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異様に古びた令和元年銘10円玉の謎を追う!/MUTube

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ムー2022年5月号の「異様に古びた令和元年銘10円玉の謎」

キャッシュレス化が進む現代においても、現金をまったく使わない生活というのは難しいだろう。多くの人の手を渡り歩くうちに紙幣も硬貨も劣化していく。とくに金属製の硬貨は長く流通するなかで、製造年数によっても風合いが異なってくる。

だが、京都府在住のホラー漫画家・洋介犬氏が所蔵している「令和元年銘の10円玉」はそれらと一線を画している。令和元年製造とは思えないほど、異様に古びているのだ。緑青が吹き、見るからにボロボロになのだ。
このコインを発見したのは洋介犬氏の妻。コンビニか自販機で買い物した際のおつりに紛れ込んでいたそうだ。コイン磨きを趣味としているという洋介犬氏。日ごろから古びたコインや汚れたコインがあれば、それを集め、磨いているのだという。
問題の10円玉は表、裏、両面に濃い緑青が吹き、肉眼で見てもわかるほど細かい傷が無数についている。また、エッジにも新品のコインのようなシャープさはなく、長い年月を経てきたかのようにまるみを帯びている。いずれの点でも、年号と状態がまったく釣り合っていないのだ。

洋介犬氏がこのコインの異様な状態についてTwitterに投稿したところ、瞬く間に10万近い“いいね”がつくほどの反響があった。この汚れの成因についても意見が交わされ、「雨ざらしにされたのではないか」「屋外に放置されていたのではないか」という仮説が寄せられていた。
しかし、コインは意外にも雨に強く、よほど長期間風雨にさらされない限りは、変色こそすれども、ここまで極端に劣化することはありえないそうだ。
また、例えば温泉の成分に含まれる硫化水素に晒されたとしたら、むしろ変色と劣化が進んでしまい、表面の文字が読み取れなくなるほどに変化してしまうのだという。

洋介犬氏の令和元年銘10円玉は、意図的な変化を加えられたというよりも、何十年もの間、多くの人の手を渡っていく中で、自然に劣化してきたように思える。
しかし、令和元年銘というと、もちろん製造から数年しか経っていない。このコインは何十年も先の未来からタイムトラベルしてきたのか、あるいは、パラレルワールドから紛れ込んだ別世界のコインなのか。コインが辿ってきた過程を想像せずにはいられない。

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