社会人辞めて医師を目指してもいいじゃない。

社会人が仕事を辞めて医師を目指すことについては賛否両論あるだろう。
私自身も社会人をやめて医師を目指す一人であるが,今でもこの選択が本当に良かったかどうかなんてわからない。
正直なところ,リスクの大きい選択だと思っている。

社会人として働いていたならば,収入があり,その会社でそれなりのキャリアを積めたのは間違いない。そして,医学部の道に進むことになっても18,19歳の子たちと足並みをそろえて再び勉強することになる。正直なところ,人間としての成長は全く感じられない。周りの年齢が低い分,社会的な立ち振る舞いや考え方に対する自己成長感は,社会人のほうが間違いなくあったと思う。


だから医師を目指すことがよくないことか?と言われると,私はそうではないと思う。理由は主に3つ。

1つ目は,やりたいことにロジックは必要ないから。医師になりたい感情や情熱があればそれで十分だ。ロジカルに行動する人ももちろいると思うのだが,医学部を再受験し,その関門を突破する人たちには何かしらの情熱を持っているはず。その情熱の根源が論理的不十分であったとしても,誰かの役に立ちたいというポジティブな考えがあればそれだけで十分だ。考えるよりも行動したほうがいいものばかり。

2つ目は,社会人を辞めてまで医学部に入学したというその意識が,医師を目指す理由をさらに醸成させるから。もちろん,学生になったから長期休暇を存分に満喫する人もいると思う。しかし,明確な目的意識を持っていない人でも,奥底に秘めた意識が芽生えるはず。入学当初にやりたいことがはっきりしていなくても,勉強していく中で自分の興味あるものを突き詰めていけばいい。それが,結果的に医学部にいる意味に繋がってくる。

3つ目は,一般的な考え方にとらわれすぎだから。だれが社会人になったから学生になってはいけないと?やりたいことをやるのが最も生きがいを感じる生き方ではないだろうか。


まわりはまわり,自分は自分。
他者貢献という導き星に向かってさえいれば,自分の道を突き進めばいい。

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