見出し画像

HubSpot料金体系&低価格プランでできることをまとめてみました。

みなさん、こんにちは。Webマーケティングの運営支援をしているディレクターバンク株式会社の棟近です。

インバウンドマーケティングのツールとして日本でもかなり認知が広がってきたHubSpotについて、最新の料金プランを調べてみました。

HubSpotは、主にBtoBの領域でコンテンツマーケティングを運用するのに、よく使われているツールのひとつです。

HubSpotには無料で試せるCRMがあり、また月額3,000円から試せるStarterプランという低価格の料金プランもあります。

料金面だけを見ると、競合サービスとしてよく比較されるSalesforceやマルケトに比べてHubSpotはリーズナブルな感じはしますが、実際、それらの料金プランでどこまでのことができるのか?という視点も加えて、私なりに最新の料金プランをまとめてみました。

HubSpotとは?

HubSpotとは、見込み客を惹きつけ、リードに転換し、顧客化を促すためのインバウンドマーケティング及びセールスの統合型クラウドサービスです。

2006年米国マサチューセッツ州で設立されたHubSpot社が提供するサービスで、世界120か国以上、12万社以上の企業で導入されています。

HubSpotは、無料で使える高機能なCRMを中心に、必要な機能を組み合わることで、自社に必要なマーケティングや営業のDX環境をワンストップで調達することが可能になっています。

おすすめの始め方としては、まずは無料のHubSpot CRMの利用登録をした上で、HubSpotの管理メニューからいろんな機能を試しつつ、どういった有償サービスプランに入るべきか考えていくのがいいかな、と思います。

なお、HubSpotとはどんなサービスなのか?もっと基本のところから知りたいという方は、こちらの記事も合わせてご覧いただければと思います。

HubSpotのサービス体系の考え方

HubSpotでは、マーケティング部門、営業部門、カスタマーサービス部門など、会社のそれぞれの部門で必要とされている機能ごとに、「●●Hub(例えば、マーケティン部門向けだと、Marketing Hub )」という名称でグループ化され、そのグループ単位で料金プランが設定されています。

ちなみに、2022年2月現在だと、HubSpotには以下のサービス体系で構成されています。

HubSpotのサービス体系の考え方
HubSpotのサービス体系

HubSpotの料金プランの全体構成

HubSpotのサービス体系の中核にあるHubSpot CRMは完全無料で、このサービス単独での料金プランは存在しません。

その他の5つのサービス体系(●● Hub)毎に料金プランが設定されています。

料金プランはそれぞれ以下の3段階のレベルで設定されています。

「Starter」料金プラン

月額3,000円〜6,000円レベルのエントリープラン。まずお試し的に使いたい場合はこのプランでOK。

「Professional」料金プラン

月額48,000円以上のプラン。HubSpotを本格的に使いたい場合は、だいたいがこのプランになる。

「Enterprise」料金プラン

月額14万円以上の大企業向けプラン。該当するのはかなりレアケースかも。

利用料金は基本的には月額定額制ですが、「Starter」料金プラン、「Professional」料金プランについては年間一括払いをすると10%割引になるようです。

HubSpotの料金プラン(2022年2月19日調査時点)

以下、私のほうで調べたHubSpotの料金プランです。
縦軸に料金プラン、横軸に5つのサービス体系(●● Hub)をおいて、それぞれの月額料金を入れています。

HubSpotの料金プラン(2022年2月19日調査時点)
HubSpotの料金プラン(2022年2月19日調査時点)

上記の料金プラン表をみていただくと、一番右の列に「CRM Suite」という列があると思いますが、これは全サービスの機能をまとめた統合プランになっています。
価格を見ていただくとわかるかと思いますが、Starter料金プランを選択する場合は、はじめからこのCRM SuiteのStarter料金プランを選択しておいたほうが得です。なんと単体プランの料金と同じ。(ここ、テスト出るところ)
あと、決済はどの料金コースもクレジットカード決済が可能です。

HubSpotの無料プランの位置づけ

個人的な感想ですが、HubSpotの無料プランはあくまでHubSpotのサービスの使い勝手を試す、くらいのつもりで利用する範囲かな、と思います。

HubSpotの無料プランの場合、
・自社ドメインのランディングページが作れない。
・ランディングページや送信したEメールにHubSpotのロゴが表示されてしまう。

といった点から、あまり無料プランのまま、お客様向けにメールを送ったり、ランディングページを紹介したりするのは格好悪いかなぁ、と思います。

HubSpotの無料プランを使ってみて、なんとなく良さそうだったら、Starterの料金プランに入ってみて、そこから本格的に自社のWebサイトやメールマーケティングを始める、といった流れが良いかと思います。

ちなみに、Starterの料金プランを選択する際は、はじめからCRM SuiteのStarter料金プランを選択しておいたほうが得です。(今日2回目、ここ、テスト出るところ)

次に、HubSpotのCRM Suite Starterの料金プランでどこまでできるか、調べてみました。

HubSpot CRM Suite Starterの料金プランでできること

月額6,000円のHubSpot CRM Suite Starterの料金プランでできる主な機能を以下、まとめてみました。

1.コンタクト管理機能(CRM機能)

