保育園は大入り、幼稚園は絶滅の危機
「釜石市子ども・子育て会議」を傍聴してきた。
委員には、子どもの保護者、幼稚園保育園こども園の関係者、子どもたちとの活動を運営する団体、働くオトナ系代表、事務局は市役所職員。
年間4回あるうちの最初の会議だからか、
会議は前の期の成果報告と説明、数字がずら〜っと並んで、
子どもの数が劇的に減っているのははっきりとわかったが、
子育て支援事業が実際にどんなことやってるのかの実態、
利用者からの声のようなのが少なかったので、
「なにかご意見を」と保護者や団体さんたちに水を向けてもなかなか、ね。
2回目3回目に計画案を検討することになっているので、
そのときに意見を言うのかな、と想像している。
報告でちょっと驚いたのは、
鵜住居幼稚園が危機的な状態にあること。
定員46に対して5人しか在籍していない。
5歳児が3人、4歳児2人、3歳児ゼロ。
鵜住居幼稚園は市内で唯一残った公立の幼稚園。
ほかは民間のこども園になっている。
子どもたちが地域にいないわけじゃない。
鵜住居保育園は定員70で入所者68人。
5歳児11人、4歳児15人、3歳児15人、となっている。
鵜住居幼稚園は
・給食がない
・下校時間が早い
なので、共働き家庭にはちょっとつらい。
でも、鵜住居は海がある。
根浜海岸という砂浜のビーチだ。
山があって川があって海がある、
という自然条件がそろっている。
幼稚園の園舎も新しいし、
小学校中学校と隣接している。
高台にあるから津波にも安全。
なので、街なかの人数が多い保育園やこども園、
児童館とか学童も、ときどき鵜住居幼稚園に遊びに行ってはどうか、と。
しかも、三陸鉄道を利用する。
JR釜石線に乗って釜石駅までいって、
三陸鉄道は同じプラットフォームだから乗り換えは簡単。
三陸鉄道釜石駅から鵜住居駅はふた駅。
鉄道利用の促進にもなるし、
子どもたちが釜石線とか三陸鉄道とか、
親しみやすくなる。
ああこれはいいプランだ、と思ってはしゃいでいたら、
でもこれは鵜住居幼稚園の園児の人数どうする問題にはなんら解決にならないことに気がついて、がっかり。
自己肯定感が下がった次第。