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小論包

春先にはねっとりとした気だるい
誰かから帯びたマイナスの思考が自分の
時間を数分消費させる。
腹立たしく感情で制圧したくなるが、
それではまた同じ事の繰り返しだ。

どこに行ってもいるこのタイプの人。
後々意味が分かる場合もあるが。

さぁ、腰が重い、
僕は一度気合いを入れ直す。
初めて行く通りの街中華、
メニューは少ない。
大体油淋鶏か、かた焼きそば、餃子
好きになるお店は自分の好きな料理が美味しいかどうかの基準で決まる。

この店は当たりだ。
独創性と老舗のような安心感、
きっと他の料理も美味しいに違いない。  

それから他の料理も食べてみようと思うのだ。
途中からはコンプリートをするという別人格かと思うくらい、勇ましい意気込みが感じられる。

この日、人の新しい表情をみた、
腹立たしい事の多い仕事場であるが
技術不足による悔しさが勝る。
人は尊敬の念を持ち似てくる。
あの人もあんな表情も持っているのだと、
目撃した。

あの人は優しい目をしていた、
事細かに厳しくなれる人は
その振り幅大らかになれるという
風に考えてみた。
こういったことは2人より3人、
複数人でいる時に発生する。
だから僕は2人でいる事もあれば、
複数人でいる事も好きだ。
僕は集団行動が苦手なタイプだ。

尊敬をしている人に対して
承認欲求を持ち何か共有できる事柄は
無いかと近づこうとする。
お互いいる環境でその時間は
グッドな景色が良い。

都会ではピエロをよく見かける。
お面を被ってそれが取れなくなった人も。
表情と言葉と行動が一致していないのだ。
ほらメラビアンの法則の様な理論も存在するし、
付け焼き刃のファスト知識が
生活に役に立つ事は殆どない。

昼飯時の中華料理屋の雰囲気が好きだ。
厨房の音、注文の声、静かな雰囲気より
こういう日常的な音が流れている方が
そんな感情に相応しい。
イヤホンをしまった。

その週中華料理店に行くのは2回目
オズは小さな小包を頼んだ。
最後の一つ、じゃんけんで
僕はパーを出し、
やつはグーを
美味そうに食べた。


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