1-1.コンタクト情報の管理

コンタクトの氏名、会社名、メールアドレスといった基本情報の他、商談や取引状況、カスタマーサポート履歴なども一元管理できます。

1-2.会社情報の管理

コンタクトが所属している会社の情報管理ができます。会社のドメイン情報を元に、HubSpotが独自で保有しているデータベースから、業種や住所、企業概要情報などが自動的に取得されます。

2.コミュニケーション機能

2-1.受信トレイ

メール、Webチャット、問い合わせフォーム、Facebook Messengerのやりとりを一元管理する受信ボックス機能です。まだ対応する担当者がいないコンタクトについては、この受信トレイから、対応担当者をアサインすることが可能です。

2-2.チャットフロー

自社のWebサイト、もしくはFacebookページに訪問してきたユーザー向けに、1対1のチャットをおこなうことができます。

チャットは、自動応答形式のチャットボット機能も提供されており、自社のWebサイトのどのページにアクセスした訪問者がいた場合に、チャット画面を表示するかといった細かな設定も可能です。

3.マーケティング機能

3-1.広告

Google広告、Facebook、Instagram、LinkedInの広告アカウントをHubSpotに接続して一元管理することができます。

それぞれの広告に反応している人は誰か、コンタクト情報と紐付けて参照することができるので、より精度の高い広告の効果測定が可能。

3-2.Eメール

ミニマム料金の月額 6,000円だと、マーケティングコンタクト1,000名まで、月間5,000通までのメール配信が可能です。マーケティングコンタクトを増やしたり、月間のメール配信を増やしたい場合は別途、追加料金が発生します。

3-3.ウェブサイトページ、ランディングページ

プログラミング知識のない型でもドラッグアンドドロップでブラウザ上でページレイアウトを作成できる他、テンプレートデザインも提供されています。
また、HubSpotから提供されているブラウザベースのデザインツールで、細かいCSSの調整も可能です。

3-4.フォーム

HubSpot CRMには、お問い合わせや資料ダウンロードなどでリード獲得するためのWebフォーム機能があります。

Webフォームを作成するとHTMLタグが発行され、そのタグを自社のWebページに埋め込むとWebフォームが自動生成されます。

3-5.ブログ

自社ドメインでのブログを設置、利用することが可能です。

4.セールス機能

4-1.取引

セールスパイプラインを設定し、現在どんな商談がどんな状態になっているか、カンバン形式のダッシュボードで、営業の進捗状況をリアルタイムで把握することが可能。

4-2.タスク

担当者ごとにタスクの管理ができ、メンバー内で個々のタスクの進捗状況の共有ができます。

4-3.ミーティング

Googleカレンダー、またはMicrosoftのOffice365カレンダーと同期させることで、ミーティング可能な日程候補を表示し、Web上からミーティング予約申し込みを受付けることができる機能。

5.サービス機能

HubSpot CRMでは、コンタクトへの対応履歴を記録するチケット機能も無料で利用ができます。

5-1.チケット

コンタクトへの対応履歴を記録する機能です。会社情報や取引情報とも紐付けて管理することができ、対応すべき担当者を割り当てることができます。

また、取引と同様、カンバン形式のダッシュボードで、チケットの対応状況をリアルタイムで把握することが可能です。

6.レポート機能、その他

6-1.ダッシュボード

マーケティング、営業、カスタマーサービスの各活動のデータをグラフ化して表示することができます。

6-2.レポート

ダッシュボードに掲載する元となるレポートを作成できる機能です。

作成したレポートは、定期的にメールで受け取ることも可能。

6-3.Slackとの連携

タスクの作成や通知の受信、コンタクトの確認や共有をSlackで行うことができます。

HubSpot CRM Suite Starterの料金プランでできることのまとめ

個人の感想ですが、最後にHubSpot CRM Suite のいいところと、悪いところをまとめてみました。

いいところ

・月額6,000円でサーバー代込み、& CRM、メール配信機能などのWebマーケ系機能がそろったCMSが持てるのはかなりコスパはいいと思う。

・WordPressと比較した場合、ワードプレス本体やプラグインレベルで、ちょくちょくバージョンアップして動作確認しなくてはいけないけど、HubSpotの場合は対応する必要がないので楽。

悪いところ

・料金体系がわかりづらい。料金プラン名もわかりづらい。(CRM Suite Staterとか、CMS Hub Starterとか、とにかくわかりづらい)
→ なので、今回、この記事を書いてみようと思った次第デス。苦笑

・(別に悪いところ、という訳ではないですが)あくまで Starter料金プランなので、本格的に使おうと思うと、どうしてもProfessional料金プランへの移行が必須となる。
→ 例えばマーケティングオートメーションが使いたいとか、Salesforceやkintoneとか外部のクラウドサービスと同期したいとかになると、上位プランへの移行が必須となります。

ということで、弊社では、HubSpotの導入支援や運用代行を行っています。

もし、自力のHubSpotの導入や、コンテンツ運用にリソースが足りない!といったことがありましたら、お気軽にご相談いただければと思いマス!

HubSpot導入支援


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?