オカルティスト三島由紀夫 憂国の作家が追い求めたUFOと『日月神示』、そして輪廻転生
今年もまた11月25日、憂国忌を迎える。――三島由紀夫が自決してからそろそろ半世紀が経過しようとするが、彼の言行は、文学のみならず、政治、文化など、戦後日本の歩みに広く影響を与え、その影響力は現代に至るも衰えることがない。
その三島は、若い頃から霊異とミステリーの世界に異様な関心を抱きつづけ、その知見は、彼の文学作品だけでなく、自身の死生観にも強い影響を与えた。その結果が、あのような最期であったともいえるのだ。これまであまり知られてこなかった、昭和の文豪の「オカルティスト」と