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ChatGPTと今後のWebマーケティングの変化について

ディレクターバンクの棟近です。

2022年11月末のリリースから、2ヶ月足らずの間で1億人のユーザーを獲得した「ChatGPT」。

ITの歴史上、最速で成長しているアプリケーションサービスとして、様々なメディアで取り上げられています。

また、イーロン・マスク氏をはじめとする、一部のテックリーダー達が「AIの開発を一次的に止めるべき」といった公開レターを出したり、「AIに人間の仕事が奪われてしまうのか?」的なメディアの取り上げられ方が増えたりと、様々な意味で注目が寄せられています。

新しいテクノロジーやムーブメントに対する、こういった一見、ネガティブな反応も、古くはインターネットが普及したタイミングや、iPhoneやSNSが広まったタイミングでも同様なことが起こったような気がします。

結果、それらのキーワードは、大きく社会を変革し、今や多くの人たちにとって欠かせないインフラになっています。

ChatGPT(AI Chat)も、そういったポジションに間違いなくなるのだと私は思います。

Webマーケティング視点で見た場合、ChatGPTの一番のインパクトは、「インターネット上の情報の編集権限が、検索エンジンからChatGPTに移行する」点にあるのだと思います。

かつて、様々なポータルサイトが持っていた、情報の編集権限が、Googleの検索エンジンに移行したように、今度は、ChatGPTがその立場に取って替わろうとしている、という見立てです。

これによって、例えば、「インフォメーショナルクエリ」と呼ばれる、情報や知識を探したい検索クエリーから集客しているWebメディアは、今後、ChatGPT上でそれらの情報が提供されてしまうので、SEOによる集客が減少するかもしれません。

同時に、今後、ChatGPTからのサイト流入(もしくはChatGPTへの自社コンテンツ露出)をどうやれば作っていけるのか?というのが、新しい挑戦課題になるのかもしれません。

例えば、「◯◯で検索」という宣伝コピーが、近い将来「コマンドプロンプトは◯◯」みたいなコピーになるかもしれません。

そして、ChatGPTの成長戦略のひとつとして、最近注目を集めているのが、プラグイン戦略です。

様々なWebサービス事業者に、ChatGPTのプラグインとして、ChatGPTのプラットフォームに参加してもらうことによって、現時点でのChatGPTのウィークポイントである「情報の不確実性」を補うwin-winモデルになっています。

近い将来、自社のサービスやWebサイト上のコンテンツを、ChatGPTのプラグイン対応をしていくことによって、新しいWebマーケティング施策になっていく可能性があるかもしれません。

こういったイノベーションによるパラダイムシフトは、他のプラットフォーム上の既得権益者にとっては大変な恐怖かもしれませんが、そうでない立場の人にとっては、20〜30年に一度来る、大きなゲームチェンジの機会なのだと思います。

もちろん、ディレクターバンクも大きなチャンスを得られる側の立場なので、これからも積極的に活用していきます。また、社内で築いたノウハウは、皆様にも紹介していきたいと思います。


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