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【ムンナ獣】2連続TOP8で見えてきたアフターオーコ時代のレガシー展望

《王冠泥棒、オーコ》が禁止になり、イベント自粛も解除され、地元のショップも賑わいを取り戻しつつある中、僥倖にも2週連続でレガシーのイベントでTOP8に残ることができた。

1周目:バント対立

1週目は2年前のバント対立をアップデートしただけというもの。新たに《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が追加された。しかし《対立》のための生物カウント、《僧院の導師》のためのスペルカウントの両方をクリアしなければならず、お世辞にもデッキとは言い難い出来だった。一応、危険な土地は寝かせればよいという触れ込みで《不毛の大地》は採用せず、基本土地を多めにしたことで《基本に帰れ》を採ることができるようになっている。

やめろや


2周目:ムンナ獣

2周目はオーコ時代から温めていたアイデア、《ムンナ獣》を使うというもの。《ムンナ獣》とは何か…その答えはコレです。


ムンナ獣
4 溢れかえる岸辺
3 不毛の大地
3 吹きさらしの荒野
2 Tropical Island
2 Tundra
1 Savannnah
1 冠雪の島
1 冠雪の平地
1 冠雪の森
1 汚染された三角州

4 金のガチョウ
3 石鍛冶の神秘家
3 氷牙のコアトル
3 真の名の宿敵
2 自然の怒りのタイタン、ウーロ
2 鋸牙の破砕獣

4 渦まく知識
4 剣を鍬に
3 思案
3 目くらまし
1 梅澤の十手
2 否定の力
4 意志の力
1 殴打頭蓋
1 精神を刻む者、ジェイス
1 ゼンディカーの同盟者、ギデオン

2 外科的摘出
2 封じ込める僧侶
2 エーテル宣誓会の法学者
2 領事の権限
2 活力の力
1 恩寵の宮廷
1 森の知恵
1 神秘の論争
1 石術士、ナヒリ
1 安らかな眠り

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イコリアの統率者デッキで登場した《ムンナ獣》こと《鋸牙の破砕獣》は、変容することで6/6トランプル疑似速攻を繰り出しながら、非生物限定の《内なる獣》を撃つことができる。

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白を含んだデッキにおいて、対処しづらいプレインズウォーカーを処理できる《スカイクレイブの亡霊》はユーティリティカードとして高い地位を得ていた。しかし、《王冠泥棒、オーコ》の退場で《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の有用性が高まると、この2枚の採用は必然的に3色のダブルシンボルを要求することになり、主軸カラーの先鋭化が急務となっていた。そこで白羽の矢が立ったのが《鋸牙の破砕獣》だ。これなら、シングルシンボルでPWを除去できる上、フィズらせられても4マナ6/6トランプルというフィニッシャーが残る。《スカイクレイブの亡霊》は除去した後で2/2を守るという本末転倒な動きを強制させられることもしばしばあったが、これは大きな違いだ。


課題

このデッキは《ムンナ獣》の変容のため、《貴族の教主》は《金のガチョウ》に、《タルモゴイフ》は《氷牙のコアトル》を採用している。一応、ガチョウを変容させて6/6飛行トランプルを生み出しつつ、食物トークンを3/3にする究極戦闘隊形(デモリシング・ファランクス)を組むこともできるが、《ムンナ獣》を引かない時の《金のガチョウ》が弱すぎた。

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前に試したから知ってたけど、やはりクロックにならない

プレッシャーにならないマナ・クリーチャーはコントロールのお客様だ。現に2週連続で奇跡に負けている。


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また、変容できない人間である《貴族の教主》を落としたのに、サイドボードが全然練れていなかった。このあたりも非人間を採用するべきだった。


これからのレガシーのキーカードたち

ストリクスヘイヴン発売前だが、今のレガシーはかなり混沌としてきて面白い。《船殻破り》に《敵対工作員》と、ここ最近3マナ域が飽和しつつあるので、何を採用し何を切るか、経験が物を言うフォーマットでの腕の見せ所だ。

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統率者レジェンズ


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そんな中でも、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》は頭一つ抜けている。こいつのダメージレース競争力がバグっていることは周知の通りだが、ライフゲインが絆魂ではなく誘発型能力なことで、プロテクションやダメージ解決前のブロッカー排除等で誤魔化せないことが拍車をかけている。今後のフェアデッキはこのカードを中心にメタが回っていきそうだ。


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最後に、巷で話題になっているこのカード。もうどこぞのプレインズウォーカーに鹿にされることもなくなり、今日も元気にTundraを駆け回っているようです。2ターン目に3マナ域に到達するバリューが減ってきているので、マナ・クリーチャーをこいつに入れ替えてもいいかもしれない。現場からは以上です。

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