ドメスティックなんですけど?
……っても思うわけです。
(昨日の続きですよ、今日は)

講演のマクラが終わり、今日のアジェンダがドーンとプロジェクターから映し出される。

①海外進出のメリット
②調査すべきポイント
③大切な3つの要素
④求められる能力

もちろん、わたしはそうは思わないわけです。
超ドメな釜石でも、
「海外ビジネスの勝ち方」って必要ある?
とは思わないです。

確かに「海外ビジネスの勝ち方」そのものは必要ない。
海外ビジネスやらないから、他人事です。
こういうときは、自分ごとに翻訳しましょう。

①海外進出のメリット
①ー1 市場拡大:日本のマーケットには限界が来る
①ー2 売上増加:このままじっとしてて10年後どうなる?
①ー3 リスク分散:いろんなところに、いろんなものに
①ー4 人材確保:多様な視点の獲得
①ー5 技術、ノウハウの獲得

たとえばわたしなら、市議会議員として翻訳してみる。
釜石から足を伸ばして、宮古、大船渡、一関、北上、花巻、盛岡、にもっと行ってみる。同業の議員さん、移住してきた人、地元でビジネスやってる人、に会う。
いろんな視点やいろんなノウハウが得られる。

②調査すべきポイント
PDCA(Plan Do Check Action)ではなく、R(research)DCA
②ー1 市場
②ー2 経済状況
②ー3 顧客
②ー4 宗教と文化:その国の神様、文化に感謝する。
②ー5 パートナー:ローカルな人たちとどれだけ時間を取れるか
②ー6 競合

その街の経済、産業はもちろん、伝統芸能とか神社とかお寺とか、
そんな人々の生活に密接してる(ようには見えなくても)カルチャーを理解する。


③大切な3つの要素

③ー1 文化へのリスペクト
③ー2 宗教、哲学
③ー3 ファミリーコミュニケーション:家族ぐるみでの付き合い

メンバーコミュニケーション(飲み会)もいいけど、
家族ぐるみでの付き合いが、その人とのより深い関係ができる。


④求められる能力
④ー1 語学力(英語力):いっぱい失敗すること
④ー2 協調性:頑固さをはずす
④ー3 柔軟性
④ー4 瞬時の判断能力
④ー5 クリエイティビティ
④ー6 人間性
④ー7 ケーススタディ

いろんな街の施策をケーススタディする。
人間性、柔軟性、クリエイティビティを磨くためにアートや自然にふれる。
語学は朝のルーティンのひとつとして英語と中国語をやってるし、
判断能力をどうにかしないといけない。。

質疑応答の時間。
わたしは手を挙げて、
「海外ビジネスの勝ち方、っといっても、会社の規模、技術、商品、サービス、みんな海外ビジネスするのほどことでもないですよ、と思って聞いている人たくさん会場にいるかもしれません。そういう人にどうアドバイスしますか?」
と質問してみた。

サチン・チョードリーさんは、
まずそのワクを外しましょう
『そこまでいかない、そこまではいいよ』っていうワクを外して、
そして、自分の仕事、こだわりに自信を持つことですね」

ワクを外す、は、インドの言葉で「ジュガール」。
サチン・チョードリーさんが大きな転機を迎えた言葉だ。

固定化された思考を解き放つ。
発想を自由に広げる。
これはまさに、そうだ。
韓国、中国、すぐ近くでのスモールビジネスだと始めやすい。
ツテをたどってみる。

しかもその先は海外でもいいし、県内ほかの地域でもいいし、県外でもいいし、首都圏でもいいし、関西圏でもいいし、九州圏でもいい。

サチン・チョードリーさんは、
「最初は夢と根拠のない自信だけ。そこから始めた」
という孫正義の言葉を紹介する。
「チャレンジして失敗することを恐れるより、
何もしないことを恐れる」

という本田宗一郎の言葉を紹介する。
「失敗することを恐れるより
真剣ではないことを恐れる」

という松下幸之助の言葉を紹介する。

そして、
「世界のトップofトップは、何を大切にすると思いますか?」
と。
「世界のトップofトップは、睡眠を大事にします。
世界のトップofトップは、スピードが速いです。たとえばメール。
世界のトップofトップは、自分でSNSで発信します。
世界のトップofトップは、新しい技術を使います。
世界のトップofトップは、勉強します。学び続けます」

最新学習歴の更新、だ。
我が意を得たりだ。

だれだ、「うさんくさい」とかいっていたのは。
講演中ずっと、メモをとりまくっていた。