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高橋桐矢先生に「ルノルマンカード占い」を学ぶ! 36枚のカードが人生マップに/辛酸なめ子・魂活巡業

人生のステージや日常的な場面の絵柄で親しまれる「ルノルマンカード」。日本への導入といえばこの人、高橋桐矢先生に占っていただきました。

文・漫画=辛酸なめ子

今回お邪魔したのは…

高橋桐矢(たかはし・きりや)/占い師、作家。ルノルマンカードによる占いサイトを日本ではじめて導入した。著書にオリジナルカード付きの『実践ルノルマンカード占い』ほか。https://spur.hpplus.jp/fortune/special/lenormandcard/

「ルノルマン」は伝説の女性占い師

「ルノルマンカードは、18世紀から19世紀にかけてフランス社交界で活躍したカリスマ女性占い師の名前にちなんでいます。今でいうなら『細木カード』みたいなものでしょうか」と、絶妙なたとえで説明してくださる高橋桐矢先生。

「マドモワゼル・ルノルマンはナポレオンの妻のジョセフィーヌを占い、夫の栄光とその後の失脚を予言したことが評判になったとされています。でも、それは彼女の自伝に書かれていたこと。自己プロデュースがうまい方だったようです」

 ルノルマンは、トランプ占い、花占い、手相、霊感などを操っていたそうです。その名前を冠したカードは、36枚に象徴的な絵が描かれているのが特徴です。
「人生ゲームとしても使われていたので、人生のあるゆる場面のシンボルが入っています」とのこと。
「今流通しているカードのデザインは、シンプル系からキラキラ系まであります。ただ、36枚を並べて占うとき、絵が描き込まれすぎていると見づらくなってしまいます。私の本は、シンプルで見やすいデザインのカードを付録にしています」

 ちなみにタロットの「塔」や「死神」みたいに、怖い意味のものはあるのでしょうか。

「ルノルマンカードには不吉なものは少ないです。『鎌』は何かを断ち切る象徴ですが、必ずしも悪い意味ではありません。『狐』はずるさやフェイクを意味すると同時に、賢さのシンボルです。『ネズミ』は何かを失う、という意味ですがケチを戒めるカードでもあります。ルノルマンの『塔』はタロットと違い堅固な造りで、権威や公的機関を表します」

 さすがに「棺」のカードは縁起が悪そうですが……。

「ひとまずお休みという意味なので、不吉ではないですよ」

 占いの方法は、36枚すべてを並べて、本人カードとキーカードを中心に読み解く「グランタブロー」、連鎖的にカードのストーリーを展開していく「ハウス法」などがメジャー。
 カードが示すストーリーを読んでいくという占い方なので、原稿執筆の流れに悩んだら、ルノルマンカードに頼るのもありかもしれないと希望が生まれました。

次元上昇漫画

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(ムー2019年3月号掲載)

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