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PDCAサイクルに足りないもの

企業のWebマーケティングやDX化の支援をさせていただいている、ディレクターバンクの棟近です。

「PDCAサイクル」はWebマーケティング運用にとって必要ですが、万能ではない、という話をしたいと思います。(そして、その欠点を補うもうひとつの視点についても触れたいと思います)

Webマーケティングの現場では、PDCAサイクルを意識した運用はとても大切なのですが、時にその運用手法が、現場の動きにブレーキをかけてしまうことがあります。

大企業にありがちなのですが、PDCAサイクルをまわすための社内コミュニケーションコストがかかりすぎて、結果、現場が疲弊し、次のトライアルのサイクルが回せない状態でプロジェクトが停滞してしまう、というケースを見かけたりします。

また、出だしの仮説(PLAN)作りができないために、何を実行していいかわからないというケースのご相談を受けることもあります。

PDCAは、過去の結果を検証して、新たな改善仮説を作り出す、という「フィード・バック(過去を振り返る)」の考え方が基本になります。

一方で、新規事業をはじめ、Webマーケティングを実践する現場では、日々状況が変化しているので、過去の経験から生まれた仮説が、未来では役に立たない、といったケースも存在します。

この場合、もうひとつの視点が必要になります。

それは、「どのようにすれば、あの理想を実現できるのだろう?」という、「フィード・フォワード(未来・あるべき姿からの逆算)」という視点です。

PDCAサイクルで「過去からの学び」を論理的に片輪で回しながら、もう片輪で「未来からの逆算」の仮説検証プロセスを追いかけていく。

この「フィード・フォワード」のアプローチで大切なのは、組織トップのリーダーシップです。

組織のトップ自身が、率先して「フィード・フォワード」の視点で、目指すべきゴールを明確にし、そのコンセンサスを組織内でとっていく必要があります。

なぜならば、正解や根拠のない未来からの逆算は、意志のあるリーダーの下でしか現実にはならないからです。

Webマーケティング運用も、新規事業開発も、過去からの学びという「ロジック」と、未来からの逆算という「ウィル」の両輪を、バランスよく回し続けることが成功確率を高めるポイントだと私は考えています。

ディレクターバンクでは、Webマーケティング運用や新規事業開発の戦略設計からご支援させていただいてますので、ご興味がありましたら、お気軽にご相談ください。


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