哲学のある日常

偶然か必然か、ある人とのご縁から踏み出した哲学の世界。 世の中は生きて行くには時に辛す…

哲学のある日常

偶然か必然か、ある人とのご縁から踏み出した哲学の世界。 世の中は生きて行くには時に辛すぎるけど最終的には全ては愛だとどこか思っていた筆者の哲学の世界への一歩から、その先の記録。愛ってなんだろう。思慮深く、美しくありたい。

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哲学のある日常

哲学書を読み進む傍ら、日常にふと頭に浮かんだ物事、考えが哲学とつながった時、あらためて哲学書を読み返してみる。そんな繰り返しの付き合い方でもいいんじゃないかな。 (とりあえず読書の記録から。何を書いて行くかは書きながら考えます) 気になっていたけど手を付けられずにいた私と同様な誰かへ、わずかでも後押しになることを願って。

    • ちょっと休憩。一般向け講座に参加してみた話

      実は3冊目としてプラトンの『パイドロス』に手を付けていた。同時にもっと色々、プラトンや哲学について知りたい、理解したいというところから一般でも受けられる授業とか何かがないかと調べていたところ、朝日カルチャースクールが目に止まった。 今はわざわざお金を払わなくても、足を運ばなくても、多くの講義や解説動画も配信されているが、動画だと気になった点などその場で質問ができない事に結構フラストレーションがたまったりする。加えて、集中力も長くは続かない。なので対面での講座を探していたとこ

      • #02 プラトン『饗宴』

        2022年4月 プラトン『饗宴』 『ソクラテスの弁明』を読み終えた後、知人に次に何を読んだらいいか相談してみたところ、いくつか候補を提示してもらい、同じプラトンの流れでいくことにした。 愛と美と憧れ。理想。少年愛。 まず、シチュエーションが面白い。言ってみれば宴会の余興。それとしてはだいぶ高尚な弁論大会となるわけだが、実のところある宴会の次の日の別の宴会でのこと。ある程度社会的地位のある人々の娯楽なのであろうが、一体どれだけ宴会好きだったのだろうか。そして昨日は飲み過ぎ

        • #01プラトン『ソクラテスの弁明』

          はじめに、ここでは特に哲学的な内容について語るつもりもなく、自分がそうだったように、未知のものに警戒心を表している子犬をあやすように「読んでみるとこうだよ」「大丈夫だよ」と思ってもらえるようなことを書いていきたいと思う。 この作品から何を考え、何を感じ、何を得たのかは各人にお任せすることにしたい。 2022年3月 『ソクラテスの弁明』プラトン著 納富信留訳 光文社版 本当に何も知らずに読み出すと、予想外に読みやすいことにある種の驚きがあった。同時になぜ今まであんなに警戒し

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          私の場合

          なぜかはよくわからないけれどずっと哲学や宗教学に興味があった いわゆる「哲学とは」の入門系の本は手に取ってはみたもののイマイチ読む気になれない(マンガも同様) かと言って誰のどの本から読んだらいいか途方に暮れる ただでさえ「ちょっと難しい人」の自覚あるのに今以上に難しい人になりそうで怖い そもそも理解出来るのか? なんて、何かと理由を付けて自分の興味から目を逸らしていた、ありがちなタイプ。 ある時、何のご縁か知り合った方が哲学の研究者で、話をしているとやっぱり哲学